1.不登校でひきこもりの子の将来について不安になりませんか?
子どもの不登校期間が長くなってくると、このままひきこもってしまうのではないか、社会に出ることができず自立ができないのではないか、と不安になっている保護者の方も多いのではないかと思います。
病院やカウンセラーさんから「しばらく様子を見ましょう。」「今は好きなことをやらせてあげましょう。」と言われても、毎日ゲームやYou Tubeばかりの生活をしていると、このまま放っておいていいのか、どうやって前を向いて進ませることができるだろうと悩んでしまっていませんか?
時とともに、充電されて、自然に動き出すこともあるかもしれませんし、待っているだけでも自分で考えて行動する時がくるかもしれません。
でも、その時が“いつ”なのか、と焦って、
「ゲームばかりやっていないで、勉強もしなさい。」
とか、
「そろそろ学校行ったら?」
などとやみくもに促そうとしてもなかなか行動してくれませんよね。
【期間限定ダウンロード】
不登校で無気力になった子の
動き出す兆しを見逃さない!
休んでいる間に発達が伸びる!
↓↓↓
*小冊子は登録のメールに無料でお送りします
2.子どもたちが社会に出て自立するときに必要になること
では、「自立」に必要な力とは、実際どんなことでしょうか?
受験のために、勉強をさせることでしょうか?資格を取らせることでしょうか?
文部科学省が『社会環境の変化と求められる人材像』を発表しています。その中の要素の1つに、「社会人基礎力」というのがあげられています。
経済産業省では「社会人基礎力」を、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力と、12の要素に分解して定義しています。
例えば、「前に踏み出す力」の一つの要素、主体性とは、物事に進んで取り組む力のことです。周りからの指示を待つのではなく、自ら積極的に関わり実行する力のことです。また、「チームで働く力」のうちの一つの要素である発信力は、自分の意見をわかりやすく伝える力を指します。
学校が苦手な子でも、勉強が苦手な子でも、実は、家の中でも、これらの力をつけさせてあげることができます。
【期間限定 12月末まで】
荒れる・暴言・泣く!
学校を休んでいる間に
感情コントロールができる子に
変わります!
3.外との接触が少なくなり、ゲームやアニメ視聴しかしない日々でした。
我が家の高校生の娘が小学校3年生のころ、不登校になりました。毎日家にこもってゲームやアニメ視聴ばかりしていました。鬱々として元気もなく、なぜ学校に行きたくないのか、いくら聞いても答えることもなく、口数も少ない状態でした。
その日にあった出来事や、自分の思い、感想なども伝えてくれるのはマレで、自分でもどう言葉にしたらよいか分かっていないような様子もありました。
中学生の時も、高校生になった今も、学校は苦手なままで、友だちも少なく、積極的に人と交流することもありません。人と話をすること自体に苦手意識があり、三者面談の際なども、先生からの質問に対して、
「まあ…そうです…」
「他に、何かありますか?」
の問いにも
「特に…ありません。」
とだけ答えるのが精一杯。
このままでは人と上手にコミュニケーションをとれず、社会に出た時に苦労すると思い、せめて行動面だけでもしっかり自立させないとと感じた私は、毎日のように、
「〜しなさい。」
「〜ばかりやっちゃダメ。」
と指示や命令ばかり。また、
「もっとハキハキ喋らないと、話すのが苦手なままになっちゃうよ!」
とか、
「普通、あなたの年齢だったら○○できるはずだよ。」
などと、レッテル貼りをして叱責してばかりいました。
そんな私が、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い、学んだうちのたった一つの方法で子どもへの対応を変えることができたのです。
そもそも思春期は、積極的なコミュニケーションを取りたがらなかったり、こちらが声をかけても、生返事だったりすることも多いです。
特に、不登校・ひきこもりの子だと、自分に自信がなく、自己肯定感が低かったり、叱られた経験が多かったり、どうせ自分なんて…と卑屈になっている子も多いので、肯定の声かけをしても、最初はうまく効かなかったりします。
今まで指示や命令ばかりしてきた場合は、不審に思われることもあるかもしれません。
私たち親子が、実際にどんな方法でどんな変化があったか、次にお伝えしていきますね。
4.親子のコミュニケーションで、探究心も育ち、伝える力も育ちます!
発コミュでは、子どもに肯定的な関わりをしていくことで自己肯定感を育てていきます。
小さい子でも、思春期の子でも、基本的な対応方法は同じです。
お母さんに対応していただきたい方法は、たった一つです!
お子さんが好きなものに興味を示して、一緒に楽しむこと。
お母さんが子どもの好きなものに注目して、興味をもって肯定的な関わりをしていくことで、子どもは徐々に自分の中にだけあったものを外に出すようになっていきます。
娘は、今、毎週ネットで放送されている、韓国の男性アイドルのオーディション番組にハマっています。私の横で、楽しそうに番組を見ているので、一緒に見てみることにしました。
私も少しずつ引き込まれていき、
「どの子を応援しているの?」
「どんな仕組みで争うの?」
などと聞いてみると、まるで解説者のような論調で、このオーディションの選考の仕組み、どんなメンバーがいるのか、誰が人気なのかなど、色々調べた結果と自分の見解を合わせて教えてくれました。
私も毎週楽しみに見るようになり、その都度、人気がある子はどんな子なのか、なぜ人気なのか、どんな特徴があるのか、勝ち残れる子の予想、など娘の意見を聞いたり、感想を言い合ったりしています。
何気ない日常会話ではありますが、
・様々なSNSを検索して情報収集し、
・応援したい人を選び
・他人が発信している見解を観察し、そこから自分の見解を持つ
・ポイントをまとめて人に伝える
・人からフィードバックをもらい、再度考えて伝える
と、様々な脳のエリアを使い、インプットからアウトプットまでを行っていることになります。親子で会話をするだけでも、これだけのことができるようになります。
さらに、新大久保へ買い物に出かけたり、韓国料理を作ったり、You Tubeで韓国語に触れたりと韓国文化を一緒に楽しんでいます。
ひきこもりがちな不登校の子どもに自立する力を身につけさせようと外に連れ出すのは失敗体験を重ねてしまうことにつながりかねません。
主体性や発信力は、親子のコミュニケーションからも学ぶことができます。好きなことから、どんどん興味の幅を増やしてあげましょう!
執筆者:菊池のりか
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
おうちから、社会で羽ばたける子にする子育てメソッドが学べます!