吃音×登園しぶりのある子どもの心をつかむ!親子のコミュニケーションを深めるママの言葉

お家で吃音をよくする対応
吃音×登園しぶりのある子どもが、聞く耳を持ってくれないことはありませんか?何回言っても耳に届かない言葉には、親子のコミュニケーションのカタチが関係しています。子どもの心をグッとつかむ対応をお伝えします。

都合よくママの話が聞こえない子どもの耳

吃音×登園しぶりのある子どもに、何回話しかけても、話が聞こえていないということはありませんか?
 
 
「お片付けして」「着替えて」などと言っても聞こえていない子どもに「無視しているの?」と感じて少しイライラしてしまいますよね。
 
 
本当は聞こえているのに、無視しているのでしょうか?
 
 
 
 
なんだか、都合がいいような気がしてしまうこの現象の子どもの気持ちが気になりますよね。
 
 

耳が開かないのはミスコミュニケーション?

 実は、子どもが話を聞く耳を持つか、持たないかは普段のコミュニケーションに関係があります。
 
 
普段、子どもにどんな態度で接していますか?
 
 
怒ってばかり指示をしてばかりということはないでしょうか?
 
 
 
 
そんなママは、子どもとのコミュニケーションがスムーズに出来ていない可能性があります。
 
 
ママがいつも怒っていたりすると、ママが口から発する言葉に「また怒るんだろう」「また指示されるんだろう」という気持ちになり、ママの言葉を聞きたくないと感じて、子どもの耳が開かなくなります
 
 
子どもとの会話はあっても、内容がいつも口うるさい子どもが聞きたくないと感じるものであると、コミュニケーションを取れているようで、子どもの心はこちらを向いていない状態となり、親子のすれ違いであるミスコミュニケーションが起きているのです。
 
 

吃音×登園しぶりのある息子へ浴びせる注意のシャワー

そんなことをいっている私ですが、以前はバリバリの口うるさいママでした。
 
 
口を開けば「ああじゃない」「こうじゃない」と注意ばかりをしていて、正しいことを教えていきたい、良いことと、悪いことをはっきり教えないといけないという使命感から毎日、口うるさく息子に注意をしていました。
 
 
そんな毎日に、息子は私の話を聞くのが嫌になり、次第に「◯◯して」と言っても、反応がなくなってきました。
 
 
そんな息子に対して、イライラして「ママがお話してるでしょ!」と怒ると、「ママはいつもうるさいからお話聞きたくない」と息子から言われてしまいました。
 
 
一生懸命に息子のためにと思ってやっていることを、嫌だと拒否されてしまう意味がこの時の私にはわからずにいました。
 
 
ただ息子にとっては「うるさい」とだけしか思われていないということは分かりました。
 
 
 
 
注意をシャワーのように浴びせている毎日は、ストレスから吃音を悪化させていき「コミュニケーション=会話さえあればいい」と勘違いしていた私は、一方的に自分から話すばかりで、息子の気持ちなど考えることもしていませんでした。
 
 
このままでは、コミュニケーションが取れない状態になってしまうと考え、自分の間違ったコミュニケーションの取り方を見直すところからのスタートとなりました。
 
 

子どもの気持ちを掴むフレーズでコミュニケーション上手になろう!

 自分を客観的に見たときに、まず感じたことは、子どもに話を聞いて欲しいと感じていましたが、それ以上に自分が子どもの話を聞いていなかったということでした。
 
 
自分の話だけを聞いて欲しいという、あまりにも勝手なママだったと反省し「子どもの話をしっかりと聞いてみよう」というところから始めました。
 
 
子どもの話を聞く姿勢をしっかりと作って、自分が聞く側に回り、興味を持って聞いてみると、「僕のことをわかろうとしてくれている」という気持ちが子どもに自然と伝わるということが分かりました。
 
 
子どもの話をただ聞くだけでなく、子どもの心をつかむフレーズ「ママに教えて」で、さらに話の奥に突っ込んでいくと、子どもは自分の話に興味を示してくれることに嬉しさを感じてもっとお話ししてくれて、話を聞いてくれるママへの気持ちが徐々に変わっていきます。
 
 
これまでの私は、子どもよりも自分の方がたくさんのことを知っているので、ただただ教えてあげたくて、子どもから学ぶという考えはありませんでした
 
 
しかし、子どもが知っていて、私は知らないということも、子どもの興味のある遊びの中にはたくさんあって、知ろうとしなければ、興味を持たなければ、生まれない会話がたくさんあるということに気が付きました。
 
 
「ママに教えて」といって、子どもを先生にしていろんなことを教えてもらうと、知らないことを知れてとても面白かったのです!
 
 
コミュニケーションというのはこういうことなんだなと、楽しそうに私を見ながら会話してきてくれる息子を見て、感じました。
 
 
自分の興味のあることに、興味をもって聞いてもらえると、会話が広がりどんどん親子のコミュニケーションが取れて、信頼関係が目に見えるように良くなっていくことも実感できました。
 
 
私の話も、聞く耳を持ってくれるようになり、以前のような一方通行のコミュニケーションではなくなりました
 
 
お互いに言いたいことだけを言う親子関係では、どちらも聞く耳を持たずにいるので心に届かないコミュニケーションになります。
 
 
質のいいコミュニケーションは、しっかりと心にも届くので、吃音を良くしたいときに、まず親子のコミュニケーションを整えることが大切です。
 
 
ミスコミュニケーションが起きている、寂しさや不満がある状態で、いくら愛情を注がれても、子どもの心の中の器に穴が開いている状態となり、心が満たされるということが出来ない状態になってしまいます。
 
 
代わりにストレスがたまっていき、吃音も登園しぶりも悪化していきます。
 
 
しっかりとコミュニケーションが取れると、子どもの心の中の器に注いだ愛情が貯まっている状態となり、心が満たされストレスが軽減されて、吃音と登園しぶりが良くなっていきます。
 
 
子どもと言葉を交わして、コミュニケーションをとるということが、吃音と登園しぶりを良くしていくための土台になっていきます。
 
 
 
 
まずはママが話を聞くという姿勢になって、子どもの話を興味を持って聞いてみましょう!
 
 
話を聞いてもらえたと子どもが思えると、子どももママの話に耳を開いてくれるようになり、そこから親子のコミュニケーションの土台が育っていきますよ!
 
 
「もっと教えて!」という「子ども先生」のコミュニケーションをぜひ取り入れてみてくださいね!
 
 
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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