発達障害グレーゾーンの思春期・反抗期を“成長のチャンス”に変える準備はコレ!お母さんの言葉のチカラで「自分らしさ」を授けてあげよう

発達障害グレーゾーンの子は、思春期で葛藤をうまく乗り越えられずにつまづいてしまうことが多いです。反抗期を成長のチャンスに変えるためには、準備が実は大切!お母さんの前向きな言葉がけで、「あなたらしさ」を教えてあげましょう!

1.これから迎える「反抗期」こわいと感じていませんか?

これからお子さんが反抗期を迎えるお母さん、反抗期ってどんなイメージですか?

反抗期って、お母さん達からしたら大変・怖い・嫌だ!という恐怖の時期かもしれません。

ですが、反抗期は成長のための大切なステップです。

10歳〜18歳ごろは体もグーンと成長し考えるチカラもついてくる時期。

大人が言うことがすべて正しいわけではないと感じ始めます。

だからといって一人ですべてのことができるわけでもなく

心身の変化に心がついていかずに
イライラしたり
葛藤したり
孤立感を感じたりする
時期です。

葛藤をしながら
「自分」と向き合い
「自分」を確認する

このステップが思春期の発達の過程で欠かせません。
(発達心理学ではこれをアイデンティティの確立といいます)

お子さんの様子を見て
「うちの子、反抗期?」
と心配になるママも多いと思いますが

実は、反抗期は、成長のステップとしてあって当たり前のものなので、お子さんの反抗そのものに慌てる必要はないんですよ。

しかし!

発達障害グレーゾーンの子ども達は、この葛藤の時期(反抗期)をうまく乗り切れずにつまづいてしまうことが多いんです。

そこには反抗期を迎える「まで」の過ごし方に1つのカギがあります

もちろん反抗期を迎えた時の対応も必要ですが、意外と見落とされがちなのが反抗期を迎えるまでのウォーミングアップです。

これができているかどうかで反抗期という時期を成長のステップにできるかできないかが大きく変わってきます。

今回は、発達障害グレーゾーンの子ども達が反抗期をがんばって乗り越えるための大切な準備についてお伝えしますね。

2.発達障害グレーゾーンの子にとって成長のカギになる時期とは?

思春期を乗り越えるには
「過去の自分」も「今の自分」も受け止められる子になること

これが発達のステップで大切です。

まず、小学校・中学校・高校で起きる発達・成長のステップを簡単にご説明します。

1 .学童期
現実の生活の中で達成感や満足感を感じ「自分らしさ」として受け止め、理解する時期。
 ↓
2.思春期
心身の成長や環境の変化にともないそれまで思っていた「自分らしさ」にギモンやブレが生まれる。自分を見失い、試行錯誤する。不安定になりやすい時期。
 ↓
3.自分をもう一度見つける
悩んだり試行錯誤した末にあらたな「自分らしさ」に辿りつく。自分の価値観、世界観をみつけまた動き出せるようになる。

こんなステップを踏んで子どもは「自分らしさ」を確立していきます。

思春期・反抗期の悩みというとその時期だけにフォーカスして考えてしまいがちなのですが

1ー2ー3のステップは独立して成立するものではなく、連動して発達の段階を進んでいきます

だから、1の学童期が発達障害グレーゾーンの子ども達にとって実はカギになってくるんです!

小学校という集団生活・勉強の場所に入り、発達障害グレーゾーンの子ども達の「できない」は一気に目立ちはじめます。

周りのお友達と同じようにできないことが多く叱られたり注意されたりする場面も増えてくると思います。

発コミュに出会う前の私は、私が思った通りにやってくれない息子に対して

どうしてそんなことができないの?
何回言ったらわかるの?
常識で考えたらわかるでしょ!!

こんな言葉をずっと浴びせていました。

こんな声かけをずっとされたら「自分らしさ」なんて見つけることはできないなーと今になって反省しています…。

そんな状態で子どもたちが「達成感や満足感を感じる」ことは実は難しいんです。

3.お母さんの言葉で「自分らしさ」が作られていく

大切なのは
「誰かと比べて」とか
「常識的に考えて」とか
そういうことではなく

あなたには、こんないいところがあるよ

と伝え、そして、子ども自身がそれを「自分らしさ」として受け止めていくことなんです。

飽きっぽい
いろんなことに好奇心が持てる子

勉強が苦手
好きなことなら頑張れる子

怒られてもヘラヘラしている
切り替え上手
 ポジティブ
 笑顔がすてき

たとえ褒めるところがないなーと思っても、こんなふうに言葉を変換してお子さんが「どんな子なのか」を肯定的に伝えるトライをしてみてください。

また、凸凹キッズの特性として自分を把握することが苦手という特性もあります。

自分のことって客観視する機会が少なく、イメージしにくいものは理解しにくいのが発達障害グレーゾーンの子ども達でもあります。

だからこそ、私たち大人が、言葉を使って我が子に「あなたらしさ」を教えつづけてあげることが大切です。

物事の捉え方に偏りがある発達障害グレーゾーンの子にとってはお母さんの声かけが自分を知るきっかけになるんです。

凸凹があってもなくても、思春期は難しい時期です。

ですが、小学校(学童期)に「自分らしさ」を手にした子は思春期を頑張って乗り越えるチカラが確実に育っているはずです。

だから、ぜひ、小学校という時期をこの先の成長の助走期間だと思って、できないことだけに注目せず「我が子らしさ」探しをしてみてくださいね。

もちろん、1人での乗り越えるのが難しい局面もあると思いますので、そんな時はサポートしてあげてくださいね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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