運動会前になると、毎年子どもが荒れていませんか?
連休が終わり、お子さんは学校生活になじんできた頃でしょうか?
それとも、疲れがたまってきている様子でしょうか?
いよいよ学校行事や課外学習が始まり、学校生活が本格的に始まっていきます。
4月は不安を感じながらも頑張っていた子どもたちには、ここから学校行事などでさらに疲れがたまっていきます。
私が住む地域の小学校の多くは、運動会の準備が始まっていますが、毎年、運動会の頃になるとわが家の息子は荒れていました。
「運動会めんどくさい」
「練習うざい」
と、文句ばかり。
しまいには「学校行きたくない」と登校しぶりになります。
それは、運動会に限らず、学校行事や課外学習など、イレギュラーなことが起きるたびでした。
学校も運動会も、行けばそれなりに楽しそうにしているようなので「行けば楽しいよ!」と、どうにか学校に向かわせるようにしていました。
だけど、学校から帰宅した子どものイライラは増えるばかり。
運動会は親子ともに憂鬱な行事のひとつになっていきました。
「運動会嫌い」という発達障害の子どもの特性とは?
運動が苦手なお子さんが、運動会をはじめとした体を動かす活動を嫌がるのは理解できますよね。
だけど、体を動かすことは大好き!
運動はどちらかといえば得意なのに、どうして運動会は嫌がるの!?と大人は思いがちです。
ですが、発達障害・グレーゾーンのお子さんは、運動することが嫌だということではなく、いつもと違う学校生活にストレスを感じているのです。
発達の特性から、見通しを立てることが苦手なため、授業時間が変則的になったり、これからどんな活動をするのか想像できず、不安を抱えていることがあります。
そんな状態では、気持ちが落ち着かず、おうちに帰ってきたらイライラしてしまうのも納得ですよね。
また、発達障害のお子さんに多く見られる感覚過敏。これが原因となっていることもあります。
種類も程度も人それぞれの過敏さは、周りが見たり聞いたりしても理解することは難しく、また本人も認識できていない場合が多くあります。
運動会は屋外での活動になるので、
・太陽光のまぶしさ
・砂ぼこり
・マイクを通した先生やアナウンスの大きな声
・大音量の音楽
などは、感覚過敏を持つ子どもにとっては、耐えがたい状況となります。
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運動会が嫌いな子どもには環境を整えることから始めよう!
そもそも運動会はどうしても出なくてはいけないものでしょうか?
学校行事だし、思い出になるし…と親は思ってしまいますが、子どもにとって、とてもつらい状況なのだとしたら、無理強いすることはできないですよね。
なので、子どもが「運動会に出たいんだけど…」という、やりたい気持ちはあるけど一歩足を踏み出せない!
…そんな心持ちのときに、運動会へのハードルを下げるための「環境を整えること」をオススメします!
◆練習日程や活動を確認しておく
イレギュラーなことに不安を感じやすいお子さんには、前もって練習日程を把握しておくことが大事です!
事前に練習の日程をお知らせしてくれる学校もありますが、ない学校もあります。
なければ、学校に聞いてみましょう!
活動内容も、わかる範囲で学校から聞いておくといいですね。
子ども自身が何をするか理解しているのか、確認する意味でも、ママから「どんなことするの~?」とお子さんに聞いてみるのもいいですね!
そして、練習を頑張ってきた日には「今日の練習がんばったね!」と声をかけたり、グー!ポーズをしたり、また「暑かったね~!」とご褒美のアイスを準備したり…などと、頑張りを1つずつ認めてあげましょう!
◆居場所をいくつか用意する
練習のときも、運動会当日も、みんなと同じ応援席にずっといることが、苦痛になってくることもあります。
そんなときに、自分の居場所をいくつか確保しておきます。
日差しがつらくなってきたら、本部席のテントへ。
静かなところにいたくなったら、保健室や開放されている教室へ。
など、事前に先生と連携しておき、「どこにいてもいいんだよ」と子どもと話しておきます。
子どもがどんな選択をしたとしても、その選択にいいも悪いもありません。
たとえ1日中保健室にいたとしても、です。
「暑くていやだった」「うるさかった」などと子どもが言ってきても、「そっか~今日暑かったもんね!」「人が多くてガヤガヤしてたね!」と、子どもが感じた気持ちそのままに共感してあげましょう。
運動会や練習に参加することを選ぶも、ずっと保健室にいることを選ぶも、どちらも子どもが自分で考えて選択した結果です。
大人が子どもの選択を否定する必要はありません。
ですが、環境を整えることで「できた!」を積み重ねていく足がかりになることもあります。
その「できた!」の成功体験の積み重ねが、1つ1つは小さくとも自信に繋がっていきます。
まずは子どもの「本来の自分」を保つための「環境を整える」試してみてくださいね!
執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★)
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