1. 発達障害ADHDの子どもが失敗に弱いのは脳の特性があるから
お子さんにたくさんの経験をさせたい、多くのお母さんはそう思われていると思います。
「失敗は成功のもと」とか「可愛い子には旅をさせろ」等という言葉があるように、子どもに失敗をさせた方がいいのは、なんとなくわかるんだけど、実際は、失敗させたくないな…と思ってしまいませんか?
お子さんを見てきたお母さんの経験上、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)キッズで不安を持ち合わせている場合、どんなに失敗の大切さを説いても動きださない、「失敗に弱いなぁ」と感じることありませんか?
発達凸凹キッズの脳は、失敗を「不安」や「怖い」と強く感じてしまう特性があります。
それは、日常生活や学校で思うようにできないことが多く、できないことを叱られ続けているためです。
そんなネガティブな気持ちをキャッチし続けた脳は、動かなくていい!と、子どものチャレンジをストップさせてしまう機能が備わっており、動きたくても動けない場合があるのです。
お子さんが
「どうせやっても失敗する」
「できないものは最初からやらない」
となっていませんか?
脳の特性を知り、失敗する経験から立ち直れるように言葉かけを変えて、失敗に弱い我が子が動けるようにしませんか?
2. ADHDの脳に失敗の良い記憶を定着させよう
ADHDキッズの脳の特性から、不安を強く感じることで次のアクションが起こらなくなることを前項でお伝えしました。
では、失敗することがなぜ良いのでしょうか?
それは、経験をすることで脳の発達を加速させることができるからです。
何かに取り組んで、その取り組みが記憶されることで、成長できるのですから、経験なくして発達障害の子の脳を発達させる方法はないと言っても過言ではありません。
失敗が怖くて動かないままだと、経験することができない、経験しないから脳が成長しないと負のループになってしまいます。
私の息子も、不安が強くてチャレンジすることが苦手でした。
そのため、私は少しでも息子の不安を取り除いてやりたい気持ちがあり、失敗しないよう先回りをして、息子が悲しむのを減らしてやろうとしていました。
失敗を体験させるどころか、失敗を回避させていたのです。
これをずっと続けていたらと思うとゾッとします。
ネガティブな言葉が残りやすい脳に、ポジティブな言葉をたっぷりと浴びせて、子どもが失敗しても動き出せるようにしませんか。
ADHDの子どもの脳に、失敗しても安心して動けるような良い記憶をつくるママの言葉かけを紹介します。
3. 失敗を恐れずにもう一度チャレンジできるママの言葉かけ
凸凹キッズに合った言葉をかけて、失敗したことを子どもの経験値にしてあげることで自信につなげましょう。
失敗して落ち込んでいるお子さんには、
大したことないとか、こうやってみたら?というアドバイスは届きません。
お子さんが落ち込んでいる時こそ、まずはお子さんの気持ちをしっかり聞くことです。
「不安に思っていたんだね」
「そっか、〇〇が怖いと思うんだね」
「お母さんも同じくらい怖いと思ったことがあるから気持ちがわかるよ」
子ども自身が感じている失敗に対する不安や恐怖を、お母さんがしっかり受け取り、共感することで、子どもはお母さんに「認められた」と感じることができるので安心します。
この安心がとても大切なのです。
安心することで次の行動を起こすことができ、それが脳によい記憶として残り、さらに経験値を増やすことにもつながりますよ。
不安の強かった私の息子も、今ではすっかり冒険することを楽しむようになり、たくさんのチャレンジに挑戦しています。
不安を安心に変えて、失敗しても立ち直れる言葉をたっぷりかけていきましょう!
執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー
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