1.子どもには意欲的に前向きになってほしい!
お子さんに対して、「もっと頑張ってくれないかな…」とか「なんでそんなことでくじけるのかな」なんて思われた事はありませんか?
子どもがもっと『意欲的になって前向きに進めるようになって欲しい』は、きっと親御さんならだれでも願うこと。
みなさんは、わが子がどんなお子さんになって欲しいですか?
こうなって欲しい気持ちは、私もたくさんありましたので「なぜもっと意欲的にならないの?」「前向きにならないの?」と思ってしまうお母さんのお気持ちわかります。
しかし、お子さんの自己肯定感が低くなっていたり、ネガティブな記憶が多くなっていると、なかなか思ったようには動いてくれません。
発達凸凹キッズが、意欲的になれないのも、前向きになれないのも、お母さんの育て方が悪いわけでなく、適切な声かけや、対処の仕方を知らないからです。
今回は、子どもを意欲的に前向きにさせるにはどうしたらいいかのお話していきますね。
2.いいことは目減りして、悪いことは割増して伝わります
発達凸凹キッズは、脳の得意なところと、苦手なところの差が大きい傾向があります。
そのため周りからは、できることには目を向けられず、できていないことばかりに目を向けられてしまいます。
そうなると、「肯定<否定」になってしまうんです。
「いえいえ私は褒めていますよ。」「褒める子育てしていますよ」というご家庭でも、肯定と否定が同じくらい。
褒めているつもりでも、子どもには肯定は目減りして伝わり、否定は割増して伝わるのです。
よく聞く、いい噂より、悪い噂は広まりやすい、という心理と似ているかもしれませんね。
そこで
「肯定>否定」にしていかなくては、親の望む行動につなげたり、前向きにはならないのです。
子どもは、今までのネガティブな記憶があるため、もしかしたらお母さんの言っている事は全くお子さんの脳に届いていないかもしれません。
そしてここで、親では対応が難しいから、家の外で、習い事で、スポーツで鍛えてもらおう揉まれてできるようになってもらいたいと家の外に期待してしまうと…
期待が裏切られてしまうことも多いのが現実です。
発達凸凹キッズの個性はなかなか理解されづらいため、家の外でストレスを感じた子どもは、家で荒れ、親に怒られと一層親子関係がこじれてしまうので注意が必要です。
3.くじけそうな気持ちにパワーをいれるのはやっぱりここです
家の外のことは、私たち親も本人もコントロールができませんよね。
だからこそ、おうちで、お母さんの声かけでくじけそうな気持ちを、癒してあげたり、励ましてあげたりする声かけがものすごく大切なんです。
おうちをパワースポットにすること!
日々の当たり前のことでも「肯定する事」が大切になります。
「起きたね」
「着替えているね」
「学校疲れたでしょう?お疲れ様!」など。
そうすることによって、子どもの脳にあるネガティブな感情
「嫌だ!」
「やりたくない!」
という感情を、小さなデキタ!を積み重ねて、書き換えて行ってあげられるんです。
書き換えていくとどうなるか?
脳に言葉が届くようになり、聞く耳が育ち行動が増えます。
行動が増えるともっとできることが増えて、やる気がでてくるのです。
「もっとやる気にならないかな」と思ったときこそ、適切な声かけや、対処の仕方を知ること。
お母さんが変化することで、お子さんの意欲や、前向きさを授けることができますよ!
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)