1.不登校の子どもが学校復帰できないのは関わり方が悪いから?
子どもが不登校になったとき、多くのお母さんは「どうやったら学校に行けるようになる?」と必死に考えると思います。
そして、ネットサーフィンをしたり、本を読んだり、先生やカウンセラーの意見を聞いたりして、あらゆる努力をしますよね。
「子どもを肯定しましょう」
「褒めてあげましょう」
「無理に登校させないようにしましょう」
と、言われて頑張ってやってみているけど、
子どもは全然登校できるようにならない…
と悩んでいませんか?
私も、そう悩んでいた時期がありました。けれども今では、子どもが学校復帰しなくても学校に行かないことはまったく気にならなくなりました。
なぜ、私が「登校しなくてもいい」と思えるようになったのか。今回は、不登校凸凹キッズのママにつけてもらいたい、「子どもの力を見立てる視点」についてお伝えします。
2.人と比べて落ち込んだ過去
我が家には、不登校の中学2年生の男の子がいます。息子は小学校4年生のときに不登校になりました。
息子の子育てに悩みながらも不登校になるまで自力で試行錯誤しながら子育てをしていた私は、脳科学をベースにしたコミュニケーションを学べる「発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)に出会い、受講を決めました。
発コミュを受講してから、発コミュを実践してきたお母さん達のたくさんの体験談に出会いました。
不登校でも学校復帰を果たした親子のエピソードを読み、
「きっと私たち親子もこんな風に学校復帰できる!」
「不登校は解決できる!」
と信じて夢中で講座で習ったコミュニケーションを子どもと実践しました。
うつ症状まで出ていた息子は数ヶ月で元気になり、家の中で好きなことに夢中で取り組むことができるようになりました。
けれど、学校に行くとなるとなかなかうまくいきませんでした。
放課後だけ、給食の時間だけ、帰りの会に行ってお友達と帰ってくる。
そのときの息子のできるペースに合わせて登校する機会を作りましたが、私が期待していた登校復帰には全然およびませんでした…
息子は、
登校する前からものすごく緊張し、
学校では楽しそうな顔をしているのに帰るとグッタリで、
学校に行けたことを褒めてもそれどころではない表情だったのです。
「子どもとの接し方を変えて登校できるようになったおうちはたくさんあるのに…」
「わたしのやり方が駄目だから?」
そんな風に悩むことが多くなりました。
3.不登校解決の道は単純じゃなかった!
どうしてすぐに学校復帰できる子と、なかなかできない子がいるのでしょうか?
たくさんの発コミュの生徒さんの体験談を読んだり聞いたりする中でわかるようになりました。
不登校になるまでの子どもの負担の大きさ
元々の子どもの特性や不登校で強くなった特性
学校での学び方のスタイルがその子に合っているかどうか
これらが、子どもによって全然違うのです。
例えば、元々は好奇心旺盛で活発なタイプの子どもは、周囲の大人の配慮が整うだけで登校しやすくなる場合がある。
それに対して、
元々不安が強かったり
感覚過敏が強かったり
完璧主義な傾向が強かったり
そのようなタイプの子は登校というハードルが親が思っている以上に高い場合があります。
また、学習障害の傾向のある子は、学校の学び方のスタイルがどうしても合わないということも。
このように、登校復帰には子ども側や学校という社会の仕組み等、色んなことが絡み合ってきます。
また、どんなに子育て上手なお母さんだって、学校が根っから合わないような子どもだったら不登校になります。
「みんなうまくいって学校に行けるようになったのだから、うちも…」と、学校に戻ることをゴールにしてしまうと、とっても苦しいです。
更に、「学校に戻れない」ことをお母さんがマイナスに考えてしまうと、子どもと楽しい時間を過ごせなくなってしまう…
だから、人と比べなくていいんです!
子どもが小さな頃から、周りの子に比べてできないことが多いことで悩んでいたかもしれません。けれど、人と比べずに目の前のわが子のことだけを見ることができるようになりたいですね。
4.不登校キッズのママに必須の子どもの力を見立てる視点4選!
子どもが学校に行けなくなってしまったら、お母さんに切り替えて欲しい考え方があります。
学校に戻ることよりも、
・この子はどんなことが得意で伸ばしてあげたらいいのかな?
・どんなことが苦手でサポートしてあげたらいいのかな?
・この子が学びやすいのはどんな方法かな?
・どんな進路の選択肢があるのかな?
と、こんな視点で子育てをしていくこと。
子どもの力をお母さんが見立てられるようになれば、学校に行かせて先生にまかせなくても実は全然大丈夫なんです。
たとえ、子どもが学校に戻らなくても、どんどん力をつけて育っていきます!
一時は周りと我が家を比べて、子育てに劣等感を感じていた私。
今では、他人の顔色ばかり見て学校で窮屈な思いをしていた息子が、自分の意見を堂々と話す力をつけたり、自分の特性に合った勉強の仕方を見つけることができたりする姿を見て、感じ方が変わりました。
息子の成長がよくわかるので子育てに関して劣等感を感じることはなくなったのです!
未だにステイホームのことが多い息子ですが、ネットの中学校の課題でプログラミングをしたり、You Tubeやゲームや読書で色んなことを覚えたり、子どもに合った教材で勉強の学び直しもできています。
家族と濃密な時間を過ごすことで、自分の気持ちを上手に伝えられるようになったり、時々会う学校の先生にもしっかり自分の意見を言えるようになりました!
子どもの将来に不安はないかといえば、もちろん不安はまだありますが、それは息子が不登校だからではありません。不安定なこのご時世、学校に行っているから将来安心ではないと思うのです。
ぜひ、皆さんも「うちの子にはどんな力を授けてあげようかな?」という視点で、お子さんを見てあげてください。
気がついたら、不登校問題は解決していますよ!
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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