1.発達障害・グレーゾーンの困りごとは専門家や療育で安心?!
お子さんが「もしかしたら発達障害、またはグレーゾーンかも」と言われたら、みなさんはどうしますか?
昔の私は専門家に任せる!を迷わず選択しました。
私の思った専門家とは、お医者さま、療育センターにいる心理士さん、スクールカウンセラーさんなどいわゆる教育や発達の専門家と言われる人たちです。
そうした理由は、「一番、効果がありそう」と思ったから。
なんといっても「専門家」ですから相談すれば何か解決するのではないかと思ったのです。
小学校低学年のころは、息子の発達障害をまだ疑ったことはありませんでした。
ですが、授業に集中しない、集団のペースからはみ出る、友達とのケンカで手が出たりなど先生から時々電話がかかってくるそんな状態でした。
「学校生活の相談は、まずはスクールカウンセラーさんに相談しよう」そう思い、スクールカウンセラーに相談に行っていました。
年に1回か2回、私が日常に起こったできごとをお話するようなスタイルでした。
お話を聞いてもらえて私の気持ちはなんとなくすっきりするのですが、息子の困りごとが落ち着くわけではありませんでした。
2. 発達の検査を受ければ何かが変わるかも
毎年スクールカウンセラーと1回か2回、面談を重ねていましたが、小学校5年になったときに突然、「このまま中学生になったら困るかもしれません。一度発達の検査を受けませんか?」と提案されました。
あまりに唐突すぎて驚きましたが私は思ったのです。
「そうか、発達の検査を受ければ何かが変わるかも!」と。
ところが検査を受けるだけでは、何も変わりませんでした。
なぜなら、お医者さまのお仕事は、「診断をすること」と「お薬を処方すること」だからです。
私たち母親からすると一番知りたいのは
「では、これからどうすればいいの?」
ということです。
どうやって困りごとを小さくしたり、伸ばして行ってあげられるか、この根本的なニーズに対応するのはお医者さまのお仕事ではないのです…。
我が家も、病院に通っていましたが、半年待ってやっとその日がきても話す内容は「最近どうですか?」「困ったことがあったらまたきてくださいね」毎回これだけでした。
普段は暴れたり暴言を吐いたりする息子でも、先生のところに行く日は落ち着いていることも多く、先生もそんな様子をみてアドバイスはありません。
私たち親子の「日常」の困りごとが変わることはありませんでした。
3.365日脳に刺激を与えることが大切
子どもたちの発達支援では、”療育”というものがあります。
ですがその療育は残念ながら、グレーゾーンの子にまで順番が回ってこないことも多いですし、高学年になったお子さんの多くは「そんなところ行きたくない」と言い出すこともあり、うまく活用しきれないお家も多いのです。
我が家は、かろうじて月に1回本人も、相談センターに通うことをOKしてくれました。
では、通ってみて、何か変わったか…と問われると「???」でした。
そう、目に見えて、家での生活や学校での生活が変わるということはありませんでした。
今になればその理由はわかります。
それは、発達を加速させるために脳に必要な刺激の「量」が足りていないから…なのです。
療育は発達の専門家が見てくれるので、プロの対応で発達障害グレーゾーンの子に”良い”とされるトレーニングやカウンセリングを受けられるメリットがあります。
ですが…療育に行ける頻度は、月に1回、週に1回、と限られていることが多いですよね。
子どもたちは成長期真っ盛り!
その成長スピードに見合うだけのよい刺激を脳に届けてあげたいのに、その量が全然追いついていない状態なのです。
私は、そのことに発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会う前からうすうす、気づいていたのです、
「相談するだけじゃなくて私が何かやったほうがいいのではないか?」
「私の対応を変える方が子どもにとっていいのではないか?」
ということに…。
ですが、勇気がなかった。自分にできる気がしなかったのです。
子育てをするだけでも大変なのに、発達の特性のある子の対応を自分でできるようになるなんて…「想像できません」そう思っていました。
それまでも苦戦しながらですが、私なりには子育てをがんばってきたつもりだったので「もっとがんばらないといけないなんて…もうムリです!」とも思っていました。
ですが、発達科学コミュニケーションの個別相談で、脳が伸びる理論にそってお母さんがやることをシンプルに整理してあるからムリなく、楽に、できますよと言われ、もしかしたら「できるかも!」と学ぶ決意をしたのです。
私が、お母さんたちに、この発達科学コミュニケーションを使いこなせるようになって欲しい理由は、私のように「相談ジプシー」になって迷っているお母さんたちに
「できることがあるよ!」
「子どもたち変わるよ!」
と伝えたいからです。
発達障害グレーゾーンの子は適切な対応があれば、変わりやすい、成長しやすい、そんな子たちでもあります。
ですが支援が足りていない。
だから、それを、「お母さんの手で子どもに届けてあげて欲しい」そう願っているのです。
365日一緒のお母さんが、適切な対応を学び接することができれば、子どもたちの脳はぐんぐん成長していきますよ!
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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