不登校児が学校復帰!その後の友だちや先生との関係を整える、ホームカウンセリングの力!

不登校だったお子さんが復帰する時、嬉しさと同時に不安もありますよね?新しい場所に馴染めるか、お友だちはできるか、トラブルを起こさないか、など心配は尽きません。でも、ホームカウンセリングができれば、復帰したその後のサポートができるんです!

1.不登校児が学校復帰で抱える困難!

不登校だったお子さんが、「明日から学校に行く」と言うと、うれしい反面、不安もありますよね?新しい場所に馴染めるか、新しいお友だちと話せるか、トラブルにならないか、など心配は尽きないもの。

特に思春期のお子さんともなると親が一緒に付き添うのも嫌がったりしますよね?実際にこの目で確認したくてもできない状況も増えてくるので、余計に心配。

でも、親が不安がっては子どもにも悪影響です。

では、実際にどのような状況が予測されるのでしょう。我が家の事例を紹介します。

2.実際に我が家に寄せられた苦情への対応

息子は中学1年の冬に起立性調節障害で不登校になり、その後半年間完全不登校の状態でした。

その後、私が発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)に出会い、どんどんやる気を回復していった息子は、その直後から、「午後から登校」を始めます。不登校になってからこのころまでにはクラス替えもあり、一度も行ったことのない新しい教室クラスメイトでした。

登校をし始めた時は、馴染めるか、困ったことはないかということに気を配りつつも、こちらが心配しすぎる状況は悪影響なので、明るく振まいました。

しかし、しばらくすると学校や保護者から苦情が入るようになりました。

LINEや電話、時には学校からの呼び出しもありました。どんな内容か気になりますよね?

学校からの苦情は、主には息子がある決まりを守らないということでした。それは、「マスク着用」です。感覚過敏のある息子は、「肌が気持ち悪い」「息苦しい」といってマスクをつけたがりませんでした。

しかし、規律に厳しい校風の中学校で、一人でもマスクを外すのは絶対に許されない雰囲気。実際に、何も声を発しない授業でも10分おきに強要されました。

一方で、私たちはその対応のおかしさを痛切に感じていました。当時、マスク大国の日本が感染率もトップでしたし、様々な研究データを確認し、マスクの効果自体が根拠に乏しいことも分かりました。

さらには、マスクは義務ではないことから、学校側からの要求を鵜呑みにするのは、息子の気持ちを深く傷つけるものだと感じました。

保護者の方からは、部活の全国大会出場に向けた練習で、「息子が関係ない話ばかりして士気を乱すこと」「話し合いに最初から最後まですべてに参加しないこと」などの苦情でした。

こんな苦情が続くと、心が折れそうになりますよね?でも今が踏ん張りどころ、と言い聞かせ最良の対策を練りました。

それでは、どんな対策をしたかお伝えします。

3.その後のサポートのために使ったホームカウンセリングの手法!

私は苦情に対してどのように解決するか悩みましたが、子どもに直接伝えるのは良くないことだけはわかりました。そこで、取りもどしていた信頼関係を利用して、いつでも話せる雰囲気を常に心がけ、「困ったことがあったら何でも言ってね」明るく伝え続けました。

そうすると数日後、息子が自分から相談をしてきました。「自分がこんなことを言ったら、友だちの顔が凍り付いた。なんで、こんな反応だったんだと思う?」と。また、「マスクをしろと10分おきに言ってくる先生にどう対応したらいい?」という相談もありました。

今までもトラブルはありましたが、今回のように自分から相談してくるのは初めてでした。

マスクの件は、学校にきちんとこちらの意見をお伝えしましたが、受け入れてくれることはありませんでした。でも、親がきちんと対応した事実が息子を納得させました

お友だちとのトラブルについては、私はホームカウンセリングの手法で状況や気持ちをよく聞き、「そうなんだ。それは悲しかったね」と共感しました。そして、「でも、お友だちの表情を見てそう思ったなんてすごいと思うよ。次からどうしたらいいと思う?」と質問しました。

一生懸命考え、言葉にする息子に成長を感じました。それに、まだ十分でないにしても、今まで気にも留めていなかったお友だちの反応をみて、自分を振り返ろうとする態度はとてもいい兆候でした。

私は、言葉で補足しつつ、「こうしたら良かったのかな?」と提案しました。息子は「次からそうしてみる。」と対策を常に練りながら、通い続けることができました。

徐々に先生やお友だちとの関係も落ち着きを取り戻し、無事に全国大会にも出場し、全力を出し切ることができました。

こうして、今は何のトラブルもなく学校に毎日通っています。学校復帰に伴うサポートは、時に大変です。ですが、不登校期間に親子の信頼関係を取りもどし、必要な発達を促しておけばこのようにトラブルにも対処できます。

皆さんも、発コミュの技法でお子さんのコンディションが良い時も悪い時もサポートできるママになりませんか?

執筆者:大下真世
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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