発達障害・グレーゾーンの子どもたちのきょうだいゲンカが解決する!感情コントロール力をアップする声かけ

癇癪が強い発達障害・グレーゾーンの子どもたちは些細な事できょうだいに八つ当たりするので毎日ケンカが絶えません。ここではその場で諭したり叱ったりするよりも効果的な「感情をコントロールする為の最初のステップ」をお伝えします。

1.発達障害・グレーゾーンの子の八つ当たりや癇癪

きょうだいのうち、どちらかが(もしくは両方が)発達障害であったりグレーゾーンの場合、
驚くほどささいなことからけんかが始まりますよね。

例えば、ゲームをやっていて思い通りになかなか進まずイライラしている時にきょうだいから「順番を変わって」と声をかけられたとたん、「うるせー!」とどなり、うまくできないことをやつあたりして大ゲンカになったりします。

こんな時、親が叱っても仲裁してもなかなかうまくいかず途方に暮れますよね。

これから春休みに入るときょうだいで過ごす時間も長くなります。

春休みを前に憂鬱になっているお母さんのために、今回は、発達障害・グレーゾーンの子どものきょうだいゲンカがうまく終わらせられないのか、どんな方法でサポートができるのかお教えしますね!

2.八つ当たりや癇癪をその場で諭しても効果はありません

些細な事からイライラしてきょうだいへ八つ当たりしてしまう子も、癇癪を起してものを投げてしまう子も、怒りたくて怒っているわけではありません。

発達障害・グレーゾーンのこどもたちは自分の言葉で、
気持ちをうまく伝えられないからこそ、衝動性や感情のコントロールが苦手なのです。

そのため、大人から「正しいこと」を言われてもお子さん自身もどうしたらいいのかわからず困っているのです。

癇癪をおこしているときは声をかけてもこちらの言葉は伝わりません。
子どもの感情的な脳が働いている間は、「思考」したり「適切な行動」をコントロールする脳が
お休みしてしまうからです。ですからケンカの直後に諭しても叱っても効果は期待できないのです。

ではお母さんはどうやってサポートしてあげたらいいでしょう。
感情のコントロールができるための最初のステップをご紹介します。

3.これが感情のコントロールができるための最初のステップです

まずはお子さんがきょうだいで仲良く遊べている時に、しっかり声をかけてあげましょう。
「仲良くしててえらいね」という言い回しでも悪くないですが

「楽しそうだね」
「何やって遊んでるの?」
「何の話をしているの?」こんな自然な声かけだったらもっと良いかもしれません。

「えらいね」「すごいね」「がんばったね」というワードを使うだけが肯定ではありません。

好ましい行動をできている時にお母さんが明るく笑顔で注目することが立派な「肯定」になるのです。
そうは言っても、すぐにきょうだいゲンカになって肯定的な声かけをする隙がないという場合
… 普段、お子さんがお母さんに優しい口調で話しかけてきた時がチャンスです。


お母さんに優しい声かけをしてくれたら
「優しいことばがとても気持ちよかったよ」
「優しい言葉で嬉しい気持ちになったよ」などとしっかり伝えてあげてくださいね。

このような体験を通じてお子さんは相手の気持ちを知ることができますし、
どうやって人と関わっていくとうまくコミュニケーションが取れるかを学んでいけるのです。

一方、お子さんが感情的になっている時はこちらがいくら伝えても通じないことがほとんどです。
さらにヒートアップしてしまうことも少なくありません。ですから、諭したり叱ったりして「言って聞かせる」のではなく、「日々の体験から学ばせる」ことをお勧めします。

お子さんの八つ当たりや癇癪が原因できょうだいゲンカが勃発しているお母さん、
春休みに向けて、ぜひ、ここからスタートしてみてくださいね。

 

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー) 

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