1.小5・小6から発達障害グレーゾーンの子の進路は考えよう
発達障害グレーゾーンのお子さんの場合、中学校受験をしてもしなくてもお子さんの進路を小学校5・6年生の時期にしっかり考えておくことをおすすめします!
どんな中学校生活を送らせてあげたいか、その先の人生をいきいきと歩ませてあげるにはどうしたら良いか、この時期に考えてみることが大切だと思います。
・中学校生活を具体的にイメージしてみる
環境が大きく変わりプレッシャーやストレスがのしかかってくる中学校生活に突入する前に、お子さんの困りごとを小さくしてあげられると自信を持って中学校生活が送れます。
・中学卒業後の進路の情報も、調べ始めましょう
うちの子はまだ小学生だから…なんて油断は禁物です。中学校生活なんてあっという間に過ぎ去ります。
「もっと早くから調べておけばよかった!」
と後悔しないようにしましょう!
2.早い時期からたくさんの情報を持っているお母さんが強い!
発達障害グレーゾーンのお子さんには様々な「苦手」があるので、中学卒業後の進路を偏差値や口コミだけで決めるのはおすすめできません。
高校へ進学しても、現在全国で年間5万人前後の生徒が中退をしています。
「高校生活に熱意がない」
「人間関係がうまく保てない」
「授業に興味がわかない」
「学校の雰囲気が合わない」
などの理由からです。
お子さんが3年間頑張れる環境を「見極める」知識をお母さんにも持っておいていただきたいのです。
お母さんの将来への不安は焦りとなり、お子さんへのプレッシャーとなることもあります。
そうならないために進路の選択肢を早い時期からできるだけたくさん知っておくことをおすすめします。
お子さんが小学生のうちから未来を設計するためのたくさんの情報を持っているお母さんがやはり強いのです。
3.子どもが頑張れる環境かお母さんが見極める
進路の情報を集めるために、学校説明会にはたくさん参加されるのをおすすめします。(オンラインでも良いと思います)
発達の困りごとをあらかじめ相談したいならお母さん一人で訪問してじっくり聞いてくるのも良いと思います。
その上でお子さんがその学校を気に入るかどうか、さらにもう一度一緒に見に行くと良いでしょう。
1回と言わず、同じ学校を何回見ても良いです。
何度も見に行くことでお子さん自身のその学校への理解が深まり自分で通うことができるのかを考えるきっかけになるからです。
発達障害グレーゾーンのお子さんは体験したことのない未来を想像するのが苦手で、1回見ただけでは決められない子も多いです。
だったら何回も行けば良いのです!私は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向がある息子の進学にあたって、ある学校をトータル6回も見に行きました。
時期を変え、専攻を変え、色々見せてあげてお子さんがどう思ったのかを聞いてあげるとお子さんが大切にしていることが見えてきます。
何度も話し合ううちに、お子さんの考え方の変化や成長も知ることができます。
偏差値や学歴など、今までのフィルターを外して様々な情報に触れるとその選択肢の多さにきっとワクワクするはずです。
お子さんが3年間頑張れる環境を発見する。
お母さんの腕の見せどころですね!
ぜひ早い時期から学校説明会や見学に参加して、お子さんに合う進路を考える機会を持ってください。
また、進路を考える時期までに親子で語り合える関係になっておくことも大切です。
小学校5・6年の時期は思春期・反抗期という難しい時期でもあります。
親子のコミュニケーションを改善して、お子さんの困りごとを小さくしてあげるためには、目の前の困りごとにばかり注目するのではなくお子さんのできていることに目を向けましょう。
「学校からのプリント出してくれたね」
「宿題やっているんだね」
など、できて当たり前のように思えることでも声をかけてあげてください。
家でお母さんが肯定してあげることで、お子さんも自信がついて物事に向き合う力がついてきます。
苦手なことと向き合える・自分なりの頑張り方がわかっている・周囲に相談しながら物事を考えたり進められる。
そんな力があれば中学校生活、そしてその先の高校生活や社会人生活も乗り切っていくことができます。
発達障害・グレーゾーンの子どもの進路を選ぶときのポイント、こちらも併せてお読みください。
無料電子書籍『学校生活につまづきやすい思春期グレーゾーンの子のこれからの“進路選び”』
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
発達障害・グレーゾーンの子の進路を考えるための役立つ情報、発信しています!