探し物が多い吃音っ子
私は吃音のある小学2年生の女の子のママです。娘には吃音以外の困り事が複数あり、その中の一つが「探し物が多い」ことでした。
まだ幼い頃は良くあることだと思いあまり注視しておらず、自然と良くなっていくだろう。そう思っていました。ところが現在小学2年生ですが、あまりよくなっているとは言えない状態でした。
トレーニングで探し物を減らしたい!注目したのは脳の発達
「ママ、〇〇がない」と言われ、一緒に探し出そうと部屋を見た瞬間、本人のすぐ目の前にあることが多くありました。私もつい「ここにあるじゃん!」と声を強くしてしまうことが多く、このままではお互い良くないなと思いました。
娘はストレスを感じると吃音が悪化してしまうタイプなので、こんな些細なことでストレスをお互いに抱えたくない!何かトレーニングができないか、考えました。そこで注目したのは「脳の発達」でした。
吃音にも探し物にも良い!視る力トレーニング
私は発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)上級講座で、脳の仕組みについて学びました。そこから我が子に置き換えて見たところ、視る(みる)力が弱いのではないか?ということに気づきました。
脳の発達には順番があります。脳は後ろ側から順番に発達すると言われ、本来は視る力が先に発達していきます。
ところが、考える力が発達してくると、よく見ていないにも関わらず、「ここにあったはず」「あんな形でおいてあるはず」と自分の考えが優先され、目の前にあるものに気が付きにくくなってしまうことがあります。
次第に私は、娘の視る力を育てて、考える力と一緒に上手に発達させたい!と思うようになりました。であれば、視る力をトレーニングで強化して、脳を発達できるのではないか。そう考えました。
同時に脳の刺激で吃音が良くなる土台を育てられたら、いいとこ取りです!
実は簡単!吃音っ子の視る力強化トレーニング2選
スマホやタブレット、ゲームなども子どもの脳の発達を促すことができるので、悪いわけでは決してありませんが、今は「視る力」「吃音が良くなる脳の土台」を強化したい!という気持ちがあったので、自然の中で視野を広げてみようと思い、外に出てみることにしました!
視る力を強化するって、ものすごく大変なことだと思いませんか?答えは「No」です!簡単なことで強化することができます。私が、実践した視る力強化トレーニングは2つです!
一つ目 四葉のクローバー探し!
二つ目 好きなもの探し!
順番に解説します。
四葉のクローバー探し
娘は昔から四葉のクローバー探しが大好きです。クローバーは割と場所を選ばずに生えている事が多く、自分から「ママ一緒に探そう」と言ってくれたので一緒に探しました!
しかし、なかなか見つからない。
視る力を強化したくて行っているトレーニングなので見つからなくていいんですが、もし子どもが見つからないことをきっかけに癇癪を起こしそうだったら「一緒に探せてママ楽しいな」と時間を共有できて嬉しいことを伝えましょう。
事前に癇癪が起こりそうとわかるようだったら、先手を打って「もし四葉のクローバーが見つけられなかった場合のプランB」も考えておくと良いですね。
好きなもの探し
子どもは好きなこと探しの天才!アウトドアに行きデジタルに頼らない環境になると、娘は好きなものを探し始めました。
好きな対象は日々変わります。
「石」だったり「BB弾」だったり様々です。安全が確保できる場所であれば口出しはせず温かく見守りましょう。そこに好奇心の種が発見できます!
探し物によるストレスを無くし、結果吃音が良くなる脳の土台を育てられる!
外での視る力強化トレーニングで、探し物をしていることが減りました。今までは鉛筆がない、消しゴムがないといって部屋の至る所に鉛筆や消しゴムが散乱していましたが、今は見受けられません。
このように一見吃音とは関係ないように思われがちですが、探し物は本人が強くストレスを感じることでもあります。探し物によるストレスを極力無くすことは、吃音を良くする土台が出来上がります。
まずはスモールステップを踏み、視る力トレーニングで困り事を減らしていきます!ぜひ、みなさまも自分ごとに置き換えてみて我が子に実践できそうなものはないか、やってみてくださいね!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)