吃音のある子や
繊細な気質のある子は
しつけをすればするほど
どもりや繊細さが悪化
していきます。
叱らない教育で伸ばす!
が鉄則です。
(もちろん叱るべき時はあります。
その時は脳に届く叱り方で
しっかりと「叱る」ことをします。
そのやり方は講座で丁寧に
お伝えしています)
なぜ、しつけをすると
悪化するのかというと、
吃音のある子や
繊細な気質の子は、
ネガティブな記憶を
溜め込みやすい、
という傾向があるからです。
しつけとは、
できていないところを指摘し、
できるようにしてあげる教育です。
ネガティブな指摘が
どうしても増えてしまうので、
「自分がしたことは
よくなかったんだ」
と、なるべく叱られないように
自分の行動に制限をかけるように
なっていきます。
そうすると何が起こるかというと、
本来、発達するべきところも
発達が遅れるようになるのです。
脳は、行動することで
発達していきます。
失敗と成功を繰り返しながら、
どんどんできることを増やして
いくものです。
ところが、
失敗したくない!
叱られたくない!
と幼い頃から守りに入った脳は
成長が停滞します。
吃音のある子や
繊細な気質の子であればあるほど、
幼い頃から
たくさんの経験を踏ませて、
できないこともできた!
という小さな成功体験を
貯めていくことが大事です。
だから、彼らの行動を
制限するしつけを手放し、
発コミュ式のコミュニケーションで
子どもたちの脳を発達させて
いきます。
今日は、第二子を出産し、
3歳の吃音のあるお兄ちゃんが
嫉妬心から赤ちゃんに
手を出してしまうこと
に悩んでいたOさんの
発コミュ対応をご紹介します。
Oさんからの
近況報告はこちら▼▼
ーーーーー
下の子に手が出ることについて。
下の子に対して
よくない行動をした時は
スルーし、
いい行動が見えた時に
すかさず近くに行き、
褒める事を繰り返しました。
特に下の子の気持ちも
代弁して伝え、
「にぃにって本当優しいよね~、
○○も、優しいにぃにの事
大好きだって~!」
と伝える事を徹底していると、
妹に対して凄く
優しくなりました。
ーーーーーー
Oさん、すばらしい!
これってなかなか
勇気のいる行動だと
思いませんか?
ところが、発コミュでは
これが常識です。
Oさんも受講前までは
お兄ちゃんが下の子に
手を出してしまうと
「ダメだよ!」
と叱っていました。
何度叱っても効果はなく
悩まれていましたが、
どうやって人の行動は
変わるのか?
脳のメカニズムを
理解されたことで、
勇気を出して
よくない行動はスルーし、
否定的な注目をなくしました。
その代わり、
今後続いて欲しいと思う
行動をしている時に
肯定的な声かけをする、
ということを徹底されました。
その結果、
手が出ることをダメ出し
しなくても
自然と頻度が減り、
きょうだいの仲が
よくなっていきました。
・言葉が理解できたとしても
・ルールを知っていたとしても
感情を持つ人間って
たとえ正しいことを
言われたとしても
行動を変えられないものです。
例えば、
健康のために
毎日30分、適度な運動を
した方がいいと
わかっていたとしても
なかなか習慣を
変えられないものですよね?
けれども、
近くにできたジムに
自分好みのイケメン
インストラクターさんがいて、
毎回、褒めてくれて
面白い会話をしてくれる、
となったらいかがですか?
週1回通うつもりが、
週2回、3回と通う頻度が
増えていきませんか?
病院勤務時代、
子ども達がリハビリにくると、
ちょっとのことでも
褒めちぎっていたのは、
まずは「この先生大好き!」
と思われるためでした。
嫌いな先生だったら
通うのだって辛いし、
楽しくないリハビリだったら
成果がでないからです。
まずは、相手の心を掴む!
おだてるのではなく、
相手の感情を動かす
コミュニケーション術を
身につけるのが
発コミュ式です。
相手が気持ちよくなって、
自発的に行動を変えるように
なるから、
良い行動が増えるし、
定着しやすくなるのです。
つまり、その場しのぎの
対応ではなく、
一生涯につながる行動パターンを
脳に刻んでいく
コミュニケーション術です。
そんな子育てをされた子は、
できることが増えていくし、
自立は加速するし、
ことばの練習をしなくても
吃音はよくなっていきます!