吃音×登園しぶりのある子どもの心を愛情で満たしてストレスに強い折れない心を育てる対応

お家で吃音をよくする対応
吃音×登園しぶりのある子どもが、小さなことを気にしたり、すぐに落ち込んでしまうことがありませんか?それでは、不安やストレスを抱えやすくなってしまいます。そんな子どもの折れない心を育てる対応をお伝えします。

子どもは小さな心に大きなストレスを貯めていく

現代社会は、大人も子どももストレスを抱えやすく、誰しもが抱える問題ですよね。
 
 
吃音×登園しぶりのある子どもも、ストレスや不安を抱えやすいです。
 
 
そんな子どもを見ているママは心配になってしまいますよね。
 
 
ストレスは吃音にとって最大の敵であり、ストレスを感じたときに悪化しやすくなります。
 
 
 
 
なので、なるべくストレスを減らしてあげる必要があるのですが、ストレスにさらされる毎日の中で、見えないストレスからどうやって子どもを守ってあげたら良いのでしょうか?
 
 

子どもに身に着けたい折れない心とは?

「折れない心=レジリエンス」とは、「心の回復力」「しなやかさ」を意味します。

 
 
例えば、硬い棒に強い力を加えるとバキッと折れてしまいますが、柔らかい棒は強い力を加えてもグニャっと曲がって折れることはありません
 
 
つまり、変化に対応できる柔軟性があれば折れずに元に戻るのです。
 
 
嫌なことがあった時に、心に負荷がかかって折れてしまいそうになっても、折れずに元に戻ることが出来るのが折れない心です。
 
 

レジリエンスが高い子ども

落ち込んだり、挫折した時に物事を楽観的にとらえることができるので、「何とかなる」「きっと大丈夫」と考えることができます。
 
 
 
 
「ママに相談してみよう」と人に頼ることも出来ます。
 
 

レジリエンスが低い子ども

「どうしていいかわからない」「もうだめだ」と悲観的に捉えてしまい、「怒られるかもしれないからママには言えない」「自分で何とかしなきゃ」という考え方になり人に頼ることが出来ません。

 
 
実はこの折れない心は、いつからでも、ママの接し方で作ることができるのです!
 
 

吃音×登園しぶりのある息子の心は折れる寸前だった

私には吃音×登園しぶりのある息子がいます。
 
 
息子は3歳で吃音を発症し、年少で入園しましたが不安が強く私と離れるのが嫌で毎日泣いて登園を嫌がりました。
 
 
「イヤだ」と泣き叫ぶ姿に辛くなったりイライラしたり、申し訳なさを感じたりと様々な気持ちが毎日入れ替わっていました。
 
 
息子にとっては初めてのお友達、初めての給食、初めてのお昼寝など全てが新しく、ママがいない世界に初めて飛び込み、不安が強くその環境になかなか適応することができずにいました
 
 
 
 
不安から吃音は悪化していき、友達に話しかけられても「無視」、お友達にバイバイしようと言っても「イヤ」と言って心を開くことができませんでした。
 
 
「楽しくない」「お友達なんて嫌い」「保育園嫌い」ということばかりが口から出ていましたが、実は息子は入園前、保育園に行くことを楽しみにしていたのです。
 
 
しかし、「ママがいない」ということは想定外だったようで、想像と違った現実に心が折れそうになっていました。
 
 
ストレスから、ご飯を飲み込めなくなる症状が出たり、「ママも一緒にいて」「ママと一緒にいたい」と泣いている姿には胸が痛み、入園前にしっかり説明していなかったことを反省しました。
 
 
息子が一番不安やストレスを感じていたことは、「ママと一緒にいられないこと」だったのです。
 
 

子どもの折れない心の土台は親子のコミュニケーションでつくる!

折れない心と、親子のコミュニケーションは切っても切り離せない関係です。
 
 
折れない心を育てる上で、親子の信頼関係が大切なのです!
 
 
子どもが一番長く過ごす場所はお家です。
 
 
お家が子どもにとって安心できる場所であることが重要です。
 
 
特に不安がなくても、「ほっとする」「落ち着く」という安心できる場所になっていると、子どもは安心して帰れる場所があるので、勇気をもって外の世界に飛び出していくことができます。
 
 
新しいことにチャレンジして、失敗しても立ち直って、乗り越えることができます。
 
 
お家に戻ってきたら「こんなことがあったよ」と報告をして嬉しい事には喜び、悲しい事には辛さを共感してもらえるということで、気持ちを回復することができます。
 
 
信頼関係をつくるためには、毎日のコミュニケーションが不可欠です!
 
 

子どもの気持ちを否定せずに寄り添う

子どもの話をしっかり聞いて、ネガティブなことを言った時にも、否定しないで受け止めてあげましょう。
 
 
「お友達キライ」と子どもが言った時にも「そんなこと言わないの」などと言わずに「そう思うんだね」と一旦、受け止めてあげましょう。
 
 
否定的な気持ちも受け止めてもらえると「ママにわかってもらえた」と思えて、わかってもらえたことで気持ちが満たされて前向きになれるのです。
 
 
否定されないことで「何でも話したい」という気持ちになって、何でも話せる親子関係にもつながり、困った時に誰かに相談してみようということができるようになります。
 
 

失敗を見守る

失敗させたくない気持ちから、どうしても手や口を出してしまいがちですが、ぐっとこらえましょう。
 
 
子どもは失敗から学ぶので、たくさん失敗させた方がいいのです!
 
 
失敗して、どうしたらいいか考えて、立ち直ることを繰り返すことで「折れない心」が強化されていきます。
 
 
失敗しても良いところを褒めてあげて、失敗は悪い事じゃないということを教えてあげることが大切です。
 
 
「失敗したけれど、ここは良かったんだ」と思えることで、ネガティブな感情が軽くなります。
 
 
吃音に対しても「どもってしまったけれど、言いたいことを言えて、スッキリしたから良かった」と考えられるようになるので、ネガティブな感情を引きずらなくなります!
 
 

スキンシップ

褒めや「大好き」などの言葉だけでなく、触れることで不安やストレスを減らして、子どもに安心感をプレゼントできるのがスキンシップです。
 
 
ぬくもりを感じることができる穏やかな時間に子どもの心は満たされます
 
 
スキンシップを取っている時、たくさん笑顔が出ますよね。
 
 
 
 
笑顔にもまたストレスを解消したり、不安や緊張を和らげる効果があります。
 
 
吃音や登園に対して不安を感じているからこそ、たくさんスキンシップをとってあげたいですね!
 
 
「ママといたい」と毎日の様に泣いていた息子に、この対応をすると、愛情で心が満たされて「ママがいるから大丈夫」というようになり、登園を嫌がることなく元気に保育園に行けるようになりました。
 
 
帰ってくると色々な話を聞かせてくれて、嫌なことがあっても「ぼくは大丈夫」というようになり、私が心配する場面でも「ママ、きっと大丈夫だよ」と言葉をかけてくれるようになりました。
 
 
悪化していた吃音も落ち着き、友達との関わりを少しづつ持てるようになり、今では友達に自分から話しかけられるようになりました。
 
 
折れない心を育てるには、ママの愛情で心が満たされることが大切です。
 
 
ストレスは、ママとのコミュニケーションで減らすことが可能だからです!
 
 
毎日のコミュニケーションの中で、信頼関係を深めて吃音×登園しぶりのある子どもの心をストレスに負けない、しなやかな折れない心に育てていきましょう!
 
 
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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