時間がない!ピンチの朝でも吃音の子のきょうだいがサクサク行動する関わり方はこれ!

お家で吃音をよくする対応

 

毎朝、マイペースな吃音の子のきょうだいに「早くして!」と急かすと癇癪になり、癇癪にお疲れの毎日を過ごしていませんか?ママがバタバタすると吃音のぶり返しにも影響します。スムーズな支度と癇癪0が叶う裏技をご紹介します。
 

スキンシップと肯定の声かけが子どもの脳に届くと行動がスムーズになる

毎朝、保育園や幼稚園に行く支度がスムーズに進まずマイペースなわが子に「早くして!」「もう出かける時間だよ!」とバタバタしていませんか?
 
 
このように急がせても、準備を始めるどころか、わざとゆっくり準備をしたりしまいには癇癪に発展してしまうと、もうお手上げ状態ですよね。
 
 
こうなってしまうのは、ママのイライラが子どもにも移ってしまっているからなんです。
 
 
感情はすぐに移ります。
 
 
子どもが癇癪を起こすと、その場にいるママまであっという間にイライラしてきますよね。
 
 
このように誰かがイライラすると、そのイライラはあっという間に周りにいる人に移ってしまいます。
 
 
お互いに感情的になって冷静な判断や思考ができなくなり、さらにスムーズな行動をストップさせてしまうのです。
 
 
 
 
つまり、ママがイライラしなければ、子どもはスムーズに行動できるのです。
 
 
さらに、ママが肯定的な関わりをプラスするだけで行動スピードが加速します
 
 
なぜかというと肯定的な関わりをすれば、子どもに自信がつき、自信がつけば行動量が増えるからです。
 
 
ここで圧倒的な効果が得られるのがママとのスキンシップです。
 
 
ママとのスキンシップで満たされている子どもは、ママとの信頼関係が深まって行動するための土台がしっかりしているから、「スムーズに」「素直に」行動できるようになるのです。
 
 

吃音を良くするにはきょうだいの困りごとも先に解決する

吃音を良くするには、まず困りごとを先に解決しましょう。

 
 
そもそも朝の支度を急かしたり、時間に余裕がなくてバタバタしていると吃音に影響し、ぶり返しの原因にもなります
 
 
 
 
バタバタ動いているママを見ると、繊細な一面を持っていることが多い吃音のある子には「ママが怒っている」「ママは機嫌が悪いのかな?」と、決して吃音のある子に対して「早くして!」と言っていなくても自分が言われている、または怒られている気分になってしまうのです。
 
 
ですから、きょうだいにもぜひ、吃音に良い対応をしてあげましょう。
 
 

時間ギリギリになると子どもを急かしてしまっていた過去

当時の私は、きょうだいがマイペースに朝の時間を過ごしていると、「ほら着替えて!」「ほらご飯食べて!」「もうすぐ出発の時間だよ」指示だしのオンパレードでした。

 
 
わが家には吃音のある娘がいるので、吃音には影響が出ないようにと優しく言っていました。
 
 
ところが、いくら優しく言っていても、このような声かけでは、支度の動きが早まるどころか、わざとゆっくり支度を始めたり、何度言っても動かないので、私の口調が強くなるとひどい時には出かける前に癇癪を起こすようになりました。
 
 
 
 
そこで、肯定のテクニックを使いこなすことで、朝ギリギリの時間になってしまったピンチの状態でも、スムーズに行動できるようになったので遅刻もしなくなりました
 
 

吃音の子のきょうだいがスムーズに動いて癇癪0が叶う肯定テクニック2選

では、どのようにして2歳の吃音の子のきょうだいに、時間がない中「早くして!」と急かさなくても、スムーズな支度と癇癪0が叶ったのか、お伝えしますね。

 
 

◆起きた直後から念入りのスキンシップ

スキンシップはとても効果のある肯定のテクニックの一つです。

 
 
ここが一番重要だと言っても過言ではありません。
 
 
大好きなママとのスキンシップには、子どもの不安な気持ちが減り情緒を安定させる効果やストレスを軽減させる効果があります。
 
 
 
 
スキンシップで満たされている子どもはママの愛情を感じるようになります。
 
 
ママの愛情を十分に感じている子は、ママから離れて行動できるようになるので、自分一人でできることが増えていきます。
 
 
つまり、スキンシップは子どもの行動をスムーズにしてくれるのです。
 
 
ぜひ、笑顔あふれるスキンシップの時間を十分とってくださいね。
 
 

◆肯定のサンドイッチで指示だしをする

肯定する ➡︎ 指示だし ➡︎ 肯定する の方法です。

 
 
たとえば、子どもがもうすぐ出かける時間なのに、まだパジャマのままでお絵描きをしていたとします。
 
 
そのような場合は、 ①「何の絵を描いてるの?ママにも見せて^^」「ネコさんか〜かわいいネコさんだね^^」と子どもが今している行動について、興味関心を示す肯定の言葉かけを先にします。
 
 
行動をやめさせる声かけではなく、行動を促す声かけをしましょう。
 
 
②次に、して欲しいことの指示出しをします。
 
 
「そろそろお着替えしようか^^」などです。
 
 
③子どもが指示に従ったら「さすが!もう上のパジャマ脱いだね^^」などすかさず終えていることを肯定します。
 
 
このように肯定のサンドイッチの間に指示出しを挟むと、子どもは指示に従うようになります。
 
 
あとは「肯定→指示だし→肯定」を繰り返していけばあっという間に準備が完了します。
 
 
いかがでしたか?
 
 
スキンシップの効果がしっかり発揮されていれば、肯定のサンドイッチで指示出しすると指示通りに動いてくれるようになるので、手を抜かずにたっぷりとスキンシップをすることを強くおすすめします。 ぜひ一緒に、癇癪0で朝のスムーズな時間を手に入れましょう。

 
 
執筆者:はせがわかすみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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