吃音のある小学生に自己効力感が必要なワケ

吃音のある小学生に話したいと思える気持ちを育てるために必要になるのは〇〇
話すことは、相手がいてはじめて成り立ちます。
過去に吃音をからかわれたり、話し方を指摘された経験があると、吃音のある子どもは無意識のうちに「この人には話していいかな?」と相手を選ぶようになります。

そんな中で大切なのが、どもってもどもらなくても自分の言いたい言葉で話したいと思える気持ちを育てることです。
その気持ちを育てていくのに必要になるのが自信です。
からかわれたから苦手だと思っていたお友達にダジャレを言ったら笑ってくれて嬉しかった。
筆箱を忘れたお友達に、鉛筆使う?って貸してあげたら喜んでくれた。
アニメの話をしたら、面白いねって聞いてもらえた。
このような経験の積み重ねが、吃音のある小学生の自信を育てていきます。
テレビゲームは目に良くないというママの考えがゲームをやりたい我が子たちとぶつかるきっかけに
わが家には吃音のある小学生の息子がいます。
私は吃音のある子を育てながら、発達科学コミュニケーションを実践してきました。
誕生日に息子は祖父からゲームをもらい、それ以来ゲームに夢中になっていました。

一方で私は、「目に悪いのでは?」「長時間やらせていいのかな?」 と心配し、早めに切り上げさせようとしていました。
「もうそろそろ終わりにしよう」「何度言ったら終われるの」などと注意する機会が増え、楽しいはずの時間が、いつの間にかお互いにピリピリした空気になることが増えてしまいました。
ゲームはやりたいのにママに怒られる。
好きなことをやると怒られると学んでしまっては、自分が何をやりたいのか、好きなのかが分からなくなってしまうのではないかと悩んでいました。
せっかくならこれだけ夢中になるゲームを、言葉を育てるきっかけにできないかなと考え方を変えることにしました。
そこで発達科学コミュニケーションの好きを育てる関わりを取り入れることに決めました。
ママのゲームが苦手を活用して自己効力感をあげた会話
私が実践したのは、息子に「ゲームの先生」をお願いすることでした。
ゲームが得意でない私は、操作がうまくできません。
「どうやるの?」「これで合ってる?」と教えてもらいながら会話の時間を増やしていきました。
説明があいまいなときは、わざと操作を間違えてみます。
「こう?」「あれ?うまくいかないな」 すると、「右に進んで」「ジャンプはBボタンだよ」と、相手に伝わるように 言葉を選んで説明する力が自然と育っていきました。
ママが一緒にゲームをすることになり、ゲームの話題でも一緒に盛り上がれるようになると学校の話や、今度のお休みにはこれやりたいというように、会話の量がぐっと増えました。

好きなことを通して話す経験は、「話す=楽しい」「伝える=うれしい」という感覚を育ててくれます。
ママが一緒に楽しみ、生徒役になることで、自己効力感は少しずつ積み重なっていきました。
自己効力感が育っていくにつれて、話したい気持ちが育っていったことで、どもったらどうしようと不安に思うことが減り、吃音も落ち着いていきました。
お子さんが夢中になっているテレビゲームで言葉の力と自己効力感を育てるきっかけにすることもできます。
ママと一緒にゲームがやれる時間はお子さんにとってきっと嬉しい時間になりますよ。
(発達科学コミュニケーショントレーナー)


