「いつもと違う」で癇癪!予定変更が苦手な年長息子がニコニコで動けた”4つの事前準備”

年長になっても予定変更で癇癪を起こしていませんか?それは、見通しが崩れる不安のサインかもしれません。小学校入学前の今だからこそ整えたい、予定変更に強くなるための具体的な関わり方を、実例を交えて紹介します。

年長になっても予定変更すると癇癪が起きていた息子

年長の息子は、予定変更がとても苦手でした。

幼稚園の帰り道。

夕方は疲れも出て、おなかも空いて、癇癪が起きやすい時間です。

そんなときに「ちょっと今日はいつもと違うよ」と伝えると、「やだ!」「いつもと一緒がいい!」と強く拒否し、癇癪を起こしてしまうことがよくありました。

ある日、どうしても車を運転できず、幼稚園からタクシーで帰らなければならない日がありました。

私自身、正直、少し怖かったです。

また予定変更で癇癪になるかもしれない。

道端で泣いてしまったらどうしよう。

だけどその日は、思い切って関わり方を変えてみようと思いました。

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なぜ年長は予定変更で癇癪が起こるのか

年長になると、できることがぐんと増えます。

言葉も達者になり、自分なりの考えもしっかりしてきます。

だけど同時に、「こうなるはず」という見通しも強くなります。

予定変更が起こると、その見通しが崩れます。

すると、何が起こるのかわからなくなってしまう。

この“わからない”が、不安を生みます。

不安がいっぱいになると、脳は自分を守ろうとします。

その表れのひとつが、癇癪です。

わがままなのではありません。

甘えているわけでもありません。

まだ、不安とのつきあい方を練習している途中なのです。

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このままでは小学校入学後に困ってしまう理由

小学校に入ると、予定変更はぐっと増えます。

急な時間割の変更。
先生からの指示の切り替え。
行事の練習。

集団の中では、「いつも通り」が続くとは限りません。

もし、予定変更=怖い、という体験が積み重なると、変化そのものに強い緊張を感じやすくなります。

だけど反対に、「変わっても大丈夫だった」という経験が増えると、変化への耐性は、少しずつ育っていきます。

だからこそ、年長の今は大切なタイミングなのです。

焦る必要はありません。

けれど、今から整えていく価値のある時期です。

年長の予定変更で癇癪を防ぐ4つの具体策

今回、私が意識したのは4つです。

事前の予告で“心の準備時間”をつくる

当日に突然伝えるのではなく、「明日はママ運転できないから、タクシーで帰ろうね」と前日に伝えました。

時間があるだけで、心の準備ができます。

予告は、不安をやわらげるクッションになります。

理由をセットで伝え“納得”をつくる

「タクシーで帰るよ」だけではなく、「ママは眼の検査があって、お医者さんから運転しちゃダメって言われてるから、運転できないんだよ」と理由も伝えました。

理由がわかると、子どもは状況を理解できます。

理解できると、少し安心できます。

子どもの“好き”を味方につける

息子は車が大好きです。

そこで私は、「タクシーの中ってどうなってるのかな?」「何色の車が来るかな?」と、楽しみになる言葉をかけました。

予定変更を “嫌なできごと”ではなく “ちょっと楽しみなできごと”に変えてみる。

不安が強いときこそ、子どもの“好き”は大きな味方になります。

当日の流れと約束を“具体的”に伝える

さらに私は、「幼稚園から少し歩くよ」「道路でタクシーを待つよ」「車が通るから危ないよ」「ママのそばにいてね」と、当日の流れを順番に伝えました。

何が起きるのか。
そのとき自分はどうすればいいのか。

それが具体的にわかると、子どもは安心できます。

予定変更そのものが怖いのではなく、“どう動けばいいかわからないこと”が不安なのです。

だからこそ、流れと約束を先に共有しておく。

それだけで、気持ちはずいぶん落ち着きます。

当日、息子は私のそばを離れず、ワクワクした表情でタクシーを待っていました。

予定変更でしたが、癇癪は起きませんでした。

大切なのは、癇癪を止めることではなく、 癇癪が起きにくい状態を整えること。

・事前の予告
・理由セット
・好きの活用
・具体的な行動を共有

この順番で関わることで、

予定変更=怖い から
予定変更=準備すれば大丈夫へと、

少しずつ変わっていきます。

子どもの脳は、関わり方で育っていきます。

年長の今からでも、十分間に合います。

今日のひと声が、 入学後の安心をつくっていきます。

執筆者:西野まこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)

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