吃音についてネガティブな記憶をためさせないために必要なこと

吃音

 

吃音は、どもることに対して

ネガティブな記憶を溜め込むと

治りにくくなる、

という特徴があります。

 

大人の吃音者の方を

調べてみると、

吃音について真似されたり、

からかわれた頻度というのは

実際にはとても少ない

ということがわかっています。

 

小学校の頃に一時的に

からかわれた時期があった、

 

友達に2〜3回真似された、

 

先生から「ゆっくりでいいよ」

と言われたことがある、

 

などです。

 

では、あなた自身が

どもる自分を責めた回数は?

と、尋ねると、

これがすごい桁数を超える

結果となります。

 

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人から吃音について

直接言われた経験そのものは

実際には少なく、

 

自分が自分を責める

頻度と時間が長くなるんです。

 

「またどもってしまった。

きっとこの人は自分のことを

バカにしているだろう。」

 

「今日はひどくどもってしまった!

周りの人は自分のことを気遣って

さぞ大変な思いをしただろう。」

 

など自分を責め続けます。

 

どもっているところを笑われると、

その後、笑われなくても

「きっと心で笑っているだろう」

と思ってしまう気持ちは

わかりますよね。

 

 

1度だけ話し方について

バカにされたことがあると、

その後、みんなが自分の話し方を

バカにしていると感じるのも

わかります。

 

 

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この誤解のスパイラル

入らないようにするためには、

どもることが自然に受け入れられる

世の中になることが理想なのですが、

 

まだまだそれほど吃音については

知られていないのが実情です。

 

子どものうちは悪気なく、

どもる子の話し方を聞いて

真似してきたり、

笑ったりする子がいます。

 

吃音のある子たちを

限られた人の中に閉じ込めておく

わけにもいかないので、

社会性が広がればどうしても

嫌な経験をすることがあります。

 

そんな時にひどく落ち込んだり、

ネガティブな記憶を

溜め込まないように、

 

柔軟な思考力、

しなやかな心を育てて

自分自身をもっと広い視点から

みる力を育てる必要が出てきます。

 

つまり、何か辛いこと、

苦しいこと、逆境に遭遇した時に

怒りや葛藤で立ち上がるのではなく

ショックを引きずらずに

立ち直る力ということです。

 

 

これから数日は、

そんな話をしていきたいと思います。

 

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