「早くして!」時間に追われる朝の5分が親子でニッコリ笑顔になる声かけ

お家で吃音をよくする対応

朝の支度中。
時間はない。
下の子は泣いている。
上の子は、、、、動かない。

4歳と1歳の2人の
お子さんを
ワンオペで育てる
Tさんの家の朝は、

そんな場面から
いつも始まっていました。

靴下を手に持ったまま、
床に座り込んでいる上の子。

「早くして」
「もう時間ないよ」
「靴下はいて」

声をかけても、
返事はない。
目も合わない。

そして次の瞬間、
ことばが詰まりはじめて、
それがきっかけで
癇癪に火がつく。

朝から、
親も子もぐったり。

ーーーよくある光景、
だと思いませんか?

Tさんも、

「声をかけないと動かない」
「放っておいたら余計に遅くなる」

そう思っていました。

だから、
つい言ってしまう。

「早くして」
「まだなの?」
「何してるの?」

ですが、ある時、
Oさんはまったく違う関わり
選ぶようになります。

靴下を履こうとしている
その子の横に、
静かに座って、

にこっと笑って、
こう言いました。

「靴下、自分で選べたね」

たったそれだけ。

指示もしない。
急かさない。
注意もしない。

これを聞いた多くのママは
こう思います。

「え、それだけ?」
「待ってるだけで動くわけないじゃん」

そう。
“待つ”だけなら、
動かないこともあります。

ですが、
Oさんがやっていたのは
ただ待つことではありません。

発達科学コミュニケーションでは、
“していない行為”には注目しません。

「靴下はいてない」
「まだできてない」

ここに言葉を向けると、
子どもの脳は
「できていない自分」
処理しようとして止まります。

そう。
脳にブレーキ
かかるんです。

だから、
代わりに注目するのは、
“今、している行為”です。

・靴下を自分で選んだ
・靴下を持っている
・履こうとしている

その事実を、
そのまま言葉にする。

「靴下、選べたね」

この声かけは、
子どもの脳には
肯定の情報として入ります。

脳は、
否定よりも
肯定の方が
次の行動に
つながりやすい、

という特性があるから。

さらに重要なことは、
子どもの脳は
大人が思っている以上に、
言葉を処理するのに
時間がかかります。

だから、
肯定の声かけを一つ入れたら、
あとは余計なことを言わずに
待つ。

この待つ時間、
というのが、
おそらく普通のママが思う、

「待ったよ」

の感覚の2倍3倍、、、
子どもによっては10倍の
時間待ってあげます。

すると…

靴下を履き、
自分から立ち上がり、
靴を履いて、
カバンを持つ。

言われてもいない
ことまで、

自らやり始めるようになります。

肯定の声かけ&待つ、には、
そんな“次の行動”が
つながりやすくなる
パワーがあります。

実は、
Tさんが一番驚いたのは、
子どもより先に、
自分の脳が落ち着いて
いることに気づいた
ことでした。

「言わなきゃ」
「急がせなきゃ」

そう考えなくなっただけで、
朝のイライラが
明らかに減った。

こうした
小さな「怒ってしまう場面」
一つ、また一つと消えていくと、
子どもの脳にかかるストレスも
確実に減っていきます。

脳のコンディションが整うと、
そもそも
どもりにくくなる。

だから、
吃音のある子に必要なのは、
ことばの練習よりも、

ママとのコミュニケーションが
スムーズになる関わりを
積み重ねていくこと。

遠回りに見えて、
実はこれが
一番の近道です。

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