1.整理整頓が苦手な子ども、どうやって忘れ物対策すればいいの?
発達障害・グレーゾーンの子どもに多くみられる困りごとの1つに「整理整頓が苦手」があると思います。
●忘れ物をしてしまう、忘れ物が多い
●学校においてあったはずの教科書がなぜかない
●学校からの大事なお手紙が家に届かない
などなど、こんなお悩みを抱えているお母さんも多いのではないでしょうか。
そうなると、朝の登校前の準備タイムは、
「今日は何の科目があるの?」
「え?連絡帳書いてないから、今日の授業がわからない?!」
「教科書持った?ノート持った?」
「今日先生に出す手紙、持った?」
と、こんな状況に陥いってしまいがちですね。コレ、お母さんにとっても、お子さんにとっても、辛い状況なのです。
実は、不注意で忘れ物が多い発達障害・グレーゾーンの子どもは、朝の覚醒が悪いケースが多いのです。
覚醒が悪いというのは、起きて体も動かしているけれど、脳そのものが働いていない状態です。
そんな状態のお子さんに、あれ持った?これ持った?の機関銃トークを繰り広げるのは、 お母さんもストレス、子どももストレス、なワケですね。
でもここであきらめないで!
親は学校生活のことまではなかなかフォローしきれないですが、それでも家庭で子どもの背中を押してあげることはできますよ。
我が家でしていた忘れ物対策を次の章でご紹介しますね!
2.発達の特性にあったサポートで「できる」を増やしていきましょう!
わが家でしていた発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの息子の忘れ物対策とは…
教科書、ノート、資料集、プリント用ファイルなどは、バラバラに持たせずに教科ごとのファイルケースを作ってその中に一括投入。
国語のある日は、国語のファイルケースをまるっと1つ持っていくというスタイルです。
「国語の用意をして!」とひとことで言っても分解してみると、実はやることがたくさんあるのです。例えば…
・ノートを持つ
・教科書を持つ
・補助教材があれば持つ
・宿題を持つ
これを1教科だけでなく、5教科~6教科分毎日用意するとなると、発達障害・グレーゾーンの子どもにとってはかなりの情報量。
頭の中で情報整理ができず、途中で放棄してしまう、ということが起きやすいわけです。
だからまずは情報量を減らすために、教科ごとの資料は1つのファイルケースにまとめる。
国語といわれれば、カバンに入れるのはとりあえず1つ。
こうやって情報量と作業をシンプルにしてあげると、子どもの負担感も減って行動に移しやすくなります。
そして、準備ができたら「よし!できたね」と言って、できたことを認めてあげましょう。
これで少しずつ自信がつけば、準備への抵抗感も下がりますし、習慣化しやすくなりますね。
ち・な・み・に!
この方法にはデメリットもあります。それは…「重い」ということ(笑)。
使用頻度が低い資料も常にファイルケースに入っているので、とにかく重い!
ですので、みなさんにこの方法を推奨するわけではありません!
我が家では息子の「整理整頓が苦手」という特性と、「体力がある」という特性をミックスして、この忘れ物対策にたどり着きましたが、一番大事なことはお子さんの得意・不得意をお母さんが理解してあげることです。
そしてできそうなことを見つけ、それをサポートしたり、伸ばしたりしてあげることです。
お母さんのサポートで発達障害・グレーゾーンの子どもの「できる」を増やしていきましょう!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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