2歳吃音の子のきょうだいの先取り宿題に毎日手を焼いているママはいませんか?早く寝かせたいのにダラダラやっているからなかなか終わらない、そもそも取りかかりが遅い!という日々のお悩みをスッと解決してストレスフリーになれる方法をお伝えします。
ママの基準は捨てて、子ども基準にシフトチェンジ
学習の先取りが進んでいるきょうだいの宿題に、毎日手を焼いているママはいませんか?
子どもは面倒くさくて面白くないものは進んでやらないものです。
大人だってそうですよね?
実は、「これくらいだったらやれそうだ」とラクにできて、「これをやったら何かいいことや楽しいことが待っている」となると子どもの行動を促しやすくなります。

ママが「これくらいは終わらせて」と考えるのではなく、普段の子どもの様子をよ〜く見て、「この量だったら確実に終われる」という子ども目線で宿題を提示するのです。
十分な睡眠時間を確保したい
きょうだいの困りごとを先に解決するから、吃音も良くなります。
夜ご飯を食べた後に宿題をするとなると、取り掛かりが遅い上に宿題の量が多いと当然寝る時間までには間に合いません。
幼児期に限らず、十分な睡眠時間を確保するのは健康な日常生活を送る上でも、一番大事なことです。

なぜなら、睡眠時間が十分でないと、次の日のコンディションやパフォーマンスが今ひとつになりやすいからです。
特に吃音のある子は睡眠不足になると、ストレスで吃音をぶり返しやすくなるので要注意です。
睡眠時間はたっぷり取れるようにサポートしていきましょう。
寝る時間を過ぎても宿題をさせて朝起きられなかった娘
寝る時間が遅くなると、当然朝起きるのも遅くなりがちですよね。
我が家の娘は、学習の先取りが進んでいたので、これまで以上に宿題の量は減らしていました。
「量を減らしたからこれくらいはできるだろう」と私の基準で宿題の量を決めて、「減らしているんだからこれくらいはやってね」という感覚で全部終わるまでさせていたのです。
ところが、取り掛かるのは遅いし、取り掛かってもダラダラやる娘。

「量を減らしたから」といって、その減らした量が娘にとって楽にやってしまえる量ではなかったのです。
私は「こんなに減らしているんだからできるでしょ」と思っていても 娘からすると、「これはラクにできる問題じゃないし、多い!」となっていたのです。
だから、娘の行動にストップがかかっていました。
2歳吃音の子のきょうだいの基準にシフトチェンジする方法
では、どうやって先取りが進んでいる難易度が高めな宿題がサッと終わって決まった時間に寝るようになったのか、お伝えしますね。
◆宿題を始める前から肯定の声かけをしておく
まず、宿題にスムーズに取り掛かるようにするには、宿題を始める前から肯定の声かけをしておくことが大事です。
つまり、宿題は基本毎日ありますから、毎日常に肯定の声かけをすることが、達成するポイントになります。

そこで重要なのが、「否定的な言葉は日頃から言わない」です。
せっかく肯定の声かけをしていても、否定的な声かけをしていては肯定が効かないどころか、マイナスに働くことがありますので、注意しましょう。
また、「鉛筆を持った」「机に向かった」「椅子に座った」「一問解き始めた」だけでもすかさずこまめに肯定しましょう。
◆子どもから見て「これだったら終われる」量にする
夜ご飯の後の宿題タイムは、先取りが進んでいればプリント一枚だけなど、内容によっては裏表ある場合は表のみ、もっというなら2問だけ3問だけにします。
ポイントは、「これくらいだったらラクにできる!」という感覚に子どもがなれるかどうかです。
そこを、子どもをよ〜く観察しながら見極めてみましょう。
子どもにどれをどのくらいやる?と聞くのもありです。
◆終わっているところを褒める
問題を一問解き終わっていたら、「一問終わってるね!」と具体的に褒めます。
「ママが見ていてくれている!」と子どもが感じるので、一気にやる気を高める効果があり、こまめに終わっているところを褒めることでやる気を維持することができます。
◆終わらなかった宿題はスルー
ここが、一番重要になるところです。
全部終わらせられる能力があっても、途中で気が逸れて終わらなかった場合は、終わっているところのみ肯定して、終わらなかったところは全てスルーします。

「あと2問あるよ!残りもやってね!」などは、否定的な言葉になるので言わないようにしましょう。
◆楽にできる学習内容まで戻る
今学習している内容が本人にとっては難しくてハードルが高く、取り掛かることができないでいることがあります。
理解が追いついていないのであれば、そのまま同じ内容の学習を続けていても理解が進みづらいため、本人が簡単にできるところまで戻って学習をしてみましょう。
すると「できた!」という感覚が得られやすいため、自信回復に繋がり、宿題へのハードルがグッと下がるため、自ら学習に取り組みやすくなります。
いかがでしたか?
勉強量はたったこれだけでいいの?と思うかもしれませんが、子どもに嫌だ!やりたくないと思わせてしまっては早期教育は意味がないどころか、弊害だって生まれてしまうこともあります。
スモールステップで、なんだ〜これくらいだったらできるよ!という感覚が自信貯金を増やし、だんだんと行動が習慣化されていくのです。
すると自分から勉強に取り掛かり、次第に勉強量も増えていきます。
まずは、サッと取り掛かり、サッと終われる感覚を刷り込ませて、たくさんの肯定の声かけで小さな自信を育てていきましょう。
執筆者:はせがわかすみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)