3歳吃音の子に早期教育中の方で、文字が汚くて、指摘をすると癇癪になる、または吃音が悪化し、宿題をやらなくなる等のお悩みはありませんか?指摘や訂正は一切なしで、吃音が良くなり、キレイな文字が書けるようになる魔法の声かけ術をお伝えします。
ママの声掛け一つでキレイな字が書ける
プリント一枚一枚を早く終わらせることに固執して、書いている文字が雑すぎて読めないというお子さんはいませんか?

プリントの提出先がある場合、採点後にやり直しをさせられたり、「もう少し丁寧に書かせて下さい」なんて言われてしまうのではないかとヒヤヒヤしますよね?
もしかしたら、字が雑になってしまうのは、ママの声かけがお子さんをそのようにしてしまっているのかもしれません。
なんと書いてあるか読めず、公文の先生から「読めません…」と言われていた
吃音を良くするためには、先に困りごとを解決しましょう。
汚い字で提出して「綺麗に書かせてください」と言われたら、多くの場合、吃音キッズに指摘をして「綺麗な字で書いて」と言ってしまいがちです。
そうなると、吃音の子は指摘やダメ出しされることが苦手なので、そのことをストレスに感じ、吃音をぶり返す原因になります。

吃音の子に、指摘やダメ出しをせずに文字を綺麗に書くことができるようになれば、ママも吃音の子もストレスなく過ごせるので、吃音もどんどん良くなるのです。
書いた字を指摘して訂正させると、自ら進んで取り組んでいた宿題に取り掛からなくなった
当時3歳だった吃音のある娘は、公文の先生に「もう少し丁寧に書かせてください」と言われていました。
そこで、指摘をすると宿題をやらなくなるだろうなと思った私は、読めない字は「私が書き直そう」と思ったのです。
しかしこの状態では、本人の気づきもなく、ただただ私が書き直すだけで、一日10枚くらいしていたプリントが1週間後の提出時には70枚ほど溜まっていて、それを全て訂正し直すことに疲れてきっていました。
そこで吃音に影響しないようにと優しく「この字、もう一回書いてくれると嬉しいな」という感じでやんわり指摘してみると、初めは書き直してくれていましたが、だんだん完璧主義が顔を出すようになってしまったのです。

更に、計算プリントは早くできたら 「早く終わったね!」 「もう終わったの?!」 という「早く終わる」という結果にばかり注目して褒めていたことに気がつきました。
そのことが娘の脳に刷り込まれ、早く終わった方がスゴい!という思考パターンが出来上がり、字の汚さはそっちのけでスピード重視になっていました。
そこで肯定のテクニックを使って声かけしたところ、その日のうちにキレイな字で書けるようになったのです!
3歳吃音の子でも訂正・指摘なしでキレイな字が書けるようになった方法
では、3歳の吃音の子に指摘も訂正もさせずに、どうやってキレイな字が書けるようになったのか、一つずつお伝えしますね。
◆宿題に取り掛かった時を一番大きく褒める
子どもは取り掛かりが一番大変で面倒なんです。
大人でもそうですよね?
ここを一番大きく褒めることで、「取り掛かるだけでスゴいんだ!」という思考を育てることができます。

そうすると、宿題をやるハードルを一気に下げることができ、自ら宿題に取り掛かるようになっていきます。
◆キレイに書いている字を褒める
プリントをよ〜く見ると、必ずどこかに読める字があるはずです。
その一文字をターゲットに、 「この文字、ハネができててすごくいいね!」「大きさもちょうどいいよ!」 など具体的にどこが良いのかを褒めます。
すると、子ども自身が「あの字のあの部分はハネた方がいいんだな」「大きさはこれくらいがいいんだな」と意識し始め、だんだんキレイに書ける頻度が増えていきます。
◆指摘・訂正は一切しない
指摘・訂正は否定的な注目なので、スルーして下さい。
はじめは汚い字ばかりに目がいってしまい、つい口出ししたくなると思いますが、そこはグッと我慢します。
指摘や訂正は一切しないので、「上手に書けないと癇癪」ということがなくなります。
いかがでしたか?
声かけ一つで、子どもの行動が好ましい方向にも、好ましくない方向にも向くことが理解していただけたでしょうか。
これらの3つを実践すれば、3歳吃音の子でも、指摘・訂正一切なしでキレイな字が書けるようになり、自ら宿題に取り組むようになりますよ。
お家で今日からでもすぐに実践できるので、ぜひやってみて下さいね!
執筆者:はせがわかすみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)