「うちの子、自分の意見がない」と悩んでいるお母さんいらっしゃいませんか?自分の気持を言葉にするのが苦手な子どもとの会話には質問の仕方のコツがあります!クローズド・クエスチョンで質問の仕方や関わり方を変えると子どもが話すようになりますよ!
1.子どもに質問するとき聞き方を意識していますか?
皆さんは、お子さんに何か質問したときに、「別に…」とか「わかんない」等と返されて、「自分の意見はないの?」と感じたことはありませんか?
子どもには何気なく思いついた言葉で質問しているという方がほとんどかもしれません。ですが、質問の仕方を少し変えるだけで子どもの答えが何倍にも返ってくるんです‼
質問には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンという2種類の質問方法があることをご存知ですか?
オープンクエスチョンは、「今日は学校どうだった?」「次ののテストの予準備はどうするの?」などのように、子どもに自由に答えてもらうような質問の仕方です。
一般的には、オープンクエスチョンは相手からより情報を多く引き出したいときに有効とされている質問法です。
クローズドクエスチョンは、「うん」「いや」等と答え方が決まっている質問や、提示された答えから選ぶ答え方をすれば良い質問法です。
例えば、
お母さん:「ジュース飲む?」
子ども:「いらない!」とか、
お母さん:「今日の夕ご飯は、ハンバーグとチキンカツと春巻きどれがいい?」
子ども:「チキンカツ!」
等の会話になります。
クローズドクエスチョンの場合は、簡単に答えられるというメリットがありますが子どもからたくさんの情報を引き出すことはできません。
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2.本当に自分の意見がない子なの?
さて、発達障害・グレーゾーンのお子さんが会話の中で言葉につまってしまう場面で、
「うちの子、会話が苦手なんだな…」「自分の意見がないのかしら…」と感じてしまいますが、本当にそうなのでしょうか?
グレーゾーンの息子が中学生だったときの三者面談のエピソードをお話します。面談が始まって間もなく、先生は息子にこう質問をしました。
「2年生になってどうかな?」
すると息子は何を答えていいのかわからない様子で
「…」
このやり取りだけを見ると息子は、先生からは
・自分の意見が言えない
・引っ込み思案
・何も考えていない
などと判断されるケースが多いでしょう。
実際、私も子育ての中で、そんなやり取りを繰り返し「こんなに自分の意見が言えないまま大きくなったら困る!」と思っていた経験者です。
この問題、大人がその子が答えやすい質問の仕方ができていないだけかもしれないのです。
3.発達障害・グレーゾーンの子どもは言語化が苦手な子がいます!
質問する側が質問の仕方を少し工夫するだけで、子どもは思いがけない心の内を話してくれるかもしれません。
発達科学コミュニケーションには、発達障害・グレーゾーンの子の話す力を伸ばす質問の仕方があります。
発達の特性がある子どもの中には「推測すること」が苦手なタイプがいます。
そんな子にとって「どう?」のような答えの定まらないオープン・クエスチョンでは、質問した人の意図をくみ取って的確な回答をするのは、とても難しいのです。
また、意見はあるけど、言葉にする=言語化が苦手なだけということもあります。
ですから、次のようにまずはYESかNOかや、一言で答えることのできる「クローズド・クエスチョン」から始めて、具体的な質問をしていきます。
「勉強は最近どんな感じ?」(オープン・クエスチョン)ではどう答えていいかわからない子どもには、
「苦手な教科はない?」(クローズド・クエスチョン)
「好きな教科は何?」(クローズド・クエスチョン)
と聞いてみましょう。
他にも、
「友達との関係は最近どう?」(オープン・クエスチョン)などと質問したいときには、
「友達といるのは楽しい?」(クローズド・クエスチョン)
「誰とよく遊ぶの?」(クローズド・クエスチョン)
と聞くと良いですよ。
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4.クローズド・クエスチョンで聞くと子どもの本音がわかる
息子が、「部活の試合に行きたくない」と言って、ソファーでずっとゴロゴロ…以前の私なら「どうして部活にいかないの!!」と怒って言ってしまっていたと思います。
でも、その否定したい気持ちを抑えて、
「サッカー嫌いになったの?」
「暑いから嫌なの?」
「コーチが怖い?」
「チームメイトとケンカした?」
「家でゲームをしていたいから?」
などと、子どもの答えやすいクローズド・クエスチョンを、カウンセラーになったつもりで質問してみましした。
そうして言葉のキャッチボールを繰り返し、分かった息子の気持ちは以下の通りでした。
・スマホゲームをしたいという気持ちはある。でも、サッカーもやりたい。
・ここのところ練習に行っていないから、明日の試合にでるのは嫌だ。
・退部届けは出さない(=続ける気がある)。
息子の「行きたくない」という発言の奥底には、たくさんの理由の気持ちがあることがわかりました。ただ気持ちを言語化することができなかっただけなんです。
こうやって本心に近づくよう会話を進めていった結果…
「次の試合に向けて、来週からは部活をさぼらずに行く」という着地点に到達しました。
万が一、毎日「なんで部活に行かないの!!」と言い続けるコミュニケーションだったら、きっと「うるせーな」「ほっとけよ」と言葉の応酬で負のループに陥っていたと思います。
このように、否定的なコミュニケーションをやめれば子どものやる気もぐーんとUPしますよ!
子どもが素直に本音を言いやすくなると日々の声かけも聞いてくれるようになりますよ!
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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