子どもの吃音を良くしたいのにママのストレスが勝ってしまう日常
私は子どもの吃音を良くしたくて発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)の門を叩きました。
発コミュは、子どもの好ましくない行動には注目せず、その代わり、良いところを見つけ、当たり前にできていることを褒めます。
これが基本なのですが、吃音は、絶対的な安心感に包まれ、「自分は将来なりたい自分になれる!」と自信を持てるようになると、言葉の練習をしなくても症状が落ち着くのが特徴なので、発コミュを実践すれば必ず落ち着いてくるのです。
ところが、私は自分の中のストレスの方が上回ってしまい、100%子どもを褒めることができない悩みを抱えていました。
なぜか疲れやすく、夜19時を過ぎる頃にはもう起きているだけで精一杯の毎日でした。
夜はほぼ毎日イライラしているので、子どもができていないところにどうしても注目し、ついガミガミ小言を言ってしまい、のちに「言わなきゃよかった」「なんで我慢できなかったんだ」と後悔をする負のスパイラルへ突入してしまっていました。
もちろん吃音は良くなりませんし、他のきょうだいの困り事も減りませんでした。
発コミュを最大限に活かし実践したい気持ちとは裏腹に、なぜか自分のイライラが勝ってしまう自分に心底嫌気がさしていました。
しかし、私は子どもの吃音を良くしたい気持ちは誰よりも強いのです。
子どもたちの困り事を減らし、子どもも親も生きやすくしたい!そのための発コミュのテクニックを最大限に使いたい!
私はイライラしている自分から、笑顔でニコニコ楽しい毎日を送れる自分になる!という自分を変えるチャレンジをしました!
自分自身と向き合うことで見えてきたママのストレスの原因
そもそもなぜイライラしているのか、それは「タスクが多過ぎた」そして「1日のご褒美が寝かしつけ後」が原因でした。
私は小学2年生の吃音のある女の子、発達ゆっくりな年長の女の子、2歳の男の子の3人のママです。
全く器用ではないタイプなのに「私が全部やらなきゃいけない!」といつも糸がピンっと強く張り詰めた状態で毎日を過ごしていました。
そして1日のご褒美はお酒!子どもがいたら食べられないチョコ!
寝かしつけのあと、寝落ちしたいところを眠たいままリビングに来て、片付けや夫のご飯の準備、ご褒美を堪能しながら動画やゲームを行い、しっかりブルーライトを浴びた状態で23時に寝るという生活を送っていました。
そしてまた朝5時に起きる・・・
「私も!」と、共感してくださるママはいらっしゃいますか?この生活は心にも体にも過度なストレスがかかっています。
子どもの吃音を良くするには、吃音悪化要因の「ストレス」をなるべくとりのぞいてあげることが大切です。
ところが大好きなママが、いつも糸をピンっと張り詰めたように生活していたら、顔色を伺い、いつもビクビクしなければならないですよね。
私はストレスを取り除いてあげるどころか与えてしまっていました。
ママのストレスを解消に導いた3つの方法
なんでもっと早く「タスクが多過ぎる」「1日のご褒美が寝かしつけ後」が自分自身へストレスを与える要因だと気づかなかったのかと思いませんか?
それは私の「当たり前の価値観」で、間違っていると思わなかったからです。
当たり前というものは無意識なので、気づきに時間がかかってしまいました。
そこで私は自分を変えるために何をしたのかというと、
①朝活
②1日7千歩歩く
③タスク分散
この3つを実践しました!
ママのストレスを解消に導いた3つの方法
朝活
起床してから、子どもたちの朝の支度に取り掛かるまでの時間を、自分時間にしました。
起床時間は4時台!自分の時間を持つことができたおかげで、心の余裕が生まれました。
4時!?と驚かれる方もいらっしゃると思います。
私も流石に4時は早すぎるのでは・・・と思っていましたが、朝の時間の経過はとても早く感じるのです。そしてなぜか優越感に浸れる!ぜひお試しください。
1日7千歩歩く
セロトニンをご存じでしょうか?運動をしたり日光を浴びると、脳内で生成される神経伝達物質です。
セロトニンは脳の興奮を抑え、心身をリラックスさせる効果があると言われています。
私は無理なくたくさん歩こう!と決め、スマホの歩数管理機能を利用し、7千歩は歩くように心がけました。
そうすると心地よい疲れが溜まり、
子どもたちが寝る時間に寝る!やることを終えられなかったら、明日の朝やる!
と前向きに決めることができ、21時〜22時には就寝するサイクルを身につけることができました。
とはいえ、私はご褒美がないと頑張れないので、夜のご褒美を朝のコーヒーにチェンジしました!
朝のコーヒーは目が覚めますし、良い香りでリラックスすることができます。
タスクを分散する
今までは育児に関することは全て私が行っていましたが、主人に任せられることはないか考えてみました。
その結果、夫に登園をお願いすることができました。
今までなぜか「できなかった自分が悪い、タスクをお願いしたら夫に負担がかかってしまう」と全く前向きに考えられることではありませんでした。
今回自分がこんなにもストレスを抱えていたということに向き合えたおかげで、夫にお願いすることができました。
自分が変わると子どもの吃音・困り事が変化する
以上3つを行ったことで私自身とても元気になることができました!
あれもやりたい!これもやりたい!と好奇心が活性化してきています!そしてこの状態で発コミュを実践すると、効果がかなり期待できます。
子どもたちのできなかったことにいちいち反応しなくなったのです。当たり前にできていることに気づき、褒めてあげることができています。
子どもたちの困り事が気にならなくなり、できている当たり前のことを褒められているおかげで困り事が減ってきています!
子どもがどもっても笑顔で接することができます。
ママは自分のことは後回しにしがちですが、ママが元気になると子どもたちはそれだけで嬉しいのです。
吃音は目立つので、ついどもりをとにかく治さなきゃ!と思いがちですが、注目すべきはママ自身の心の声です!
私自身吃音の子を持つママだからこそ伝えられることがあります。
ママ自身を一番可愛がって甘やかしてくださいね。そしてセロトニンを活性化させてみんなに良いサイクルを作っちゃいましょう!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)