ママの不機嫌でダメージを受ける吃音のある子どもの心に安定した愛情のサプリメントをあげよう!

イライラする時
吃音のある子どもに対して、その時の気分で接し方を変えているということはありませんか?ママの心を安定させて、子どもに安定した気持ちを持たせてあげられる方法をお伝えします。

ママの不機嫌は子どもの心の嵐になる

子どものことは大好きでも、ママも人間なので気持ちに波があるのは当然のことです。
 
 
しかし、その時のママの気分で子どもに対する態度が変わってしまっているということはありませんか?
 
 
 
 
機嫌がいい時には、理解のある優しいママだけれど、機嫌が悪いタイミングではなんだか冷たい態度を取ってしまったり、感情的に叱ったり言っていることが気分で変わってしまうということがあると、子どもはママの言っていることが違うことに、混乱してしまいます。
 
 

ママの気分のムラで起こる問題とは

これが続けば、子どものママに対する信頼も揺らいでしまうかもしれません。
 
 
それは親子関係において、コミュニケーションを取っていても信頼関係が築けない問題につながります。
 
 
子どもは、機嫌によってコロコロと変わるママの言動に、戸惑いと怖さを感じて、「今日は機嫌がいいのかな?」「また機嫌が悪くなったらどうしよう」などと顔色を伺うようになってしまいます。
 
 
子どもはママの態度に「自分が悪いのかもしれない」と自分を責めてしまうかもしれません。
 
 
 
 
これでは本来、安心できるはずのお家で、気持ちをリラックスすることができずに子どもはストレスを抱えてしまいます。
 
 

吃音のある息子を怯えさせていた過去

私には、吃音のある息子がいます。
 
 
私は息子が2歳の頃に娘を出産し、夜泣きがひどくあまり睡眠時間を取れない日々を過ごしていました。
 
 
そのためか、イライラすることが多く、ただでさえ忙しい赤ちゃんのお世話に目が回りそうになりながら毎日を過ごしていました。
 
 
 
 
息子と遊ぶのが、毎日の日課でしたが、気分のムラがひどく自分がハッピーな気持ちの時には優しく接してじゃれあうのに、機嫌が悪いと笑顔もなく言い方も冷たくなったり、時には息子に当たってしまうということもありました。
 
 
まるで、ルーレットのようにどちらにあたるかわからない、私の態度に息子は不安な顔をしていました。
 
 
今思い出しても、本当に後悔している過去です。
 
 
息子が3歳で吃音を発症した時に、まず最初に責めたのは自分でした。
 
 
その後、吃音の発症は私のせいではないとわかりましたが、自分を見つめなおすきっかけになり、私のムラのある態度が息子の不安やストレスになっているということに気づきました。
 
 
吃音のある子どもにとって、不安・ストレスなどのネガティブ感情は悪化要因になるのでなるべく早く取り除いてあげたいものです。
 
 
そこから、意識をして自分の気持ちだけで子どもの心を振り回してしまう態度を変えようと行動しました。
 
 

想いを口にする習慣でママの気持ちを安定させる!

そこで、自分の気持ちを整理するために、感情を口に出すということをしてみました。
 
 
「感情のラベリング」と呼ばれる方法で、自分の感じている感情にラベルを貼るように、ぴったりな言葉を当てはめるというものです。
 
 
ネガティブな気持ちを感じたときに「モヤモヤする」と口に出して、自分の感情と向き合い「私は今辛いんだ」でもそれは「やることが多くて疲れてるんだ」などとヤモヤの中にある自分の感情の正体に気が付くことができました。
 
 
自分の感じている感情に気が付くと、気持ちの整理ができてすっきりして、口に出すことでイライラなどの不快な気持ちを落ち着かせることができました
 
 
自分の気持ちと向き合い「ひと休みしよう」など頑張りすぎないことでモヤモヤした感情に対処できました。
 
 
気持ちを言葉に出して感情と向き合うことで、不安やストレスなどのネガティブな感情をコントロールすることができます
 
 
感情を見つけてラベリングすることで、前向きな選択や行動がしやすくなり、ストレスの解消もできる事が研究でもわかっています。
 
 
言葉にすることがに影響して、ネガティブ感情を軽減するのです。
 
 
なぜなら、ネガティブ感情を感じていることを認めて、言葉で表現することで恐怖、不安、怒りなどの感情を司る脳の「扁桃体」という部分の活性を抑えられるからです。
 
 
ネガティブな感情は、持続しやすい性質を持ち、人は楽しかった一日よりも嫌なことがあった一日の影響を受けやすく、次の日まで響いてしまう傾向もあることも研究されています。
 
 
つまり、ママの気分で当たられてしまった一日は、ママと楽しく過ごした一日よりも色濃く子どもの記憶に残ってしまうということなのです!
それは避けたいですよね。
 
 
感情を整理することで、ママの心が安定し、気分によって態度を変えることがなくなると、子どもはママの顔色を伺ったり、機嫌を心配することなく安心して家で過ごすことができます。
 
 
 
 
つまり、家が安心できる場所になり、ストレスを抱えることなく過ごせる安全な場所になるということです。
 
 
親子関係が良好になると、家でのストレスを取り除くことができて、吃音は落ち着いていきます。
 
 
吃音のある子どもに、まずやってあげたいのは、お家を安心できる場所にすることです。
 
 
実は、これがとても大事なことなのです!
 
 
そのために、コミュニケーションをどんな風にとるのかが重要になります。
 
 
ママとの信頼関係は、毎日の積み重ねで作られます。
 
 
ネガティブな気持ちに対処して、ママの心を安定させて子どもの心に「安心」という愛情のサプリメントをあげていきましょう。
 
 
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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