困りごとは吃音に影響あり! 3年苦労した3歳吃音の子の仕上げ磨きが1週間でラクになった裏技

吃音

 

3歳吃音の子が頑なに仕上げ磨きを嫌がり、毎日困り果てているママはいませんか?このような困りごとの放置は吃音悪化につながります。3年悩んだ仕上げ磨きが1週間でラクにできるようになった方法をお伝えします。
 
 
 
 
嫌がるからといって歯磨きをしないでいると乳歯が虫歯になり永久歯にも影響が出ると言われると、押さえつけてでもなんとか歯磨きしなきゃ!と思いますよね。
 
 
 
 
実は、歯磨きを嫌がる子の中には、口腔過敏が潜んでいる場合があります。
 
 
そして、嘔吐反射が割と舌の前側についている子もいたりします。
 
 
このような場合だと、歯ブラシが口の中に入ってくるだけで嫌!となり、歯ブラシを入れなくても舌に歯ブラシが当たるだけでえずいてしまうため、さらに歯磨きが嫌だ!となってしまうのです。
 
 
このような子の場合、歯磨き自体が不快でしかないので、本当に苦痛でしかないのです。
 
 

困りごとの放置は吃音悪化につながる

吃音を良くするには、まず困りごとを解決することが先です。

 
 
このような状態で無理やり歯磨きを続けていると、吃音のある子にとって歯磨きが苦痛ストレスとなり吃音が悪化したり、ぶり返す原因となります。
 
 
嫌がる吃音のある子の歯磨きを「また戦わなければ」と思いながらやっていると、自然と笑顔が消え声色も変わってしまいます。
 
 
 
 
すると繊細さを持ち合わせていることが多い吃音のある子にとっては「ママが怒っている」と感じてしまい、それが吃音を悪化させたりぶり返す要因になるのです。
 
 

吃音のある娘の仕上げ磨きに1回20〜30分かかっていた

当時2歳だったわが家の吃音のある娘は、仕上げ磨きをとにかく嫌がるので、毎晩20分は仕上げ磨きに時間がかかりひどい時には30分かかることもありました。

 
 
わが家の吃音のある娘には、軽度の感覚過敏があります。
 
 
靴下には嫌な素材がある(触覚過敏)、清掃工場のブザー音が苦手(聴覚過敏)などです。
 
 
ここに気づいてからは、口腔過敏もあるのでは?と安易に予測がつきました。
 
 
 
 
さらに仕上げ磨きの時に、あまり奥まで歯ブラシを入れていないにもかかわらず、嘔吐反射が出てえずいてしまうのです。
 
 
これはもしかすると、嘔吐反射がわりと前側についていて、反応が出やすくなっているのでは?と推測しました。
 
 
これらのことを踏まえて、感覚過敏に念入りに対応すると1週間ほどで、嘔吐反射が出なくなり仕上げ磨きがラクにできるようになりました
 
 

3歳吃音の子の感覚過敏を和らげ歯磨きを楽しい時間にする方法

では、どうやって感覚過敏と吃音のある娘の仕上げ磨きがラクにできるようになったのかをお伝えしますね。

 
 

口腔スポンジブラシで口腔内や舌を軽くマッサージする

まず、仕上げ磨きをする前に、口腔内の過敏さを少しずつとっていく目的で、ドラッグストアなどに市販されている口腔スポンジブラシを使って、毎回口腔内や舌を軽くマッサージし、刺激に慣れさせていきます。

 
 
そうすることで、徐々に刺激に慣れていきます
 
 
また、いきなり口の中を触れられることに抵抗があるお子さんの場合は、まずは指先など口から一番遠い身体部位に触れていき、次に前腕、肘、上腕、肩、首、口の周り、口の中といったスモールステップで進めていくとアプローチしやすくなります
 
 
口腔過敏の程度によっては時間がかかることもありますが、確実に効果があるやり方です。
 
 

仕上げ磨きの間は好きな動画を見せて歯磨きへの注目から逸らす

嘔吐反射は出なくなっても、吃音のある子の脳に「仕上げ磨きをしたら嘔吐反射が出る」というネガティブな記憶が刷り込まれていたら、仕上げ磨きを嫌がるという状況が変わらないことがあります。

 
 
そのような時は、仕上げ磨きから気を逸らしてあげましょう
 
 
仕上げ磨きの時間は好きな動画を見て、「いつの間にか仕上げ磨きが終わっちゃった」という状況にするのです。
 
 
 
 
そうすることで、仕上げ磨きに意識が向きづらくなります。
 
 
むしろ「仕上げ磨きは楽しい時間」というポジティブな記憶に上書きしてあげることで、仕上げ磨きをスムーズに終えることができるようになります
 
 
いかがでしたか?
 
 
大人だって楽しい時間はあっというまに終わりますよね。
 
 
子どもだって同じです。
 
 
ぜひ、嫌だ!と感じていることは無理やりなんとかやり通そうとするのではなく、「楽しい時間」に変えてみてください
 
 
これらのことを続けていくと、仕上げ磨きの時間は楽しい時間となるため、最終的には動画を見なくても仕上げ磨きができるようになりますよ。

 
 
執筆者:はせがわかすみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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