吃音を気にさせないために、
子どもがどもってもママが気にせず、
聞き流してくれる対応は理想的です。
ただ、吃音がないかのような態度
をするのは要注意です。
どういうことかというと、
ことばに詰まって声すら発せない
ブロック(難発)が出てくると、
2〜3才の子でも話しにくさを
自覚します。
そして、ママに助けを求めて
くることもあります。
その時に、
話題にすることを避けたり、
なんて返答したらいいか
わからないので、
その場しのぎのことばで
ごまかしてしまうと、
本人が1人で悩むことに
なってしまうので、
しっかり話を聞いて、
気持ちを吐き出させてほしいのです。
どもるとどんな気持ちになるか、
どもることをどう感じるか、
全部吐き出させます。
なぜなら、
脳はネガティブな記憶を
溜め込んでおくと、
思考力や意欲が下がり、
以前は何事も楽しそう!と
意欲的に取り組んでいた子が、
「どうせ自分には無理だ」
と始めからチャレンジできなく
なってしまうことがあるからです。
ですから、しっかり気持ちを
外に出して記憶を軽くして
ほしいのです。
ママが全部聞いてくれた、
受け止めてくれた、
優しくしてくれた、
成長したらよくなるから
大丈夫だよと言ってくれた、
となるとスッキリして
次のことを考えられるようになり、
気持ちを切り替えることができます。
それと同時にしてほしいことが、
吃音以外のその子のいいところを
日々、いつも語りかけてほしい、
ということです。
「うちの子に
そんないいところないです」
という方は、この話を捉え違い
していると思います。
「いいところ」というのは
他者と比べて優れているところ
ではありません。
我が子が昨日よりも成長したところ、
1分前よりも成長したところ、
または変わらず良いところ
だったり、
悪目立ちしているところは
裏を返せばある才能から
起きていることに気づいて、
ことばを変換して伝えられることです。
例えば、いつも落ち着きなく
動き回っている子だとしたら、
「チョロチョロしないで!」
ではなく、
「いつも元気だね!
エネルギーにあふれてるね!
90分走り続けるサッカー
選手にもなれそうだし、
7〜8時間手術する
お医者さんにもなれそう!
可能性が無限に広がってるね!」
などです。
子どもが素直にその言葉を
受け入れられなかったとしても、
日々、そんな言葉をかけられ続けると
本当に自分の能力には無限の
力があるように思えてきます。
言葉は悪いですが、
子どもの脳を少し洗脳しておいて
ほしいのです。
吃音なんか気にしている余裕なんて
与えないように、
自信を育ててください。
吃音を意識しないために
してほしいこと、
それは、
1)吃音についてネガティブな記憶を
溜め込まないように、
悩んだ時はしっかりアウトプットさせ、
サラリと会話できる親子になる。
2)吃音以外の個性に気づくように
日々、子どものちょっとした能力に
気づかせる言葉を使う。
です。
少しでもみなさんの
子育てのお役に立てると
嬉しいです。