学校から帰ると寝てしまうHSPキッズがスッキリできる快適睡眠法はこれ!

学校から帰ると宿題もせずに寝てしまうHSPの子どもに困っていませんか?寝すぎてしまうと夜更かししてしまうし、寝ないと機嫌が悪い…睡眠は繊細な子にとって脳を休めるための大切なこと。うまくバランスをとって翌日に響かない睡眠方法ありますよ。

1.学校から帰ると寝てしまうHSPさんがいませんか?

新学期を緊張いっぱいで過ごしてきたお子さん。ゴールデンウィーク明けから疲れがみえていませんか?

HSP(Highly Sensitive Person:人一倍敏感な人)の特性を持つ子は、外からの刺激に敏感な傾向を持っています。

そのため、学校という大勢の子どもや先生が集まる空間はとても疲れやすいところです。

教室のザワザワした音
給食の匂い
大勢のクラスメイトの動き

などが、五感からたくさんの情報として自分の中に入ってくるんです。

定型発達の子どもでは、無意識に不必要な情報を取り込まないようにできるのですが、敏感な子たちはそれができずに大変です。

学校では200%くらいの気力で頑張って気を張っていて、先生からも「いつも何も問題ありませんよ」と言われているような子でも、実は疲れがピークに達し、気力を消耗している場合があります。

その結果、HSPの特性のある子どもは帰宅後に寝てしまうことがよくあります。

あまり長く眠ってしまうと夜に眠れなくなってしまい生活習慣が乱れてしまう…なんてことも。

「夕方寝たら夜寝れなくなるから寝ちゃだめだよ!」
「もーまた寝ちゃったの?」
「宿題やっちゃいなさいって言ったのに」

と子どもを叱ってしまっていませんか?

睡眠は、HSPの子どもが学校で起きたことの記憶や感情を休めてリセットするための大事な活動です。

この記事では、学校から帰ると寝てしまうHSPキッズがスッキリできる快適睡眠法についてお伝えしていきたいと思います。​​

2.学校から帰ると倒れて眠り続けていた我が子

我が家の小学6年生の娘は、小学3、4年生の頃に登校しぶりがありました。

その頃、娘にとって学校は、

「みんなうるさい」
「給食食べたくない(嫌いな味があるから)」
「先生が怖い」

と言い、毎日ヘトヘトで帰ってくると、玄関を開けてすぐにランドセルを背負ったまま倒れ込む…というのが恒例となっていました。

私は娘からランドセルを下ろし、手を引っ張りながらなんとかリビングに連れていき、そんな状態では宿題などできるはずがないので好きなYou Tubeを寝転がりながら見るというルーティーン。

寝転がりながら、そのまま寝てしまうこともあったり、そこで寝なくても夕飯を食べてお風呂に入るまでの間に寝てしまったり…

こちらのタイミングで起こすと眠くて機嫌が悪く、泣いたり怒ったりするため、宿題や翌日の準備をするのも大変な状況。そのため、最初は自然に起きるまで寝かせたままにしていました。

しっかり眠って疲れがとれれば、楽しく親子で一日あったことを会話したり、ゆっくりお風呂に入ったり、宿題をしたりと、夜の遅い時間に落ち着いてできたからです。

しかし、あまりに夕方に寝すぎて夜に眠れないということも起きるようにもなりました。

「眠れないなら無理しないで本とか読んでたら眠くなるよ〜」

と伝えても、繊細で不安が強い娘は「このまま朝まで眠れなかったらどうしよう〜」と心配しすぎて辛そうでした。

そのため、やっぱり、帰ると寝てしまうという習慣に対して何か対策をたてなくては…と考えました。

3.​​​​敏感な子どもが睡眠でスッキリリセットできる方法​​

学校から帰ってきて眠るのは、娘にとって必要なリセット時間なのだと感じた私は、まずは「眠たかったら寝ていいよ!」と伝えるようにしました。

ただし、疲れがとれる範囲で、気分もスッキリと起きれる時間で起こすようにしました。

そのために良かった習慣が2つあります!

◆寝る前に起きる時間を決める!

「15~20分程度の昼寝は日中の疲れを取るために有効」というような研究結果があるのは有名ですが、そのくらいで起こしてもすぐに覚醒せずに寝ぼけて機嫌も悪く、娘には効果がありませんでした。

そのため、娘に、

「眠かったら寝ていいんじゃない?寝ちゃったら何時に起こしてほしい?
と聞くようにしました。

娘は、夜にしなければいけない宿題や学校の課題を思い起こし、お風呂の時間なども考慮して、「じゃあ◯時には起こしてほしい!」と伝えてくれました。

だいたい30〜40分の睡眠時間となっていました。

すると、自分で「◯時に起きるんだ。」と意識できるため、起こすとスッと起きることができるようになりました。そして起きてからグズグズすることなく、自分で決めたことにスムーズにとりかかれるようになりましたよ。

自分で起きる時間を考えることが難しいお子さんの場合は、お母さんが一緒に考えてあげてもいいですね。

◆昼寝中はしっかりリラックスして寝れるようにする

HSCの子どもは、外でたくさんの刺激の中にいて疲れている状態なので、おウチでは嫌な刺激を極力減らし、心地よい空間にしてあげましょう。

ごきょうだいの多い家庭では難しいかもしれませんが、昼寝をするときに静かな環境で寝かせてあげることも大事です。

短時間でしっかり疲れをとるためには、「うるさいな〜」「眠れないな〜」と思いながらの睡眠ではなく、心地良く眠れるようにしてあげましょう。

また、好きな素材に触れたり、リラックスできる音楽をかけたり、アロマをたいたりして眠りをサポートしてあげるのも効果的です。

娘は、暑くても、寒くても、いつも使っているブランケットに頭からすっぽりくるまって眠ることが安心できる眠り方です。

部屋の明るさも、レースのカーテンを閉めるなどしてあまり眩しすぎないようにしてあげるとリラックスして眠ることができます。

「〇〇の匂いにするとスッキリ起きられるみたいだね。」
「こっちの曲とこっちの曲どっちがゆっくりできる?」

等と、子どもが起きてから、リラックスできる方法を一緒に話して確認すると、子ども自身が自分のリラックスできるものを選べるようになっていきますよ。

学年が上がり体力もついてきて、小学校6年生になった今では、学校から帰ってきて寝ることはほとんどなくなりました。

事前に宿題や明日の準備をする時間を決めることや、自分にとって心地よいリラックス方法を選ぶことが身についているので、ゴロゴロしながら心も体も休むことができています。

HSPの中でも、疲れがとれる睡眠時間や、心地よい感覚は人それぞれ。

みなさんも、お子さんと相談しながら、学校から帰ってきて寝てしまっても、翌日楽しく学校へ行ける方法を探してみてくださいね!

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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