不登校の小・中学生の歯磨き拒否を3つのステップで解決できるスモールステップ作戦!

不登校の小中学生が「めんどくさい」と言って、歯磨きもお風呂も入らない場合、言っても聞かないからと諦めていませんか?めんどくさがるのには原因があるかもしれません!お母さんも楽ちんな3ステップで不登校キッズが歯磨きするようになる方法お伝えします。

1.不登校キッズが歯磨きもお風呂も「めんどくさい」からやらない問題!

不登校になった子どもがなんでもかんでも「めんどくさい」と言って困っていませんか?

着替えもめんどくさい…
お風呂もめんどくさい…
歯磨きもめんどくさい…

ゲームをしたりテレビを見たりはできるのに!
人として当たり前のことくらいしてほしい!と思いますよね。

不衛生にしていたら虫歯や体臭なども気になります…

実は「めんどくさい」という言葉は、無気力になっているだけではなく、裏に隠された子どもの辛さがある場合があって気をつけてほしいのです。

その一つが感覚過敏です。

不登校になるお子さんの中には、発達凸凹のあるタイプも多く感覚過敏を持ち合わせているケースが多いです。

日常生活の身の回りの活動は、感覚の刺激がたくさん入ってきます。

歯磨きは、歯ブラシが歯茎に当たると痛い
服の素材が嫌で着替えたくない、圧迫感を感じる
シャワーが痛い、お湯に体が当たるのが気持ち悪い

等、感覚過敏のない人からすると些細な感覚も強く感じてしまいます。

小さい頃、歯磨きや着替えやお風呂を極度に嫌がったお子さんも多いのではないでしょうか?

感覚は、人の感情をコントロールしている脳と、とても強い結びつきがあるため、感情が荒ぶっていると苦手な感覚はとてつもなく嫌な感覚に感じてしまいます。

成長とともに慣れてできるようになったことも、不登校になって、「学校が嫌だ」「怖い」「不安だな」等のネガティブな感情を持ち続けると過敏さが強まってしまうのだと理解してあげましょう。

とてつもなく嫌な感覚のすることを毎日するのは、とてもエネルギーをつかいますよね。

小中学生にもなると、幼児の頃のように寝っ転がって無理やりお母さんが歯磨きさせてもらうのも難しいし…

声かけだけでできるようにするのも至難の業。

お母さんが優しい口調で、「汚くなっちゃうよ、臭くなるよ。」と言っても動いてくれない場合は、子どもの特性に合わせた対策をしてあげましょう。

2.歯磨きも辛いし、虫歯も辛い…何か対策は?

我が家の長男(現在中学3年生)が不登校になった小学生の頃も、歯磨き、着替え、お風呂を「めんどくさい」と言って全てやりたがらなかった時期がありました。

中でも一番困ったのが歯磨きをしないことでした。

虫歯になったら痛いだろうし、外出できる状態でなかったので歯医者さんにも行けないかもしれない。だから、虫歯ができないように予防しないと!と思ったのです。

めんどくさくて自分でしないのなら仕方ない、「仕上げみがきみたいにお母さんにさせて」とお願いしてやらせてもらったところ、

「痛い‼」
「う〜!」

と言ってすごく辛そうでした。「そんなに痛いの?」と聞くと、「痛いよ‼歯茎に針がささってくるみたいなものだよ!」と相当嫌がっていて、あまりに嫌だったようで仕上げ磨きも数日後には拒否されてしまいました。

私は「針が刺さる⁉そんな大げさな!」と一瞬思ったものの、小さな頃感覚過敏が強くて色々な生活場面において苦労したことを思い出し、感覚過敏が強くなっているんだ!と感じました。

こんなに辛いのなら仕方ない…一旦諦めた私ですが、本当に諦めて虫歯になったら余計につらい目に合うのもかわいそう。

実は、この後、息子の特性に合わせた方法を行ったところ、また歯磨きができるようになったんです!

3.小中学生の発達に合わせた楽な方法でキレイを手に入れよう

我が家では、3つのステップで不登校の息子が歯磨きできるようになりました!視覚優位のお子さんにはとても効果的だと思うので試してみて欲しいです!

◆歯磨きしなさいと言わない

「こんなに痛くて嫌なのにお母さんは歯磨きしろって言うんだ。」と、お子さんは内心、敵対心を持っているかもしれません。信頼を失ってしまってはこの先どんなことも上手くいきません。

なので、まずは「歯磨きしよう!」と言うのを一切やめてみることをオススメします。

しばらく歯磨きはしなくてもいい、と腹をくくりましょう。

その代わり、我が家では、食事は虫歯になりにくい食べ物のみにして、ジュースや砂糖のたくさん入ったお菓子類は買わないようにしました。

また、歯磨きの代わりに食後にはお茶か水をしっかり飲んで、シュガーレスのキシリトールガムを噛んでもらってなるべく食べカスが口に残らない状態にしようと気をつけていました。

◆子どもの目のつくところでママが歯磨きする!

普段から、耳で聞いて動くよりも、目で見て状況を判断して動けるような視覚優位のタイプのお子さんには、言うよりも見せたほうが早いのです!

息子に「歯磨きして」と言うのをやめた代わりに、毎日毎日、息子が見えるところで私が歯磨きをするようにしました。

洗面所などで一人でしていたら子どもには見えないので、リビングで行っていました。

時には歯磨きしながら息子が話しかけてきたらそのまま話したり、少しいい歯ブラシを買って、「ここの毛先が歯垢をめっちゃとってくれるんだって!」「柔らかい歯ブラシで気持ちいいよ」等と話しかけたり。

まずは、ママが気持ちよさそうに歯磨きしているんだなという認識を持ってもらうことから再スタート。

見る力の強い子は、身につけて欲しい行動も目でインプットしてもらうと習慣化しやすくなります!

◆歯ブラシを用意して「はい!どうぞ」と渡してあげる

歯ブラシを見ても嫌じゃない、ママが歯磨きしながらでも普通に笑顔で話してくれる。

そんな状態になったら、「口の中がスッキリしたわー」「この歯ブラシすごく柔らかいタイプなんだよ!」などと言って歯磨きは気持ちいいよ、大丈夫だよ、という認識が子どもに届くように、時々でいいのでつぶやくようにします。

ママがつぶやいて、悪い反応を見せなかったら、いよいよ次のステップに進みましょう!子どもが久しぶりに歯磨きできるチャンスです。

「たまには歯磨きしてみよっか?はい、どうぞ!」と歯磨き粉をつけた状態の歯ブラシを渡してあげましょう。ついでにコップに水もいれておいてあげます。

すると、意外や意外、「あ、うん」と歯磨きできるんです!

歯ブラシを取りに行く
歯ブラシに歯磨き粉をつける

この2つの準備をお母さんがやってくれるだけで、子どもの「辛い、めんどくさい」の気持ちからくるハードルがぐっと下がります。

また、自分でも「歯磨きしてみようかな」と気持ちが前向きに動いたことで、絶対イヤだ!の気持ちからひどくなっていた感覚過敏も少し落ち着き、「そんなに痛くはない」と言うようになりました。

ママにとっても楽チンな3つのステップで歯磨き拒否問題が解決した我が家の息子。

次第に、準備をしてあげなくても声かけだけでできるようになっていき、今では夜、親が先に寝てしまっても自分で歯磨きしてから寝られるようになりました!

不登校で色々なことができなくなってしまうと、ママとしてはとても心配ですが、子どもの脳の状態がわかるようになると、焦らず落ち着いて対策を考えられるようになります。

ぜひ、皆さんも、子どもの得意な力を使って生活習慣を整えてあげましょうね!

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

不登校キッズの「嫌だ!めんどくさい!」問題が解決できるコツをお伝えします!
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