GWなどの長期休暇は、
吃音のある子ども達の
ネガティブな記憶をリセットする
大事な時期です!
なぜなら、
吃音がこじれたり、
素直で明るかった子が
引っ込み思案になってしまうのは
なぜかというと、
どもることで嫌な気持ちに
なった記憶、
人と関わることで
嫌な気持ちになった記憶、
が、あるせいです。
どもること、
人と関わる上で
嫌なことが起こることは
完璧に防ぎようがありません。
けれども、
起きたことをどう記憶するかは、
実は変えられることなんです。
脳というのは、
事実をそのまま記憶しません。
そのことをどのように理解したか、
どんな感情をもったか、
自分の脳内フィルターを通して
記憶します。
例えば、
担任の先生が、
「女子達が休み時間に
棚を掃除してくれました!
ありがとう!」
と言った時、
それを聞いたある男子は、
「きれいにしてくれたんだ。
ありがたいな〜。
このクラスの女子はキレイ好きだ。」
と記憶する子もいれば、
「先生は女子ばかり
可愛がってエコ贔屓してる!
このクラスの女子は
いい子ぶっててムカつく!」
と記憶する子もいるのです。
つまり、起こった事実は
一つでも、
どう記憶するかは、
どんなフィルターを
持っているかで
変わってくるのです。
ということは!
私たち親は、言葉を使って
わが子の記憶を塗り替えることが
できてしまうのです。
この4月、
ママがかけてきた言葉が、
✔️早くしないと遅刻するよ!
✔️昨日のうちに準備しないからでしょ!
✔️宿題するのは当たり前なんだよ!
✔️学年✖️10分は勉強するんだって!
というような言葉を
たくさんかけていたとしたら、
子ども達の脳には、
✔️なんか学校めんどうだな〜
✔️なんか学校つまんないな〜
✔️なんかママうるさいな〜
✔️なんかむかつくな〜
とネガティブなフィルターが
できてしまっています。
そうなると、
GW明け、いざ登校・登園再開!
となった時に、
4月のはじめにはあった
「楽しみ!」な感情は
薄れているので、
「なんかいやだな〜」という
気持ちが優って、
気分が落ち込んだり、
イライラして怒りっぽくなったり、
吃音悪化、行き渋りに
繋がっていきます。
だから、この連休中に
脳内フィルターを
ポジティブにして
記憶の上書きをしてほしいのです!
特別な準備は不要です!
子ども達が当たり前に
していること、
つまり、体験していることに
言葉をつけていきましょう!
「体験✖️コミュニケーション」
です!
朝起きてきたら、
何時に起きてこようと、
寝坊したことなどには触れずに
「起きてきたね!おはよう。」
と笑顔で声掛けをします。
ハグしてもいいですね!
朝、トイレに行った後、
手を洗わずに来たら、
「おしっこ出た!
おしっこが出てるってことは
健康ってこと!
さ、手を洗ってこよう!」
と明るく言います。
ご飯をなかなか食べようとせず、
ソファーでゴロゴロYoutubeを
見始めたら、
「何見てるの?
今、それにはまってるんだ!」
と子どもの興味のあるものに、
関心を示し、
ようやく椅子に座ったら、
「座ったね。」
と肯定します。
「体験✖️コミュニケーション」は
お家でいくらでもできます!
たくさん、
このような声掛けをしながら、
お子さんの脳内に
ポジティブフィルターを
育てます。
その上で!
4月の園や学校での
楽しかった出来事、
面白かった出来事を
切り取って、
ハナマルをしてあげましょう。
連休明けが楽しみになるように
ポジティブな感情、
ポジティブな記憶の上書きを
していきましょう!