登校しぶりのある発達障害の子どもの対応をほんの少し変えるだけで学校にスムーズに行けたわが家のお話

子どもが登校しぶりをしていて、なんとか無理矢理学校に送り出す毎日に疲れていませんか?発達凸凹の子どもには、お母さんから良い声かけをすると落ち着いて学校に行けるようになるのです!我が家で起きた波乱万丈な登校しぶりが解決したコツをお伝えします!

1.登校しぶりをする子どもの対応に途方に暮れてしまっていた毎日

発達障害グレーゾーンの子どもの行きしぶりで悩み心も身体も疲れ切っているお母さんに、今回は低学年の頃から登校しぶりで朝から大騒ぎになっていたわが家のお話をお話しします。

我が家の息子が先生との連携で、学校で楽しく過ごせるようになった対応についてお伝えしますね。

わが家の息子は発達障害の自閉症スぺクトラム(以下ASD)と軽度知的障害があります。そんな息子は小学校1年生のときから時々行きしぶりがありました。

毎朝、学校に行く時間になっても準備が終わらず登校できずに私が車で正門まで送っていっていましたが、学校につくと今度は車から降りずに車の中で逃げ回りなかなか車から降りてくれませんでした。

説得しても怒ってもお願いしても全く聞き入れられず…

最終的には学校の先生と見守りのお母さんたちと車のドアを全部開け挟み撃ちにして車から降ろすという荒技を使う事態に。

息子を先生に捕まえてもらっている間に、私は足早に車に乗り込み仕事に向かう日々でした。それでも仕事に間に合わない日もあり職場にも迷惑をかけることもしばしばありました。

先生に確保された次男は助けを求めるかのように、

「オレはかあちゃんのことが大好きなんよ~!」

と叫んでいるのを背に仕事へと向かう日々が1年近く続きました。

私は毎日のようにみなさんの手を借りながら仕事に向かうことはとても心苦しく、また息子に対しても学校行くのがそんなに嫌なのか。どうしてだろう?と途方に暮れ、これ以上自分だけで対応することに限界を感じていました。

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2.発達障害の子どもにあった対応はいったいどこにあるの?

そこで息子の行きしぶりがあった要因を考えてみました。

それは息子が持つASDの特性からきているものだとわかりました。

初めての場所が苦手
人と関わるのが苦手
予定がわからないと不安
状況理解が弱い 

などの特性があります。

これらのことから息子は行きしぶりがあったのだと思います。

当時小学校に上がったばかりの息子は状況理解もできず、学校にいてもわからないことだらけで不安が強かったのです。

もっとはやくわかってあげられていたらよかったなと思います。

発達障害について様々な療育本やトレーニング法が出ています。しかし、「褒めれば良い」と書いていたから褒めたいけどうまく褒められないなど、自己流での対応はなかなか難しいところです。

褒めたくてもそれを上回る困りごとが出てきて、最終的にまた怒って収めてしまう…

無理矢理学校に行かせる方法を取らざるを得ないという状況にお母さんはおちいってしまいます。

3.「肯定する」から始まる発達障害の子にあった対応で子どもが変わりはじめた!

息子の登校しぶりに悩んだ私は、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)を受講しました。

発コミュの講座で、否定的な注目ばかりだと子どものやる気もなくなり、

「どうせやっても怒られるし」

無気力にもなると学びました。

なにもできない子になったらヤバイ!と思い、こどもを否定することは極力減らし褒めることを意識して実践しました。

最初は発コミュ流の褒めのテクニックを十分に使えず、イライラが抑えられずに落ち込んだりしましたが、トレーナーの清水畑さんに伴走してもらいながら徐々に講座で学んだことを実践できるようになっていきました。

特にディスタンシングについては、怒る子育てしか、知らない私にとっては忍耐との戦いでもありました。

ディスタンシングとは、子どもが望ましくない行動をしたときに叱るという注目を向けるのではなく距離をおいて行動をスルーする(注目しない)ことで望ましくない行動を減らしていくというものです。

そしてそのスルーしているときは、私はイライラしない!子どもが落ち着いて良い行動をした時にすぐに褒めてあげられるように心の準備をする時間だと意識しながら実践していきました。

息子が学校の門の前で車から降りてこないときは、息子には注目せずに先生達と楽しくお話。息子が自分から降りてきたら、

「学校着いたよ〜!」とハイタッチ、ハグをしました。

私が急いでいるときはなかなか十分に待ってあげることができないこともありましたが、そんなときは、帰ってきてからの声かけに力を入れました。

学校から帰ってきた息子に特大のハグと、

「よく頑張ったね!」と伝えたり、

「学校に行けて、先生が喜んでいたよ」
「今日は早く行けたからお友達が早く会えて嬉しかったって言ってたよ!」

等も伝えました。

子どもがつらそうな時は気持ちに共感したり、子どもではうまく表現できない想いを代弁して言葉にしてあげたりしました。発コミュはスキルテクニックが満載なので何種類か組み合わせて実践したりしました。

そうしているうちに発達障害の子どもへの対応が徐々に自分でもできるようになっていきました。

試行錯誤しながら初コミュを実践していく中で私の気持ちも変わっていき「子どもをガミガミ叱らなくても肯定し続けることで成長させることができる!」と確信し自分の子育ての軸ができました。

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4.ママが変わったら発達障害の子どもが素直に動いてくれるようになる!

発コミュ実践を根気よく続けていくうちに、以前は「~やろう」と声をかけただけで機嫌が悪くなったり、自分が気に入らないとすぐ癇癪をおこしたりしていましたが、今では少し気が向かないことでも癇癪を起こさずに行動できるようになりました!

また学校に行く準備も以前よりずいぶんスムーズになりました!

「着がえる?」といえば時間がかかっても着替えができる。
「ごはんできたよ~」と言えば食卓に座り食べ始める。
「はみがきするね」と自ら動いてくれる。

こんな風に私の声かけでスッと動いてくれることが増えました。

以前は学校のことを聞いてもムスッとして話してくれませんでしたが今は笑顔で学校の出来事も話せるようにも変わっていきました。

次第に学校へもひとりでスムーズに行けるようになりました‼︎

時には担任の先生より早く学校に行き連絡帳をかいて朝休憩で友達と楽しく遊べるようになりました。

今でも時々行きしぶることはありますが、発コミュで自分で問題解決する力を身につけることができた私は、日々の次々に起こる息子の困りごとに穏やかに対応できるようになりました。

これからは人が大好きな息子がまわりの人とうまくつきあえるスキルを身につけ、周囲に助けられながら人とかかわり、息子が自分のことが好きでいられるように支援しながら楽しく人生を歩んでいってほしいと思います。その支援を惜しみなくしていきたいと思います。

いかがでしたか?

子どもが素直に聞きたくなるような親子のコミュニケーションを実践すれば家庭でも学校でも子どもは安心して過ごせることができますよ。

子どもとのコミュニケーションを見直して子ども本来のいいところを伸ばしてあげるお母さんになりたいですね!

執筆者:荒川あき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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