友達関係の悩みもおうちで解消!集団が苦手な発達障がいグレーゾーンの子ども達のサポート術

発達障害・グレーゾーンで友達トラブルに悩んでいるお子さんはいませんか? お子さんの「友達ができない!」理由をひも解き、お子さんの特徴を理解しましょう。「おうちでやるからこそ子どもが変わる」基本の対応をお伝えします。

1.発達障がいグレーゾーンの子どもの「友達ができない」理由

今回は発達障がい・グレーゾーンの子ども達の「友達トラブル」「集団行動」についてお話しします。

小学校3~4年生ごろから子どもたちは仲間を作り、グループ行動を楽しむようになります。

ところが、発達障がい・グレーゾーンの子はそれが苦手で、友達関係をこじらせることが起こりやすいのです。

グレーゾーンの子たちの「友達ができない!」理由はなぜか、ひも解いてみましょう。

もし、お子さんが学校で友達をつくらずに単独で行動していたら…、その様子を見てお母さんは心配になりますね。

だからと言ってやみくもに「友達と仲良くしなさい!」というのはNG

お子さんを理解することなくして、お子さんに合った対応をすることはできません。

2.集団行動が苦手な子どもの4つのタイプ

集団行動、友達、コミュニケーションが苦手なお子さんには、大きく4つのタイプがあります。

①ひとりでいるのは、誰にも邪魔されずに「自分の好きなことができるから」

②他の友達に合わせたいけど「失敗して嫌われたらどうしよう」と不安が強い

③仲間に入りたいけど言葉で伝えるのが苦手で「何を考えているのかわからない」と言われる

④人が大好きでマイペースでどんどん突っ込んで行く!ウザいと言われがちで「どうして嫌がられるのかわからない」

あくまで代表的な例を挙げましたが、コミュニケーションや集団行動への苦手感や不器用さは、集団行動を重んじる日本の小学校では「NG」行動と捉えられることも多いのです。

だから、友達トラブルになったり、先生にもお母さんにも注意されたり諭されたりすることが多くなるのです。

それがあまりに積み重なると発達障がい・グレーゾーンの子どもたちのストレスになって、「学校に行きたくない」ということが起こってしまいます。

3.登校しぶりや不登校につながる前に友達トラブルを解消!おうちでできる基本の対応

発達障がい・グレーゾーンの子の「苦手」には発達の特性が影響していることが多いので、お子さんの特性を知った上でうまくサポートしてあげてほしいのです!!

もし、友達関係が理由でお子さんが「学校に行きたくないな」と悩んでいるなら、誤った対応でこじらせる前に、お母さんにできるお家での対応をマスターしていただきたいのです。

行きしぶり=学校の問題、と思いがちですが、「おうち」でやるからこそ発達障がい・グレーゾーンの子が変化する理由があるのです。

「最近行きしぶりがひどくなってきた」お子さんがそんな様子なら、お子さんの友達トラブルのタイプを把握し対応を考えてみませんか?

お母さんたちがあれもこれもマスターするのは大変なので、どのタイプにも共通する基本の対応をお伝えします。

それは、一番身近で一番安心できる存在のお母さんとの会話で会話の成功体験を積ませてあげることです。

コミュニケーションが苦手なら大勢の人がいるところへ行かせれば上手になる、なんてことはありません。

そもそもコミュニケーションのとり方がわからないのですから、何回やっても「成功」せず、失敗を繰り返せば繰り返すほど友達トラブルは増えてしまいます。

「誰とも関わりたくなくない」「失敗した…」「何が悪いんだろう…」と自分の殻に閉じこもったり、自信を失ったりしてしまうかもしれません。

だからこそ、おうちでの「会話の成功体験」が必要なのです。

・子どもが自分に興味のない話を少しでも聞いてくれたら、
「お母さんの話を聞いてくれてありがとう!」

・空気を読めたときは、
「そうだよ!よくわかったね」

・自分の興味本位でガツガツ入ってきたら、
「今、お母さんが話していいかな?」
「待ってくれてありがとう」

・自分の気持ちをうまく伝えられない子には、
「今の話、わかりやすかったよ」
「思ってること教えてくれてありがとう」

こんな感じで、いいよ!できてるよ!という体験をたくさんさせてあげてください!

友達トラブルは小学校高学年以降、学校への行きしぶりや不登校の原因にもなりやすい。だからこそ、しっかりおうちでトレーニングしてあげられるといいですね。

もちろん療育などでトレーニングをする方法もありますが、思春期になるとせっかく順番が回ってきても子ども本人が行きたがらない、ということも起こりがちです。

そんな実情も踏まえて行きしぶり予防のためにも、ぜひ、お母さんが発達障がい・グレーゾーンのお子さんの特徴を理解して対応してあげてくださいね。

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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