「どもらないでほしい」と願うほど吃音・会話が苦手な子を育てるママの視界から見えなくなるもの

吃音がよくなる脳の育て方

どもらないでほしい。
できれば、気づかれないでほしい。
人前では、スムーズに話してほしい。

吃音のある子を育てていると、
こんな願いが、
ふとした瞬間に
強く湧き上がってくること
があります。

これは、親として
とても自然な感情です。

弱さでも、
間違いでもありません。

それだけ、
わが子のこれからを
真剣に考えている、
ということだから。

ただ今日は、
その願いを否定するのではなく、
少しだけ横に置いて
考えてみてほしいことが
あります。

「どもらないでほしい」
と強く願っているとき、

私たちの意識は、
子どもの話し方そのもの
集中しています。

・今、詰まった

・また出なかった

・さっきより増えている気がする

こうしたポイントに、
自然と目が向いていきます。

脳には、
意識を向け
続けたものを
“重要な情報”
として強化する

という性質があります。

つまり、

どもるか・どもらないか
うまく言えたか・言えなかったか

ここに注意を集め
続けるほど、

子どもの脳も、
親の脳も、
「そこを監視する回路」
を無意識のうちに
使い続けることになります。

これは、
気持ちの問題ではありません。
脳の使い方の話です。

ここが固定化すると
大人まで吃音が
もちこすことになるので、

脳の使い方を
今日から少しずつ
変えていきたいんです。

ここで、少しだけ視点を
変えてみます。

吃音がある子、
会話が苦手な子にとって、

これから本当
に育てていきたい力
何でしょうか。

・失敗しても立て直す力

・うまくいかなくても、
 考え続ける力

・自分なりに伝えようとする力

これらはすべて、
話し方そのものとは
別の場所で育つ力です。

どもる・どもらないに
意識が集中していると、
実はこうした力は、
視界の外に追いやられ
やすくなります。

見えていないから、
育っていることにも
気づきにくい。

ここに、
多くのママが気づかない
ひとつの落とし穴があります。

これは、
「気にしすぎているからダメ」
という話ではありません。

むしろ逆です。

それだけ、
子どもの未来を
思っているからこそ、
見る場所が一箇所に
固定されてしまう。

だからこそ、
今日から少しずつでいいので、
こんな見方を試してみて
ほしいのです。

★今日からの小さなヒント

今日、何かを劇的に
変えようとしなくて
大丈夫です。

代わりに、
子どもを評価する目ではなく、
自分の「捉え方」を
一度だけ観察して
みてください。

たとえば、

・子どもが今できていないことではなく、
 直前までにしていたことを
 自分はキャッチできているか

・他の子や理想像ではなく、
 昨日のわが子と比べて、
 何か一つでも変化を
 見つけられているか

・子どもがイライラし始めたとき、
 一緒に巻き込まれず、
 少し距離を保てているか

できたかどうかを
チェックする必要は
ありません。

ただ、
「私は今、どこを見ているかな?」
と気づくだけで十分です。

見る場所が少し変わると、
同じ出来事でも、
脳の使い方はまったく
違ってきます。

明日は、
「良かれと思って
 やっている関わり」が、

今のわが子の脳に
合っているかどうか


という、もう一段深い視点
についてお話します。

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