「分からない」の返事ばかりの発達グレーっ子が不安を語り登校できるようになったママの声かけ術

何を聞いても「分からない」「知らない」「…(無言)」で、子どもは何を考えているの?とママも困っていませんか?不安が強く不登校になってしまった発達グレーの子が、自分の言葉で不安を語り、登校できるようになったママの声かけ術をご紹介します。

1.何に困っているのか知りたいのに発達グレーの子は返事がなくて分からない


発達グレーゾーンのお子さんに対して
「何を考えているのか分からない」と頭を抱えた経験はありませんか?

「どうして泣いているの?」
「何に困っているの?」
「なぜ学校に行けなくなったの?」

と優しく質問しても、返事がない。

どうして答えられないの?と不思議に思うことや、私は母親なのに子どもの気持ちも分かってあげられないダメな母親だ…と自信をなくし落ち込むこともあるのではないでしょうか。

また、「思っていることを話せばいいんだよ」と伝えても、なかなか改善しない。

どうすれば、話せるようになるの?と解決方法が分からないと悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。

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2.発達グレーの子が気持ちを伝えられないのは抱えている感情に名前をつけられないから

実は、発達グレーの子は感情に関係する扁桃体という脳の発達がゆっくりなことが原因で、不安が強くなる特性があります。そのため、その複雑な心の中を表現することが苦手になる場合があります。

感情を言葉で表現するには、感情や状況を理解するということ、それを伝えるという過程が必要です。このように、いくつもの脳が連動しなければいけないため、感情を伝えるには、とても複雑で高度な脳のネットワークを使うことが必要となります。

発達がゆっくりな発達グレーの子は、脳のネットワークも未熟なため、感じた思いを言葉にすることができず、この気持ちはなんだろう…と分からないことに対し不安になってしまいます。

また、不安が強まることによって、さらに脳の思考は停止してしまい、泣く、怒るなどの癇癪を起こすことでしか表現できなくなってしまいます。そのため、発達グレーっ子は癇癪を起こしやすいという特性が現れます。


だから、このような様子が見られる不安が強い発達グレーっ子には、ママの声かけで気持ちを表現することをサポートすることが必要です。

この記事では、癇癪を起こしやすい子の脳のネットワークをママの声かけで補うことで、発達グレーっ子が抱える学校の不安が分かるようになった解決法をお伝えします。

3.不安な気持ちが大きくなりGW明けに不登校になってしまった発達グレーの小1息子

我が家の小1の息子は、ゴールデンウィーク明けに突然「僕、もう学校行かないよ」と言ってきました。入学から1ヶ月、毎日元気に通っているように見えてしまい、私は息子の不調に気づくことができませんでした。

その時、何が原因なの?と想像すらできなかったため、

「どうして学校行けないの?」
「何が嫌なの?」
「お母さんに話してごらん」
「泣いてるだけじゃ分からないよ」

など、息子にたくさんの質問をしてしまっていました。

自分の言葉で気持ちを伝えることができない息子は、私の質問に対して「分からない」と答えるか、無言でシクシクと泣くことしかできませんでした。

今思うと私の質問内容は、学校に行けなくなり、心が弱っている息子をさらに追い込んでしまうやってはいけないNG対応でした。

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4.感情脳が未熟な発達グレーっ子の気持ちはママが代わりに言葉にしてサポートしよう!

発達科学コミュニケーションでの学びにより、子どもが自分の感情に気づける声かけを知り、息子が不安になっている時の対応方法を変えることができました。

私が実践してみた2つの対応方法をご紹介します。

◆1.不安な気持ちを代わりに表現する!

まずは子どもの気持ちを代わりに代弁することを実践しました。

学校の校門でしゃがみ込む息子に

「学校に着くと不安な気持ちになるんだね」息子の感じている感情を想像して伝え

「今日は歩いて学校まで来られたね」肯定の声かけもプラスしました。

肯定の声かけを最後に加えることによって、学校に行けなかったマイナスイメージから、プラスのイメージで行動・チャレンジが終われるように気をつけました。

ある時は、下駄箱まで行けたけど廊下を元気に走る子どもたちを見て、急に倒れ込む息子。

「急に大きな音がしたから、怖いなって思ったよね」
「今は誰もいないと思っていたからお友達がいてビックリしたね」

状況と表情を観察して、こんな気持ちだと思うことを声かけしていきました。

すると…息子が「そうだよ」と返事をしてくれるように変化が現れました。

◆2.リラックスした状態で親子の会話を楽しむ!

お家で楽しく過ごしている時には、脳の発達のチャンス!と教わったので、子どもの興味のあることで声かけをすることを実践しました。

息子は学校に行けなくなってから、YouTubeばかり見続ける日々でしたので、「今は何のYouTube見ているの?」と話しかけると普段の会話力からは想像がつかないほどたくさん説明してくれました。

一生懸命に話てくれる息子の様子を見て、YouTubeは悪いものではないと180度考え方も変わりました。

子どもの興味のある話題で話しかけていくと息子が笑顔で話しかけてくれる回数がぐんと増えました。

ストレスのない状態での親子のコミュニケーションで会話が上達し、不安な気持ちを代わりに表現し続けたことで、息子は自分の気持ちを少しずつ話せるようになりました!

すると、登校できる日も増え、「学校の英語の授業は何を言っているのか分からないから嫌なんだよな」と不安な気持ちを教えてくれるまで成長しました。

また、困ったことや不安に思うことを言葉で伝えることができるようになると、今まで抱え込んでいた不安と恐怖は和らぎ、泣いたり、癇癪を起こす回数が減っていきました。

私も息子の考えを聞くことで理由を把握できるようになり、息子の気持ちが分からないと悩むことはなくなりました。

最近では、ほとんど欠席することはなくなり、疲れた時には自分で「今日はお休みにする!」と決めて教えてくれるようになりました。

いかがでしょうか?

もし、お子さんが学校に行けなくなって、なぜ泣いているのか分からない!何を考えているの?とお悩みがありましたら、まずはストレスのない状況でのお子さんの興味のある話題での会話を楽しんでみてくださいね。そして、不安になっている時は、お子さんの状況を観察して感情を代わりに伝えて、サポートしてあげましょう。

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