お子さんが、
吃音に悩んでも、
親子で相談して解決していこう!
と思っているお母さんは、
こんな声かけを
日頃からしてくれている方が
多くいます。
「何か困ったことがあったら
ママに相談してね。
いつでもママは
〇〇の味方だからね。」
ですが、
こんなにも素敵な言葉を
かけているのに、
あることをしていると、
この言葉の効力は「ゼロ!」
あるいは「マイナス」に
なってしまっていることに
気づいていない方も
非常に多くいます。
こんな声かけを
したことありませんか?
「そういうことすると
怪我するよ」
「そんなことしたら
ママ悲しい」
「〇〇君/ちゃんのために
言ってるんだよ」
どこのご家庭でも
みられる声かけですが、
実は、吃音の子にはNG対応です。
愛情があるから出てくる
言葉たちなのですが、
この頻度が多い方は、
いわゆる過干渉とも言えます。
吃音のある子には、
過干渉は天敵です!
子どもの脳に知らず知らずに
たくさんの制限をかけ、
生きづらい脳を育てて
しまうからです。
実は、これ以外にも
まだまだあります。
「この子は人見知りで…」
「うちの子恥ずかしがり屋で…」
「この子、怒ると乱暴になるんです」
「緊張すると話せないんです」
「音読が苦手なんです」
これらもぜ〜んぶ
吃音のある子にはNGです。
小さい頃の、
「人見知り」、
「恥ずかしがり屋」と
見られる行動は、
新しいことを処理する
脳の発達が未熟なうちに
みられる一次的なものです。
脳が健康的に発達すれば、
次第に新しい人や
はじめての場所でも
自分らしさを発揮する力が育って
適応できるようになるんです。
「怒ると乱暴になる」も同様です。
思った通りにいかない時の
イライラを表現する方法が
わからないうちに出てくる
一時的な行動に、
大人が言葉でラベルを
してしまうと、
子どもは、
「自分はそういう人間なんだ」
と思い込んで、
イライラするとすぐに乱暴になる、
という癖から抜け出せなく
なります。
ここまでくるとわかりますね。
吃音も同じです。
・緊張するとどもって話せない
・音読はどもる
・挨拶はどもる
・はじめての人はどもる
などなど、
幼少期に刷り込まれると
その思い込みから
逃れられなくなって、
これらのシチュエーションで
どもるようになっていきます。
ママがどんなに愛情をかけても、
何か困ったことがあったら
相談してね、といつでも
守ってあげる宣言をしても、
これらの声かけをしている限りは、
子どもにとってママは
絶対的に揺るがない
安心できる存在
にはなりません。
「ママは、自分を
怒られることをする子
だと思ってる。
どうしよう、、、
また、ママがダメっていうこと
しちゃった。
バレてないかな?
バレたらどんな言い訳
しようかな?」
と、大好きなママに
嫌われないように
無意識的に考えてしまったり、
つきたくない嘘も
つくようになっていきます。
つまり、ママの言動が
子どもの不安を募らせる
きっかけとなり、
よくなるはずの吃音も
なかなかよくならない
状態を生み出すのです。
もし、
「ますい!私のことだ!」
と思っても悲観しないで
ください。
このことをネガティブに
捉えるのではなく、
見方を変えればいいんです!
まず、ママの思考の癖を
リセットする第1ステップは、
それだけ私の言葉には、
子どもの脳に影響を
与える力があるんだ、
と、自覚することです。
脳には、成長するメカニズム
があって、
育った環境によって
影響を受けます。
特に、どんな言葉を
かけられたか、
が重要になるのですが、
吃音のある子は
かけられた言葉によって
人格も変わると言っていいほど
影響を受けます。
だから、
私たち親の思考の癖を
変えて言葉を
変えていきましょう。
NG対応の言葉を
ポジティブ変換する
意識をもつだけで
ママの脳も子どもの脳も
ガラッと変わっていきますよ!