不登校だから「卒業式は出ない」で終わらせる? 次のステージに気持ちよく進める“最後の選択”の話

不登校で卒業式に出ない選択でも後悔しないために。子どもが自分で区切りをつける「最後の自己決定」を引き出す親の関わり方を体験談で紹介します!

1.「卒業式の話、出さないほうがいいよね。」

学校の話題を出すだけで空気が凍る。
「行かない」「いらない」と即答される、きっと。

  • もう学校の話で揉めたくない
  • これ以上傷つく姿を見たくない
  • 卒業式までギクシャクしたくない
  • 正直、私ももう疲れてる…

だから、
「じゃあ卒業証書は私が取りに行けばいいか」と
静かに片づけようとする。
――波風を立てないことが、無難だと思って。

でも実はそれ、
子どもの“最後の自己決定”を先回りして奪っている可能性があるんです。

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2.卒業式は「出席イベント」ではなく、区切りをつくる自己決定

不登校の子にとって卒業式は、

  • 楽しい思い出の延長
  • みんなで感動する日

ではありません。

むしろ、

  • 行けなかった場所
  • うまくいかなかった場所
  • 比べられる場所

であることのほうが多いのではないでしょうか。

だから「出る?出ない?」と迫ると、
“学校に戻れるかどうか”の話になってしまう。
でも大切なのはそこではありません。

卒業式は「出席イベント」ではなく、
次の進学や次のステージへ進む“区切りをどうつくるか”という自己決定のチャンスなんです。

不登校の子は、今まで学校で「できなかった体験」で終わることが多かったでしょう。
けれど、だからこそ、“自分で選んでやり切った経験”は脳に強く残る

  • 自分で決める
  • 決めたことをやり切る

この2つが揃ったとき、子どもの脳に“成功体験”として記録されます。
卒業式に出るかどうかではなく、
どう区切るかを自分で選べたかどうかが次のステージへ前向きに進む後押しになるのです。

3.不登校の息子が「卒業式に出ない」まま区切りをつけた話

我が家の小4から不登校だった息子は、
「卒業アルバムもいらない」、「卒業式も別にいい」の一点張りでした。

最初、私は
「じゃあ私が証書をもらってくるね」と
終わらせようとしました。

そんな頃、卒業式が近づいてきたある日、私が用事で学校へ行ったときに教頭先生と話す機会がありました。

教頭先生は、

「卒業式に出ることが嫌なら無理はしなくていいと思います。けれど、卒業証書の受け取り方は色んな方法があるので。〇〇くんにとって、卒業証書を受け取ることで一つの区切りになると思うのです。自分の手で受け取ることが成功体験になり、自分で決めた中学校へも更に意欲的に入学できるのではないかと思います。少し考えてみてください。」

と、おっしゃって下さいました。

「嫌なら無理しなくていい」

私もその言葉に安心しつつも、卒業証書を受け取った経験のない息子が、「別にいらないし」と言ったからといって、
「じゃあお母さんがもらってくるね」と安易に決断するのは短絡すぎたなと思い直しました。

この気づきから改めて息子と向き合うことで…

  • 「みんなと同じ卒業式は出ない」
  • 「でも卒業証書は“自分で”取りに行く」
  • 「先生は3人までという条件つき」

と、息子の気持ちが変わったのです。なぜ変わったのでしょう?
私がやったことは1つ。
「出るか出ないか」ではなく、“選択肢”を並べたこと。

「みんなと出る?」
「放課後にもらいに行く?」
「郵送してもらう?」
「お母さんが取りに行く?」
そして、
「あなたはどうしたい?」
と、明るい空気の中で聞いたんです。

結果、卒業式当日。
放課後に自分の足で学校へ行き、証書を受け取りました。

息子の帰宅後の第一声は、
「卒業したわ~!!」
爽快感満載でした!

学校復帰はしなかった。
でも、自分で卒業する区切りをつけることができたんだ。
これが、その後の中学生活への自信につながりました。

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4.卒業式の話を出せる親子時間の作り方

卒業式の話題をするときに重要なポイントは、
「卒業式に出なきゃいけない」というプレッシャーを一切与えることなく会話することです。

わたしも、息子が嫌悪感を出さないように、楽しい雰囲気の中で卒業式の話題を出すようにしていきました。

お子さんがのんびりしているときに、おやつなどを用意して呼ぶのがおススメです。

我が家では、娘も呼んで、息子や娘の幼稚園の卒業証書や、私の小学校から大学までの卒業証書や通知表、検定の合格証書などを見せました。

「幼稚園の卒業証書懐かしいね〜!これは、お母さんが卒業した小学校でもらった賞状だよ〜。」

などと言って見せると「賞状いいな〜僕ももらえるの?」と言って興味を示しはじめました。

もし今、卒業式の話題を出せずにいるなら。
まず問いを変えてみてください。
「出る?出ない?」ではなく、
「どうやって小学校(中学校)終わりにできるといいかな?」と。

  • 選択肢を複数出す
  • 親の正解を押しつけない
  • 楽しい空気で話す

これだけでいいんです。

大事なのは、卒業式に参加することではありません。
“最後を自分で決めた”という感覚を残せるかどうか。

不登校の子が動き出す力は、大きな成功ではなく、
小さな「自己決定の積み重ね」から育ちます。

卒業式は、その一つのエピソードにすぎません。
でも、次のステージへの扉になることもある。
どう終わるかは、どう始まるかに直結するからです。

卒業式まであと1か月。
お子さんが次のステージへ前向きに進める姿をイメージして会話してみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q. 卒業式の話題を出すと嫌がります。どう切り出せばいいですか?

A. タイミングと雰囲気がとても大切です。子どもがリラックスしている時間に、「出る?出ない?」と迫るのではなく、「どう終わりたい?」と問いかけてみましょう。選択肢をいくつか提示し、親の正解を押しつけないこと。“決めさせる”のではなく、“一緒に考える空気”をつくることが対話の第一歩になります。

Q. 卒業式に出なかったら後悔しませんか?

A. 後悔は「出なかったこと」よりも、「自分で決められなかったこと」から生まれやすいです。親が決めてしまうのではなく、子どもと一緒に考えたプロセスがあるかどうか。その過程こそが、後悔を減らし、自信につながります。

Q. 学校にはどう相談すればいいですか?

A. 「無理に出席させたい」のではなく、「本人が区切りをつけられる方法を一緒に考えたい」と伝えてみてください。多くの学校は、放課後対応や少人数対応など、柔軟な方法を用意してくれることがあります。まずは可能な選択肢を確認することから始めましょう。

Q. みんなと同じ卒業式に出ない場合でも、服装はきちんとしたほうがいいですか?

A. 「ちゃんとした服を着せないと、親として責任を果たしていない気がする」「せめて形だけでも整えたい」――そう思っていませんか?
卒業=フォーマル、というのは社会的な型です。
けれど不登校の子にとっての卒業は、「どう見られるか」よりも「どう終われるか」が大切です。
普段着でも、自分で決めてその場に立てたなら、それは十分に節目です。元々制服やフォーマル着の着心地が苦手なお子さんもいます。お子さんに負担にならないよう相談して、お子さんが決めた服装を先生に伝えてあげましょう。

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