1.感情のコントロールにワケがある!HSCの子どもが学校に行くだけで疲れる理由
2学期も残り2ヶ月。お子さんが疲れている様子はありませんか?
子どもが学校に行くのは当たり前と思っている私達。でも、朝から夕方まで学校に通うって大変なことです!特にHSPタイプ(人一倍敏感な人)の子どもは、お母さんが思っている以上に学校に行くだけで疲れているかもしれません。
学校から帰ってくるとこんなことありませんか?
もう高学年にもなるのに帰ると昼寝をしてしまう
帰ってきた途端イライラしている
言葉遣いが乱暴になる
お母さんに暴力をふるってくる
おウチの外では、いい子、優等生なHSPタイプの子も多いので、「絶対そんなこと学校で言わないよね⁈」というような言動をみると、お母さんはイライラしたり、クタクタになったりしてしまいますよね…
HSP傾向のある繊細ちゃんの暴言暴力はなぜ起きるのでしょうか?
それは、感情を司る脳のエリアがとてもアンバランスだからなんです。
自分以外の人の想いや言葉を敏感に察知(脳にインプット)できる一方、自分の感情を出す(脳からアウトプット)ことはまだまだ苦手な状態なんです。
特に学校が苦手な子どもの場合、先生や友達の言葉を理解し、相手が自分のことをどう思っているのかということまで敏感すぎるほど読み取ろうと頑張っています。
相手のことを考えすぎて、
「こんなこと言ったらどう思われるだろう?」
「ちゃんとしていないとダメだって思われちゃう」
と、自分の気持ちや行動にブレーキをかけていて、本当の気持ちを出すのが怖いのです。
常に相手の気持ちに沿って行動し続けていると、次第に自分の気持ち自体もわからなくなってしまいます。
本当の自分の言いたいことも我慢することが続くと、どんどんストレスがたまっていく一方なんです…
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2.学校で疲れるからって暴れていいのだろうか?
我が家のHSPタイプの娘は、現在中学1年生。小学校2〜3年生で大変な登校しぶりがあった子です。小学校高学年頃からは落ち着いてきました。
小学5、6年生のクラスはとても良いクラスでした。
若くて、優しくて、穏やかで生徒たちからも好かれている先生で、クラスメイトも落ち着いた子達の多いクラスのようで、娘は安心して過ごすことができました。
なのですが…
クラス替えをした当初は、毎日のように、学校から帰ってきてしばらくすると、疲れたようにぐっすり寝ていました。
その様子を見ていると、
「あー、いいクラスだったとしても慣れないクラスで、学校に行くだけで疲れるんだなぁ。」
と改めてHSPの娘の繊細さに気付かされるのですよね。
また、昼寝をした後はスッキリしたかな?と思いきや、
「うるさい!」
「あっちいけっ!」
「うざい!」
「きもっ」
等々、本当に暴言がひどい時期がありました。
さらに暴力までおまけに追加ということも…
そして怒った後に泣き出す始末…
学校で真面目に頑張っているから、家でストレス発散するのだろうか…?
それにしても母にひどい仕打ちじゃないか!学校でもうちょっと羽目をはずしてきていいし、怒られてもいいから、家でもっと穏やかになろうよ〜」
と、ずっと思っていました。
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3.今日からできる!親子で気持ちを発散できるオススメ作戦
学校で周りを気にしすぎて感情を出すことが出来ないお子さんに、「自分の好きなように言ってごらん」「好きなようにやってごらん」と言っても、上手くはいきません。
それが脳の特性なのですから、ここはちょっと工夫が必要になってきます!
HSPの子どもが、普段から楽しくお母さんと感情を素直に出すトレーニングができるといいですね。
実は、お子さんが感情を出すのが苦手という場合、お家の人も苦手な場合が多いんです!
実際、私もどちらかというとあまり喜怒哀楽を表に出さないタイプです…
「いつも落ち着いているね」とか、「怒ることありますか?」とか、子どもからは「もっと喜んでよ」
とか言われたことがあります…
もし私と同じようなお母さんがいたら、お母さんが感情を出して子どもと会話することを楽しんでみてください!
それでは、普段から感情を出すのが苦手なお母さんにお伝えしたい、子どもが自分の気持ちを出しやすくなる方法を説明していきますね。
◆ジェスチャー付きで褒める作戦!
とても簡単で手軽でおすすめなのが、ジェスチャーです!
子どもを褒めてあげるとき、まずよーく子どもと視線を合わせてください。
ついつい家事をしながら視線を合わせずに話を聞いたり、在宅のお仕事でパソコンのキーボードをパチパチ打ちながら会話をするということもあるかもしれません。
会話の冒頭5分だけでも!しっかりと子どもの目を見てあげましょう。
そして、
「それいいねー!」と言ってグッジョブサイン!
「オッケーだねー」と言ってオッケーサイン!
「できたねー」と言ってパチパチ拍手!
というように、楽しい話題からオーバーリアクションをこころがけてみましょう。
褒め言葉は耳からお母さんの肯定サインが子どもに入りますが、ジェスチャーを使うことによって、目からも良い情報が入ってくるのです!
子どもの感情の脳が伸びるのは、良好なコミュニケーションから!
聴覚と視覚で肯定的な褒め言葉を入れると、効果が何倍にも高まりますよ。
◆子どものオススメ動画やテレビを一緒に見て笑い転げる作戦!
もう一つおすすめしたいのは、子どもが好きなことを一緒におもいっきり楽しむことです。
我が家ではよく、娘がオススメの笑えるYouTubeを教えてもらい一緒に見ていました。
ある日見たのは、「しりとりだけで出前をとったら面白すぎた。」という、お店の人の応答に「しりとり」で注文しなければいけない!というルールを設けたコンテンツでした。
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店員:「もしもし、配達ですか?」
YouTuber:「貝!」(本当は、「はい」と言うところをしりとりなので「貝」にしている)
店員:「ご注文お伺いします。」
YouTuber:「す〜〜〜〜〜っと(本当はえーと)、冬のご馳走ピザお願いします」
店員:サイズはいかがなさいますか?
YouTuber:「カ、カットされていますか?」
店員:「はい???えっと、カットされていますよ。サイズがMとLございますが…」
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というように、ちょっとくだらないけど面白いコンテンツでした。
真面目なお母さんほど、「こんなのくだらないなぁ」「一緒に見るのも嫌だなぁ」と思うかもしれません。けれど、ちょっと家事や仕事のことを頭から避けておいて心をフラットな状態にして見てみてください。
吹き出してしまうほど意外と笑えてしまうんです!
そんな私の様子を見て娘も大喜びで、
「もっと面白い動画あるよ〜!この気持ち共有したい〜!」
と言って他にも動画を見せてくれました。
子どもと楽しくゲラゲラ笑えた後は、
「この動画笑えたよ〜」
「楽しい気持ちをありがとう」
「また教えてね」
と感謝の気持ちを伝えてあげてくださいね!
時々は子どもの目線に立ってちょっとおバカなものも一緒に楽しむ時間をとってみましょう。
学校でのコミュニケーションに苦手感のある子どもには、まずは家庭でコミュニケーションの楽しさを教えてあげたいですね。
感情豊かにお話しできるお母さんを見て、子どもも色んな感情を少しずつ表現できるようになっていきます!学校でも少しずつ自分の気持ちを出せるようになるといいですね。
自分の気持ちを伝えることができるようになれば、暴言や暴力も減っていきますよ。
現在娘は中学生になりましたが、これからも、意識して視線を合わせてジェスチャー付きで褒める機会を多くしたり、面白いことを共有する時間を多く持ったりしようと思っています。
娘はおかげで学校のことをたくさん話してくれて、怒ったり泣いたりは一切せずに、嫌だったことは嫌だった、面白いことはゲラゲラ笑って伝えてくれるようになっています。
学校でお子さんがクタクタで疲れているなと思うときこそ、お母さんはリラックスして子どもに気持ちを伝えることを意識してくださいね。
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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