1.冬休みは子ども部屋をキレイにしたい!
年の瀬になりました。
大掃除の季節ですね!
子どもの部屋は服が散乱…机の上はぐちゃぐちゃ…
お母さんは、家のあっちもこっちも綺麗にしなくちゃいけないから、お子さんの部屋はせめてお子さん自身に片付けてほしい…
なんて思ってしまいますよね。
だけど、そんなに簡単に動いてくれないのが片付けられない発達凸凹の子たちです。
いつも、長期休みは子どもの好きなことをたくさんさせて自信をつけてあげましょう!と言うことが多いのですが、実は、冬休みは子どもが苦手なことに取り組むには最適な時期でもあります。
子ども達も冬休みに入ると、学校からのプレッシャーも弱まります
(冬休みの宿題というプレッシャーがありますが…)
だから、この冬休みは活用しちゃいましょう!
お部屋の整理がしやすくなる環境づくりと経験づくりにトライしてみてほしいのです!
2.発達障害グレーゾーンの子達が片付けできないワケ
そもそも、発達障害グレーさんは、なぜ片付けや整理整頓が苦手なのでしょうか?
1つは「見る力」の課題です。
探し物が下手だったり物の管理が苦手なのは、脳の特性が影響しています。
2つ目は「記憶の整理」の課題です。
視覚から情報をインプットする役割の脳とそれを記憶したり整理する脳の連携がうまくいっていないと、頭の中の整理がされず「わかんない!」となってしまいやすいんです。
そして3つ目は「分類する力」の課題。
物は、用途別や、使う場面ごとに、整理できれば一番使いやすいですよね!
だけど、片付けられない子は、自分の思考の中で分類するのが苦手なのです。
そんな子には、一度にたくさんの情報を処理させようとしてもうまくいきません。
だから、情報をコンパクトにして見やすくしてあげることがとっても大切です。
冬休み、片付けを通じて、お家でトライしてみてほしいお片付け作戦があります。
次は、我が家で実際に取り組んだ方法をご紹介します。よかったら参考にしてくださいね。
3.親子の会話3ステップで片付けができる子に!
◆ステップその1:コンパクト
「量」が多い状態は、脳の処理スピードを低下させます。
だから、最初にやりたいのは「量を減らす」こと、です。
我が家では、クローゼットの片付けをするときに、
「これいる?」
「これまだ着る?」
とテンポ良く楽しい雰囲気で、「いる、いらない」に大きく分類していきます。
そして「いる」物だけを残していきます。
用途別に分類するのは、その次でいいんです!
◆ステップその2:分類
そうしたら、次は、用途別に分類します。
「自分で考えて分類して!」というと、途中で挫折しやすいのが凸凹の子です。
だから、我が家では、楽しい雰囲気で、質問大会です。
例えばクローゼットの整理整頓だとすれば
「これ、いつ着る?」
とどんどん質問していきます。
すると、子どもの答えに傾向が見えてきます。
我が家の場合は、
・部屋着
・バレーボール着
・私服(外出するときの服)
・一応とっておく
この4分類が見えてきました。
そうして今度は子どもに喋らせます。
母「これは?」
子「部屋着」
母「これは?」
子「私服」
子どもが自分で言語化するってとっても大切です。
大人が一方的な分類を押し付けずに、子どもに喋らせて子どもに理解させながら進めるといいですね!
そして仕上げに、収納。
「部屋着はどこに入れる?」と質問を投げかけて、
「ここにいれるわ」と自分で決める。
こんなふうに、まずは一緒に整えてあげましょう。
キーワードは「一緒に」でOKということ。
お子さんの年齢が上がってくると、「自分でやってほしい」と思うかもしれませんが(笑)脳は、自分でできた試しがないことにトライするのを嫌がります。
だから「一緒に」やって、
「ほらできたじゃん!」
「ほらスッキリしたじゃん!」
という経験を積ませてあげることが先。
その際に、コンパクトで分類ができている状態を作っておけば、発達障害グレーゾーンの見るのが苦手な子でも、整理するのが苦手な子でも、負担感を感じることなく日常の中で片付けにトライしやすくなっていきます!
子どもとの時間も作れるし、子どもの部屋も片付くので一石二鳥だと思いませんか?
クローゼット以外でも、机の上や中身の整理、子どもの推しのグッズの整理、なんでも活用可能ですよ!
ぜひ、冬休みに、発達障害グレーゾーンの子の片付けスキルを伸ばしてあげましょう!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
おウチの発達凸凹子育てで子どもの成長が叶う情報をお伝えしています
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