吃音×登園しぶりのある子どもが、自分の言いたいことをしっかり言えているのか心配になる場面はありませんか?ママとしては、常に心配になる事かもしれません。今回は表現力を育てる方法についてお伝えします。
吃音のある子どもを持つママの心配のタネ
吃音がある子どものママにとっての悩みは、子どもに吃音があることによって、言いたい事を言えていない場面はないかという不安や心配ではないでしょうか?

自分の気持ちを我慢したり、言うことを諦めてしまうと話す楽しみや、盛り上がりに欠け、聴くことのみになってしまい、友達の輪の中にいても孤独感を感じてしまうことが多くなってしまいます。
そんな聴き手ばかりに徹する人生では、当然ストレスもたまっていってしまい吃音にとって良くない環境を自分の手で作り出していってしまいます。
やはり、自分を表現、自己主張していくことが吃音のある子どもにとって必要な力であるのです!
吃音のある子どもに必要な表現力とそのメリットとは?
表現力とは、自分の思考や感情を相手に伝える力のことです。
言葉だけでなく、表情や身振り、手振り、描くことなどでも伝えることができます。
意思疎通が上手くできないと、コミュニケーションが取れずに馴染めなかったり、社会生活が困難になるなどということがあります。
感受性が豊かな子どものうちから、表現力をつけることで将来子どもの身に役立つものとなります。

表現力をつけることで得られるメリットを紹介します。
コミュニケーションが円滑になる
表現力が高いと、自分の想いを正確に伝えることが出来るため、コミュニケーションがスムーズになります。
逆に表現力が低い場合、伝えたいことが相手に伝わらない事が起こりやすく、誤解されやすいということもあります。
「そんなつもりで言っていないのに…」という状況になり、相手に誤解をされてしまうこともあるかもしれません。
プレゼンテーションが上手
表現力がある人は、わかりやすく、聞く人の関心を高めるプレゼンテーション能力があります。
自己紹介も得意で、インパクトのある話をしたり、「私はこんな人」という印象をつけることも得意です。
自分に自信がつく
自分をしっかりと表現することが出来る事で、自分に自信が持てます。表現力が低く、上手く自分の考えを表現できないと、モヤモヤとして自分に対しての自信を失ってしまいます。
表現力が高いことによるメリットは、生きていくうえで必要になるものばかりですね!
自分を上手く表現できなかった吃音×登園しぶりのある息子
私には吃音と登園しぶりのある息子がいます。
息子は入園後すぐに登園しぶりをするようになり、吃音もあるためか保育園の中で自分を表現するということができていませんでした。
家では、どもりながらもいいたいことは言って、自分を表現できていましたが保育園ではなかなかできず、息子はモヤモヤした気持ちで過ごしていたようです。

息子は自信のなさから、踊ることや体操など話す以外の事に関しても表現が苦手で「やりたくない」という気持ちが強く、やってはいても控えめに表現するという感じで、一生懸命踊っている友達との温度差を感じていました。
そんなある日、保育園の参観日で親子で一緒に体操をするというものがあり、私が「一緒にやろうか」と声をかけると「こんなのやりたくない」「恥ずかしい」という言葉が返ってきました。
幼児でも、周りの視線を気にしていたことに驚きつつも「ママと一緒にやったら絶対楽しいと思うよ」と声をかけると、少し気持ちが変わったのかしぶしぶではありましたが立ち上がり、一緒にやる気になってくれました。
私が見本になろうと、身振り手振りを大きく動かして体操をしているのを見て「ママ、そんなことやって恥ずかしくないの?」と息子が聞いてきたので「えっ?全然恥ずかしくなんかないよ!大きく動かすと、カッコいいし、恥ずかしくなくなるんだよ!不思議だからやってごらん」と息子に言うと「そんなわけないよ」といいながらも大きく体を動かしてくれました。
「どう?」ときくと「確かにそうかもしれない」と笑顔になり、そんな息子の様子に先生が「○○くん、上手だね、かっこいいね~!」と声をかけてくれて息子は照れていました。
「先生に褒められたね!大きく動かすと楽しいね」と私が言うと、「うん」と返事が返って来た時は嬉しかったです。
自分が周りからどう見られているかというのは、小さな子どもでも感じていることなんだなと思いました。
しかし、楽しむことを第一に考えると、自然と人の視線よりも自分の気持ちを一番に考えることができるということもわかりました。
これは吃音も一緒で、話して楽しいという感情になる事、「話したい」という気持ちの大きさが膨らむことで、自然と話すことへの苦手意識をなくして「吃音があるから」ということを気にせずに話すことができるのです。
そのやり取りがあった日から、息子の表現に対する考え方が変わったようで、思い切り体を動かして自分を表現する事への抵抗をなくすことができました。
自己表現できるコミュニケーション力で未来に花を咲かそう!
自分を表現できるということは、自分をアピールできるということです。
これからの将来、誰かに良さを見つけてもらうのではなく、自分で自分の良いところをどんどんアピールして表現していく時代です。
これから先は、AIに取って代わられる事もどんどん多くなり、人間がAIに負けないものとして表現力は身に着けたい能力です。
人とのコミュニケーションの中で、自分を表現するということは人間にしかできないすごいスキルです。
AIにない「感情」を持っているから、人間はコミュニケーションによる心の交流ができるのです!
コミュニケーションの土台を作りたい幼児期、まず親子のコミュニケーションで、子どもは人との接し方を学んでいきます。
子どもに表現力をつけたいと思ったら、まずはママが子どもの考え方を尊重するということからです。
ママが子どもの考えを尊重することで、自分の好きなことを好きなように表現していいんだという自由な表現に対する考え方が子どもに根付いていきます。
家庭内を自由な「想像」と「創造」のできる空間にするということはとても大事なポイントです。
考えを否定されない「それいいね!」という肯定が子どもに自由な発想と表現力を生み、自己表現の豊かさにつながっていきます。
息子は、運動会でのダンスや発表会のオペレッタなどでも、思いっきり自分を表現できるようになり、お絵描きも以前は控えめに描いていたのですが、画用紙いっぱいに表現したり、大好きなブロックでの表現がさらにダイナミックなものになっていき、表現に対する遠慮がなくなり、自分らしさを表現できるようになりました。
すると、話すということに対しても積極性が出てきて、今までどこか話すということに、遠慮がちだった息子が、自分の意見を友達にもしっかりと伝えることができるようになりました。
自己表現を通して自信がついて、吃音を気にせずに話せるようになったのです。

吃音を気にせずに話せるようになると、不思議なもので、自然と吃音は出なくなっていきました。
それが自信になり、さらに表現力が磨かれていきます。
誰の真似でもない、オリジナルな発想と表現力で、将来子どもがキラキラと輝く人生を歩めるように、幼児期の今から子どもに表現する力を育てていきたいですね。
タネは、たくさん足元に転がっています。そのタネに目をむけて、水をあげて大きく成長させていきましょう!
さぁ、どんな花が咲くでしょうか?
ママが子どもの未来の姿を楽しみにしながら、表現するチカラを大切に育てていきましょう!
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)


