発達障害の子だけじゃない!思春期の子が「もっと褒めて!」と素直になるコツ

発達障害に限らず、思春期の子は褒めても「ウザい」と素直に受け取らないことがあります。でもあきらめないでください!お子さんが素直に褒めを受け取ってくれるコツがあるのです。褒められ慣れると、自己肯定感が上がるだけではない、いいコトがありますよ!

1. 発達障害の子に限らない、褒めを素直に受け取らない思春期

お子さんが小さいうちは、褒めるとわかりやすく嬉しそうにしていた。
それなのに思春期になったら子どもが「ウザい」と言ったり「そうやって持ち上げて何かさせようとしているんでしょ」なんて言ったりしませんか?

褒めたのに、そんな反応が返ってくると、ガッカリしてしまいますよね。
私も実は「せっかく褒めたのに」と思っていた時期がありました。

ですが、その「せっかく」ということ自体が、そもそも子どもの反応を気にして褒めているということに気付いたのです。

子どもはその裏メッセージを読んでいました。
ですから、褒めても素直に受け取らなかったのです。

「褒めを受け取らないなら、いっそ褒めなければいい」と思われるかもしれません。
ですが褒められ慣れていない子は、様々な場面で好ましくない言動を起こしやすいのです。

なぜ褒められ慣れることが大事なのでしょうか?

2. 褒められ慣れるって大事!自己肯定感が上がるだけじゃない、こんないいコト

褒められると誰でも本当は嬉しいものです。
たとえ思春期で「ウザい」などと言っている子でも、本心は嬉しい。

ですから褒められることが増えると、自己肯定感が上がる
これはなんとなく想像がつくと思います。

ですが、褒められ慣れることは、自己肯定感以外にも、とてもいいコトがあるのです。

・褒めてくれる人の言うことを「聞いてみようかな」と耳を傾けるようになる
素直に聞けるようになり反発することが少なくなる
・好ましい言動も増えてきて、さらに褒められる
・褒められると嬉しいことがわかると、他人のことも認めてあげたくなる
・批判的な考えに至らず、自分にも他人にも優しい子になる。

こんなにもいいコトがお子さんに身につくのです。

わが娘も実は褒められることに慣れていませんでした。
もちろん私の褒め方も量も足りなかったからです。

しかし発達科学コミュニケーションで肯定の大切さを学んで取り入れたら、よく「お母さんなんて」と言っていた娘が「お母さんの○○なところ、いいね」などと、認めてくれるようになりました。

家族間でも社会でも、批判的な人より肯定的な人と関わりたくなりますよね。
ですから思春期のうちにお家でたくさん肯定してあげてほしいのです。

3. 思春期の子でも「もっと褒めて」と言ってくるコツ

「褒めるのが大事なのはわかる。でもどうやったらそんなに変われるの?本当に変われるの?」

そんな声も聞こえてきそうです。

大丈夫!お母さんが大げさに褒めたりしなくても、お子さんを肯定できる方法があるんです!

例えば宿題をし始めたとき。
「ノート開いたんだね」や「今日は数学からやるんだね」と、見たことをそのまま言うだけです。

意外に思うかもしれませんが、やり始めたときにこまめに褒めることで「お母さんは結果が全てでなく、やろうとしている過程も見てくれているんだ」と、安心感が持てます。

この「実況中継」のようなテクニックは、テンションを上げずに言っても効果があるので、オススメですよ。

もちろん、1~2日くらいではなかなか変わらないでしょう。
でもあきらめないでください!

期間はご家庭によって差が出るでしょうが、ほとんどが数週間経ったところで、思春期の子でもだんだん反抗的な態度が減り、「ありがとう」と言えるくらいになってきますよ。

わが家も1週間たったところで「嬉しい!もっと褒めて!」と言ってくるようになりました。

発達障害のお子さんは特に、外で叱られたり他の子と比べて自信を失いやすいです。
思春期のうちにおうちでたくさん肯定して、お子さんに自信と素直さを授けてあげましょうね。

執筆者:青島 明日香
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

肯定するって大事!褒め方はコチラでもご覧いただけます。

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