子どもが失敗したあとにかける言葉が大切!チャレンジにつながる声かけで次は失敗しない

子どもが失敗したあとについつい「なにしてるの!」と責めたりしてしまうというみなさん、要注意ですよ。子どもの自信は失敗したあとの声かけで下げることも上げることもできます。次は失敗しないようなチャレンジや行動につなげる言葉かけはこちらです!

1.失敗はいけないこと⁉

みなさんは、子どもが失敗したそんな時、どうされますか?

どんな言葉をかけますか?

ついつい私たち大人は

「なにしてるの!」
「だから~だっていったでしょ!」

などと、失敗を責めたりしてしまいがちです。

また子どもが行動を起こしたその時に「~しないようにね」と失敗をイメージさせるような声かけをすることもありませんか?

お子さんの失敗を責めても、先回りして注意しても、次の失敗を防ぐことはできません。

そもそも失敗って、してはいけないものではなくて、「折れない心」を育てるための必要な経験なんです。

だからお子さんには失敗しないようにするのではなく、失敗してもいいんだよ、という雰囲気作りと失敗から「では次にどうするか?」と考えられるチカラをつけさせてあげたいですよね。

今回は、子どもが失敗したときのフォローや声かけはどのようにしたらいいかをお伝えしますね。

2.フライでアウトにできなかったけどナイスパスできた

ここで、わが子の野球での失敗談をお話します。

わが家の次男当時3年生が、同じ3年生で3人は固定でベンチ入り、なかなか試合に出してもらえることはなかったのですが、代打からのセンターを守らせてもらったときのことです。

やる気があり過ぎて、空回り(笑)

守備についてもこんな風に捕るぞ!みたいなイメージトレニングなのか、ゴロをとるシュミレーションしたりフライをとるシュミレーションしたりしている姿に成長を感じました。

そして試合が始まったら本当にきたのです!フライが!!!

これがいける!!!とれるぞ!と思いきや

ポロリ…

「えーーーー???」

と思いましたが、すぐ拾い、内野の先輩に投げて、その先輩がホームベースにボールを投げ相手はアウト!

ということで、フライをアウトにはできませんでしたが、点数を入れさせずに済みました。

その後もセンターにどんどんボールは飛んできましたが、次男は失敗しないで自分の後ろにボールがいかないように、プレイできました。

では、この時私たち親は試合が終わって、子どもにどう声をかけますか?

もし「なんでフライを取れなかったの!」と失敗を責めることが続いてしまうと、自分はできないと自信をなくしていってしまいます。

この時の声かけが次もチャレンジしてみようと思うか、自信を失わせてしまうかの大切なターニングポイントなんです!

3.次は失敗しない行動へつなげる声かけ

それでは、先ほどのフライを取れず失敗と思えるプレイをしたお子さんに、どう声をかけますか?

①何も言わない
②「フライなんでとれなかったの?」「もっとちゃんと練習しなきゃ」という
③先輩がリードしてくれてよかったね。
④落としちゃったけど、すぐ拾って内野に投げれたね。

どうですか?

正解というのはありませんが、できれば④を言ってあげて欲しいと思うのです。

落としちゃったけど、すぐに切り替えて、拾い、それを内野の先輩に正確に投げられた。

ナイスパス→先輩がホームに投げてくれた→点数入らなったという流れだと、失敗を次の行動への肥やしにできるのです。

子どもの中では、ナイスパスしたことで点が入らなかったこと、これが成功体験なのです。

その後も、センターにボールが飛んできましたが、ナイスパスで点を取らせず勝利できました。このことも成功体験になってますね。

そこで、試合終了後すぐに失敗にしない言葉をかけました。

「フライは取れなかったけど、ナイスパスで点を取らせなかったね」など、失敗の後のよくプレイできていた部分を褒めました。

このように、失敗してもいいんだよという雰囲気、その行動のあとの褒めで、その失敗を成功の種にしてあげることができます。

かける言葉とその順番次第で、子どものその後のチャレンジや行動へとつながる、やる気を伸ばすことができますよ。

執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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