吃音のある新一年生の当番の行き渋りが1日で解消した自信を育てる付き添い登校

学校行事・先生

 

「付き添い登校ってクセになる」と思っていませんか?実は、コツを知ると1日で不安を乗り越え行き渋りはなくなります。息子の不安を軽くし「ぼくならできる!」という自信を育てた付き添い登校との関わりをお伝えします。

吃音キッズが当番の日だけ行き渋る脳のヒミツ

 学校には笑顔で行っているのに、 当番があると急に行き渋る吃音キッズはいませんか?
 
 
いつも登校できているから、
「他の子がやってる当番の様子を見ているでしょ」
「わからなかったら先生が教えてくれるでしょ」
 
 
と、たかが当番だと、不思議に感じることはありませんか。
 
 
行動するときの脳の仕組みは
1、インプット
  ↓
2、理解
  ↓
3、思考
  ↓
4、アウトプット(行動)
 
 
いつも、この順番で行動しています。
 
行動できないときは、 途中の「2、理解」又は「3、思考」で 脳が「わからない」とストップして、行動ができない! という風になっています。
 
 
 
 
 
じゃぁ、できるためにどうすればいいか?
 
 

ステップ1、「わかる!」を増やす

給食当番は何をすることなのか?
 
 
いつ・どこで・だれと・なにを
 
 
給食の時間に
教室で
当番の8人で交代に
先生が取り分けた食事をお友達の机まで運ぶこと
 
 
このように、具体的なことがわかると 「2、理解」「3、思考」に進み、「4、アウトプット(行動)」へつながります。
 
 

ステップ2、初めてやることは、今までの経験を糧にチャレンジできるようになる回復体験

回復体験とは、1段難しいことにチャレンジするとき、「できない」と不安になったけれど、「やってみたらできた!」という自分の力で1段乗り超えた体験です。
 
 
例えるなら、筋トレと似ています。
 
 
少し重たいダンベルを持つと、最初は「きつい…」と感じますよね。
 
 
でも、続けるうちに、筋肉が強くなって前は大変だった重さを持てるようになります。
 
 
実は脳も同じです。
 
 
「できるかな…」 「むずかしそう…」 と不安になっても、「やってみたらできた!」という体験をすると、脳は「次もできそう!」と思えるようになります。
 
 
こうして少しずつ、 脳が不安に強くなって、新しいことや難しいことにチャレンジできる脳が育っていくのです。
 
 
例えば、日直が初めてのときは、わからなくて不安で嫌だった。
 
 
けれど、教えてもらって、練習して、日直ができた!
 
 
いつのまにか、毎月回ってくる日直が当たり前にできるようになった!
 
 
そんな経験が回復体験です。
 
 
この回復体験があると、 給食当番は初めてでわからない・・・と不安が強くなっていても、 日直の回復体験を思い出して、不安だけど給食当番もできそう!という気持ちが芽生えるのです。
 
 
この記事では、給食当番で行き渋りをした吃音のある小1の息子が、1日で行き渋りがなくなり当たり前に給食当番ができるようになった関わりをお伝えします。
 
 

当番の日だけ行き渋る吃音キッズに付き添い登校したママが気づいた共通点 

わたしには新小学1年生になる吃音のある息子がいます。
 
 
息子は入学して、笑顔で登校できていました。
 
 
保育園時代は入園当初に半年ほど行き渋りがあったので、いいスタートが切れたことに心から安心していました。
 
 
しかし、次の週、初めて給食当番が回ってきたときに急に行き渋りになってしまいました。
 
 
「給食当番があるから、いや」
 
 
保育園時代は日直で行き渋りがありました。
 
 
同じく、 「日直の日だけでいいから、休みたい」 普段の登園・登校は楽しく行けるので、明らかに「当番」が原因なのです。
 
 
保育園時代には、
「当番の仕事内容がわからない
「間違えたら、怒られるかもしれない」
 
 
そんなことを教えてくれました。
 
 
小学生になった今では、嫌な理由すら教えてくれませんでした。
 
 
わからないことへの恥ずかしさも芽生えてくる時期でもあります。
 
 
わたしは母親として、
きっとできるはず
この機会に大きく成長してほしい
不安があっても自分で乗り超えてほしい
 
 
そんなことを願いながら、不安を抱えた息子と教室まで付き添い登校をしました。
 
 
日中は小学校から電話がないか、ドキドキしていました。
夕方になると、息子は達成感に満ちた笑顔で帰宅し、 その笑顔が給食当番をやり切った証明だと確信しました。
 
 
 
 
次の章でわたしがやった関わりを紹介いたします。  
 
 

付き添い登校はクセにならない!「当番休みたい」吃音キッズが安心できるママの声かけ1選

それは発達科学コミュニケーションのテクニックの1つである、「カウンセラーモード」です。
 
 
その名の通り、カウンセラーのように会話をします。
 
 
行き渋りをする子どもを目の前にするとすぐに対処をしたくなりますが、気持ちを一旦、置いて、保留します。
・行き渋りの理由は何かな?
・度合いはどのくらい?
・体調は大丈夫かな?
 
 
口には出さずに、とにかく観察をします。
 
 
様子が落ち着いてきたら、息子の言葉に対して 「そうなんだね」 と、気持ちを受け止めます。
 
 
「ほかには?」 と、聞いていき全て出し切ったら、気持ちを整理します。
 
 
「当番がわからない?」
「先生は怒るの?」
 
 
最後に、気持ちを代弁し、共感します。
 
 
「当番で間違えたら、怒られるかもしれないから休みたいのね」
「じゃあ、わからないって、先生に言ってみようか?」
 
 
すると、息子はうなずきました。
 
 
そして、先生に息子の前で伝えました。
 
 
「給食当番の仕事がわからなくて、困っています」
 
 
先生は怒った様子はなく優しい声で
「みんなで一緒にやるから、一緒に覚えよう」
 
 
と声をかけてくれました。
 
 
「わからないけど、怒られなかった」
 
 
 
 
ここで、息子の「わかった!」が一つ増えて、不安な気持ちが納まったのです。  
 
 

吃音キッズが不安なときこそ効果抜群な自信を育てる回復体験 

私は付き添い登校をしたのですが、登校途中では、保育園時代の話をしました。
 
 
「保育園のときも、日直で休みたい日があったよね」
「日直がだったけど、できるようになったよね」
 
 
という話をして、息子の回復体験の記憶を思い出させました。
 
 
すると、息子は「そうだった!」と言わんばかりの表情で、こわばっていた顔が少し和らぎました。
 
 
息子の中で、「できない」から「できた!」に変わった記憶がよみがえったのです。
 
 
 
 
回復体験を重ねると「ぼくならできる!」という、未来に向けた自信が育ちます。
 
 
話すことに不安があるときも同じです。
 
 
「どもりそうだから、話したくない」
「どもって言えなかったらどうしよう」
 
 
そんな不安があっても、
 
 
「話してみたら伝わった」
「不安だったけど、言えた!」
 
 
そんな経験を積み重ねることで、 少しずつ、 「ぼくは話せる!」 という自信が育っていきます。
 
 
そして、この自信が、 吃音をよくしていく土台になっていくのです。
 
 
執筆者:華本あみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
タイトルとURLをコピーしました