元不登校として活躍する漫画家さんから学ぶ!不登校子育ての新しい価値観

子どもが不登校になった時、お母さんは誰しも戸惑うもの。学校に行かない我が子はどうなっちゃうの?という不安や絶望感は、お子さんを変えるのではなくお母さんの価値観を変えると解消されます!元不登校の漫画家さんに価値観が変わるお話を聞いてきました。

 

1.子どもが不登校になったときにお母さんにやってほしいこと

不登校の子どもをお持ちのお母さんは、誰しも最初は戸惑ったと思います。

いつになったら学校に行ける?
我が子は将来ちゃんとした大人になれるの?
家でどうやってこの子に接したらいいの?

と、わからないことだらけだと思います。
そして、わからないことだらけで不安が高まると、どうにかして子どもを動かそうと、学校に行かせようとしたり、ちゃんと規則正しく生活させようとしたり、勉強させようとしたり焦ってしまい子どもと喧嘩になることも…

子どもも辛いけど、お母さんも辛い‼

そう、お母さんだってとっても辛くて悩みまくりなんですよね。そんな状況からお母さんたちが脱却し親子で楽しく成長できる方法があります。

それは、学校に通わない人の人生を知ること。

お母さんは、
「学校行けない=人生終わったー…」
と思う人がほとんどです。

今は、不登校の子どもの数が増え、不登校に対する世間の見方も温かくなってきてはいますが、それでも不登校の子どもを大人になるまでどのように育てていいのかわからないですよね。

だったら、不登校だった大人の方に、どうやって生きてきたのか聞いちゃえばいいんです!

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※だから私は今回、元不登校さんに会いに愛知に行ってきました!

今回は、パステルジャンプの『大人の社会科見学』で、元不登校さんに会ってきてわかった「不登校の子を持つママが絶対やるといい!2つのこと」をお伝えします。

2.元不登校の人気漫画家さんにインタビューをしました!

今回の、「大人の社会科見学」では、漫画家として活躍する元不登校さん棚園正一先生にインタビューをしてきました。

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写真中央が棚園先生です。
左はパステルジャンプの菊池さん、
右はパステルジャンプのおおたさんです。

棚園先生が不登校になったきっかけは小学校1年生の頃。劇の台本を読めなかったことを先生に怒られたことから始まります。

そこから、小中学校の9年間休んだり登校したりを繰り返していた先生は、鳥山明先生との出会いをきっかけに今は、漫画家として活躍され、不登校に悩む方や教育関係者へ講演会を行うなど精力的にご活躍されています。

インタビューでは「なんでも聞いてくださいね」とやさしく応じてくださり、不登校を経験されていた当時の気持ちや、葛藤を、たくさん語ってくださいました。

学校に行けない自分は「フツウ」じゃない?

そう葛藤を続けていた棚園先生がフツウじゃなくても大丈夫」と思えたフリースクール時代の人との出会いについてご紹介します。

不登校期間中、絵を描くことが好きだった棚園先生は、絵を描くことで自分の価値を見つけようと心の隙間を埋めていたそうです。

中学卒業後は専門学校のアニメーター科に入学しました。最初からうまく友達ができたわけではないけれど、お互いの夢を応援しあえる仲間と出会えて毎日楽しくすごせた2年間。

その体験もあってもう一度「フツウ」の高校生活に憧れて定時制高校に入ったもののその環境は合わず。大学入学を目指す予備校兼フリースクールへ入り直しました。

その時の棚園先生の想いは、
「フリースクールは学校に馴染めない人が来ているんだろうな…」

専門学校の2年間は楽しかったけど、小中学校のことを 振り返ると、
「やっぱり僕も学校に馴染めない一人の人間だったんだ

と自信を失いかけていました。

ところが!このフリースクールでの人との出会い棚園さんの価値観を大きく変えるきっかけになったのだそう。フリースクールの仲間がその道を選んだ理由はさまざまでした。

「海外からの帰国子女で日本の学校のやり方が好きじゃなかった」という友達。「高校の授業のレベルが低くてもっと自分に合った勉強をしかった」という友達。「最初から高校は考えてなかった。高校よりもこっちの方が楽しそうだったからこの学校にした。」という友達。

自分の価値観で学校を選んでいる友達がたくさんいるときづいたそうです。

そして、フリースクールでのクラブ活動を通じて、

たくさんの場所へ出かけ、
たくさんの人と出会い、
たくさんの体験をし、

時には人付き合いでまた自信を失い友達との距離ができながらも、自分らしさを見つけて過ごすようになっていったそうです。

それまでは「フツウ」に学校にいくことにばかりこだわっていたけれど、

フリースクールで楽しい仲間ができた。
いろんな人がいた。
こっちの方が楽しいかもしれないと思った!

そこから、高校の制服を着る同い年の子を見ても羨ましいと思うことはなくなったそうです。

世界が広がったことで自分も陽の当たる場所を歩いていいんだ、と思えるようになったそうです。

そして棚園先生はこうも語ってくださいました。

「10代後半、自分で気をつけたことがある。それは集団生活をしてなかったので精神的に幼いところがって、悪気なく、集団の中で、他のことをやっちゃったり別のところにいっちゃったりしていることがあった。

それを友達が教えてくれた。

冗談が通じないことがあって友達同士のノリがわからなくて浮いてしまうこともあった。だけど、それを、怒るわけでもなくディスるわけでもなく、受け止めてくれるお友達や大人の存在があった。

受け止めて教えてくれるから素直に直していこうと思えるようになったんです。」

3.ママの価値観をアップデートすれば不登校でも大丈夫!

私は今回のインタビューを聞いて2つのポイントを学びました。

1つは、1つの価値観、1つの「フツウ」に縛られることがママも子どもも苦しめてしまうことにつながるということ。

そしてもう1つは「受け止めてくれる人の存在の大きさ」です。

「今の君のままで大丈夫だよ」と言ってくれる人の存在が、子どもを支え、そして変わる勇気を育ててくれると感じました。

私たちママは、小、中、高と普通に学校に通ってきた人がほとんどです。学校が好きではなかったという場合でも、「私は頑張って我慢して普通に通っていたんだよ。」ということがほとんどでしょう。

けれど、私達が普通と思っていた学校教育は、今の子ども達が希望を持って発達していける場所になっているのでしょうか?

ちょっと疑問をもってみてほしいのです。

ちょっと今の学校教育ってイケてないよね、そりゃ子どもも辛いよねと思ったら、是非、世の中では「フツウじゃない」人の話を学びに行くということをオススメします。

いきなり会いに行くのは難しくても、ネット上の記事を読んだり、講演会などを探して参加してみたり、学ぶ方法は色々とあります。

お母さんが思っている「フツウ」とは違う人の話に触れると、今まで自分が抱えていた「フツウ」の価値観をスルスルと脱ぎ始めることができるのです。

子どもは、窮屈な価値観から開放されたママに気づいていくはずです。すると、子どもは自由に自分のやりたいことをチャレンジできるようになっていきます!

そんな子どもの変化を目の当たりにすると、ママもどんどん子どもを信じて受け止められるようになっていきます。

「今日のゲームどうだった?」
「そのイラストいいね!」
「ご飯しっかり食べたね!」

こんな何気ない言葉かけが、不登校の子どもに「今のままの君で大丈夫」というメッセージを送ることができます。

ぜひ、新しい価値観に出会い、お子さんを大きく受け止められるママになりましょう!

棚園先生への詳しいインタビューは近々公開予定です。お楽しみに!

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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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