まさか兄弟喧嘩がよく起きるのにはそれぞれの〇〇が関係していたなんて

兄弟喧嘩のストレスがダイレクトに吃音にも影響するワケ
兄弟喧嘩は、「兄弟なら当たり前」「社会性を育てるために必要」 そう考えられることも多いと思います。
ですが、吃音の波がある子にとって、家庭内で繰り返される強い感情のぶつかり合いは、脳にとって大きなストレスになります。

脳が緊張状態にあると、安心感が下がり、言葉を出す余裕も失われます。
その状態が続くことで、吃音の波が強く出やすくなることもあります。
反対に、家庭の中で「守られている」「安心できる」という感覚が育つと、 脳はストレスを感じていないので、吃音が落ち着く方向に向かいやすくなります。
だからこそ、兄弟喧嘩を「そのうち落ち着くもの」とそのままにするのではなく、 兄弟喧嘩に対応することが吃音をよくする土台づくりにつながります。
吃音にばかり目が向き、兄弟喧嘩をジャッシしていた私が見落としていた大切なこと
我が家には元気いっぱいでやんちゃな面と繊細さをあわせもつ吃音のある息子がいます。
兄はどちらかと言えば大人しく繊細なタイプです。
吃音の波がある弟にできるだけストレスをかけないようにと、私は弟への肯定の声かけを意識的に増やしていました。
その結果、兄からは弟ばかりが褒められているように見え、兄にとっては面白くない思いを度々させてしまっていました。
さらに兄は、字を書くことに苦手意識があり、宿題を終えるまでに時間が必要な 一方で、弟は宿題をどんどん終わらせていく。
兄は、焦りや羨ましさを抱えていました。
私は、兄弟喧嘩が起こるたびに「どちらが悪いのか」を探し、良い・悪いで決着をつけようとしていました。
吃音への影響を気にするあまり、無意識のうちに兄が喧嘩のきっかけだと決めつけ我慢させてしまうこともありました。

その積み重ねが、兄の「自分ばかり注意される」という気持ちにつながっていたのです。
このままではジャッジは減るどころか増えるばかりだと反省し、発達科学コミュニケーションの肯定の関わりを届けていくことに決めました。
兄弟それぞれに愛情を届けて、気持ちを満たしたスキンシップの方法3選
この悪循環を断ち切るために、私は肯定が伝わるスキンシップを取り入れました。 兄から強く言われがちだった弟への関わりを強めるのではなく、兄へのスキンシップを増やすことから始めました。
ステップ1 朝起きた時のスキンシップ強化
朝起きた時には笑顔で「おはよう」とハグで「大好きだよ」の気持ちを伝えました。
起きたばかりのタイミングは、まだ情報がたくさん入っていないので、ママからの愛情をしっかり受け取ってくれるタイミングです。
笑顔も大好きだよの気持ちもとても届きやすいです。
また、朝起きるのが苦手な子にとっても、ママの笑顔とハグで温かい安心できる雰囲気の中で起きられるので、スムーズに起きられるようになります。
ステップ2 夜寝る前のスキンシップ強化
寝る前には「一緒にいられて嬉しいよ。大好きだよ」と 言葉とスキンシップを届けました。
たくさん走った日には足のマッサージをして、こんなに走れるようになったんだね。
頑張って最後まで走ったんだね。とその日頑張ったことの過程を褒めるようにしました。
そうすることで、寝入りもよくなり、怖い夢を見ることも減っていきました。
ステップ3 必要としてくれたその時に届ける
夕飯を作っている途中など忙しいときでも、ハグしに来てくれたら手を止め、 「大事だよ」という気持ちを伝えるようにしました。
スキンシップを届ける時に大切なのは子どもが必要としているタイミングに受け止めてあげることです。
「ちょっと待ってね」「忙しいから後でね」と言うことが重なると、自分は大切にされていないと誤解してしまうことがあります。
なぜなら「ママ〜」とスキンシップを必要としてくれている時には本人さえも自覚していなかったとしても、何か不安、怖い、嫌だったなど、ママの安らぎを必要としてくれている時だからです。
どうしても手が離せないときには、「今は危ないから、これが終わったらハグしようね」と待つ見通しを伝えました。
そうすることで、いつまで待てばいいのか不安になることも、待っても待ってもママは来ないという満たされない気持ちを持つこともなくなります。
兄が落ち着いてくると、弟への関わりも自然と優しくなりました。

人を笑わせることが大好きな弟は、面白そうという気持ちが先に立ち、 ちょっかいをかけてしまいがちでした。
けれど、優しく接してくれる兄に対抗する必要がなくなったことで、 弟のちょっかいも減っていきました。
こうして、 兄弟喧嘩は少しずつ落ち着き、それにともなって吃音の出る頻度も落ち着いていったのです。
兄弟喧嘩が起きた瞬間、喧嘩を見るのが辛く、一緒に感情的になってしまっていましたが、「やめなさい」「どっちが悪いの?」と言う前に、ママの愛情が必要なのはどっちかな?と子どもの様子を観察できるようになりました。
兄弟喧嘩は、悪意から起きているのではなく、遊びの延長や、不安な気持ちやイライラした気持ちをぶつけてしまっていることも少なくありません。
それなので、どちらが悪いかのジャッジをするよりも、今日はちょっと頑張りすぎてしまったのかな?とお子さんの様子を冷静に見るきっかけだと捉えることで、兄弟喧嘩への嫌悪感やイライラした気持ちが軽くなっていきます。
ママの中の緊張が、先に下がることで、喧嘩をしている状況を目の当たりにしても 兄弟喧嘩に巻き込まれることがなくなります。
ママがあたたかく見守れるようになると、兄弟喧嘩がヒートアップすることもなくなり、話し合いなどで解決ができるようになっていきます。
感情がぶつかり合う兄弟喧嘩が減っていったことで、心配していた吃音の波も落ち着いていきました。
兄弟喧嘩が起こった時、どちらが悪いと判断するのではなく、安心を届けるためのスキンシップタイムをどうやって過ごそうかなと考えてみませんか?
その積み重ねが、兄弟喧嘩を穏やかな時間へと変えていき、きっと吃音も落ち着いていきますよ。
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

