不安の強い吃音×登園しぶりのある子どもとの愛着を深めてどちらもまとめて良くしよう!

吃音
吃音×登園しぶりのある子どもに対する悩みを抱えているママは、2つの悩みを抱えて苦しいと思っていませんか?どちらの悩みにも、「愛着」がキーワードになるということをお伝えします。

ママは悩ましい2つの問題に戸惑ってしまう

子どもの吃音と登園しぶりという別々の悩みを持つママは、手ごわい2つの問題にどう対応していったらいいのかわからず悩んでしまいますよね。
 
 
「どうして、うちの子はこんなに問題が多いの?」と言う気持ちになる事もあるのではないでしょうか?
 
 
 
 
どちらから対応すればいいのかわからない、どちらかを対応しても、両方悪化していってしまい、最終的には自分を責めてしまうなんてこともあるかもしれません。
 
 
しかし、どちらも一緒に良くしていくことはできるんです。
 
 
キーワードは「愛着」です。
 
 

親子にとって大切な「愛着」とは?

愛着とは、「特定の人と結ぶ情緒的な絆」です。
 
 
特定の人と一対一で結ぶ関係で、いつからでも、誰とでも結ぶことができます
 
 
よくあるのが「1歳6か月までに形成しないと、もうできない」という誤解ですが、1歳6か月を過ぎても形成でき、取り返しがつかないということはないのです。
 
 
子どもを、不安や恐怖のようなネガティブなことから守ってくれる「安全基地機能」、その人のそばにいると「安心する」「ほっとできる」というポジティブな気持ちを持てる「安心基地機能」、戻ってこられる安心できる場所があるので、何でも勇気を出して挑戦でき、戻ってきたら報告して認めてもらえる「探索基地」の3つで愛着は形成されます。
 
 
 
 
「愛着障害」という言葉を聞いたことはありますか?
 
 
愛着形成がうまくできていないことによって、様々な行動の問題が起こる障害です。
 
 
愛着障害というと、多くの場合は「親から不適切なかかわり方をされたから」という愛情不足を連想するかもしれませんが、実はそうではないのです
 
 
ごく普通の一般家庭でも起こる問題です。
 
 
愛着障害は親の育て方だけに問題がある子どもだけに問題があるというものではなく、その子の特性や特徴と育て方が合わないという相性の問題なのです。
 
 
コミュニケーションが大切であるということがいえます。
 
 
愛着障害であるかないかに関わらず、共通である大事にしたい事は、親子のコミュニケーションを深めることです。
 
 

吃音×登園しぶりのある子どもとすれ違うコミュニケーションのタイミング

私には吃音×登園しぶりのあった子どもがいます。
 
 
毎日登園を嫌がる息子をみて、周りからは「寂しさがあるからじゃないか」「ママが甘やかすから」などということを言われました。
 
 
そんなことを言われるたびに自分のことを責めてしまいすごく辛かったです。
 
 
 
 
「保育園に行かせるのは当たり前」「休ませると癖になるから」と言う思いが私を使命感でいっぱいにしました。
 
 
毎日、頭の中で「どうやって行かせようか」というミッションになっていて「行かせなかったらどう思われるだろうか」という人の目と、行かせるのが当たり前という常識にとらわれていました。
 
 
そして息子の吃音を周りからどう思われるか、という人の目も気にしていました。
 
 
吃音があるということを、誰よりも悲観していて、誰よりも気にしていたのは私でした。
 
 
そんな息子に対して、愛情不足なのかと悩んでいたので、子どもとのふれあいは大切ということを感じて、積極的に関わろうという気持ちがありましたが、自分にとっての良いタイミングで関わろうというずるさがあったのです。
 
 
息子が「ママ」と私を求めて来る場面では「忙しい」といって、自分のやりたいことを優先して向き合えずに、自分の手が空いたタイミングで今は別の遊びに没頭していて私と遊びたいと思ってはいない息子に、「遊ぼう」と声をかけるいう、自分都合な考え方がありました。
 
 
愛着の問題は、ママがどれだけこどもに愛情を注いだか、注いでいないかという問題ではなく、子どもが欲しい時に、欲しい愛情をもらえずに、欲しくないときに大人のタイミングで一方的に押し付けられてしまうということも問題であり、タイミングが大切なのです。
 
 
この自分勝手な間違ったコミュニケーションが、落とし穴でした。
 
 

当たり前を変えるコミュニケーションで吃音も登園しぶりもまとめてよくしよう!

まず「当たり前」の価値観を捨てましょう
 
 
なぜなら、当たり前というのはとても怖いものだからです。
 
 
「当たりまえ」という思いがあるとそれに縛られたり感謝すること褒めることもなくなってしまってコミュニケーションのチャンスを逃してしまうからです。
 
 
「保育園に行って当たり前」「お着替え出来て当たり前」「あいさつが出来て当たり前」その当たり前は、以前は当たり前ではなかったのです。
 
 
一番最初にできたときには喜びと感動があったはずですが、できるようになると「当たり前」が生まれてきます。
 
 
そして「みんなと同じように出来て当たり前」と感じるようになり、我が子のできていない部分を心配するようになります。
 
 
ママの関心が、子どものできていないところに集中するということです。
 
 
吃音に関しても「みんなと同じように喋れないのは困る」といってスラスラと話すことに対する当たり前という思いがあります。
 
 
なので、同じように話せない我が子をかわいそうに思ってしまいますよね。
 
 
しかし「右向け右」でみんなが同じ方を向く時代はもう終わり、これからは「自分の色」を出していく時代です。
 
 
目を向けるべきは、今ではなくて未来なのです。
 
 
この先、子どもにどうあってほしいかということの方が重要です!
 
 
今は、ママが吃音と登園しぶりがあることを子どもの1つの「色」として受け止めてあげましょう。
 
 
ママの当たり前が変わると、子どもの行動に対する見方が変わり褒めるところがたくさん見つかるんです!
 
 
褒めることでこどもの行動は「良い行動」が増えていき、行動すると「できた」が増えて自信がつきます。
 
 
やって当たり前という思いがなくなると、子どもの褒めポイントは無限にある事に気づけます。
 
 
 
 
「ご飯食べているんだね」「ゴミを拾ってくれてありがとう」「靴下履けたね」など、当たり前にできていることを褒めると「子どもと関わらないと」という気持ちを持たなくても、常にコミュニケーションが取れるので身勝手が原因のタイミングのズレもなくなりました。
 
 
すると、いつも自分の行動を見てくれ、褒めてくれるママに対する信頼が高まりコミュニケーションの質が変わっていくんです。
 
 
吃音というのは不思議なもので、自信がつくと良くなっていくのです
 
 
話すことに対する不安を抱えているうちは、どもりやすくなります。
 
 
行動して自信をつくり、吃音がよくなる過程にあるその土台は、コミュニケーションから生まれる信頼できる関係なのです。
 
 
登園しぶりも、この土台がしっかりすることで子どもは、ママと離れても大丈夫という考え方ができるようになって登園しぶりがなくなってきます。
 
 
つまり、この土台をつくっているコミュニケーションを変えることで吃音も登園しぶりもまとめて良くすることができるのです!
 
 
誰よりも子どものことを1番知っているママだから効果がでやすいです。
 
 
子どもには、みんなそれぞれ「色」があります!
 
 
「うちの子の色はこれ!」とママが思うことで「出来て当たり前」が変わり、当たり前を変えることで、コミュニケーションの変化を起こして、すべての土台である親子関係が深まり吃音と登園しぶりを良くしていきます。
 
 
「やって当たり前」「出来て当たり前」という思考は捨てて、まずはママが、当たり前の価値観を変えてぐんぐん「愛着=親子の絆」を深めていきましょう
 
 
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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