「どうせできない、難しい」が口ぐせの発達凸凹中学生
お子さんが、自分の苦手なことに取り組むときに、「どうせできない、これ難しい」と、ネガティブ思考のときはありませんか?取り組む前からネガティブ思考では、できるものもできなくなると、見ている親は残念な気持ちになりますよね。
我が家には発達凸凹の中学生がいます。特性から思い込みが激しいところがあります。
不得意な課題をやらないといけないときなど、苦手意識で「どうせできない・難しいに決まってる!」と思い込んでしまっています。
自己暗示をかけて、やる前から自分で大きな壁を作ってしまっています。
美術の課題をしていたときです。
息子は絵が下手だと思い込んでいて、苦手意識を持っています
「どうせ下手だし、描いても評価は低い。」と描く前からの思い込みで、やる気が起きていないようです。
小さい頃は、よくキャラクターの絵を模写して描いていたのですが、いつの頃からか、家でも描かなくなっていました。
私がもっと興味関心を示して褒めてあげていたら、自信につながったのではないかと後悔する日々です。
ネガティブ思考は、生命を維持するための本能なの?
人間の脳はネガティブなことに反応しやすいという特徴があります。
これは動物の防衛本能として、危険から身を守るために備わった大切な機能です。
誰でも何か新しいことにチャレンジする時には、「失敗したらどうしよう」と心配が先に立ってしまうのはこの機能が働くためです。
さらに、こだわりが強い、切り替えが苦手という特性がある発達凸凹の子どもの場合には、
頭の中で沸き起こった心配や不安などのネガティブな感情を何度も思い返しています。
脳は、思い起こされる「大切なこと、覚えておくべき重要なこと」としてしっかりと記憶しようとする特徴があり、脳に繰り返しインプットされてしまいます。
そのため、余計に不安や心配な感情が脳に強く印象づけられてしまうのです。
思春期は周りの子と比べて違いを意識したり、自分の価値を判断したりする時期です。
見た目や能力の差を認識しては劣等感を感じてしまいます。
ですから、苦手なものに取り組むときに、ネガティブ思考を繰り返して、自信がなくなっていってしまうのです。
偉人は言います「思考によって人生は造りあげていくもの」だと
中学生になり、勉強など数値で評価がされることが多くなります。
苦手意識を持ってしまうと、ネガティブ思考の癖がついてしまいます。
マザーテレサの言葉にもあるように
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
日常の過ごし方のひとつ一つが、自分の人生をかたち創っていくのです。
日々ポジティブ思考でいきたいものですね。
子どもが気付いていない苦手の中の小さな得意を見つけよう
では、「どうせできない・難しい」という苦手意識を、やる気にさせるには、どうしたら良いでしょうか?
それは、ママの観察眼で、苦手の中の小さな得意を見つけてあげることです!
どういうことかというと、本人も気が付いていなかった、小さな得意を見つけてあげることで、
「自分ってこんな才能あったんだ!」とポジティブ思考になり、やる気が起こるのです。
我が家の発達凸凹っ子の中学生が、美術の課題をやっていた時に、私がした声がけをお教えしますね。
息子は、絵を描くのが苦手で、やる前からネガティブ思考です。
途中まで描いた絵を見ても、決して上手ではありませんが、丁寧に下書きはしてありました。そして色塗りは、色彩の選び方が上手だったのです!
「下書き、丁寧に描けているね!」
「へー、綺麗な色合いだね!センスあるね!ママ、その色の組み合わせ思いつかないわぁ~」
本人が気が付いていない小さな得意を見つけたら、ここは興味・感心の褒めポイントです!
「オレって、下書きいい感じなんだな!」
「色選びのセンスがいいんだ!」
特に、ママよりも自分の方が勝っていることを褒めることで、「ママよりオレの方がセンスあるんだ!」と自信につながります。
そんな小さなこと?
と思うかもしれませんが、自分を認めてもらい褒めてもらうことで、自己肯定感を高めていくのです。
ママが子どもの「どうせできない・難しい」ネガティブな思い込みを、ポジティブな思い込みに変えてあげれば 記憶は上書きされていきます。
どんどんポジティブな記憶に上書きしてあげましょう。
そして子どもにたくさん自信をつけてあげましょう。思考が変わり、人生も豊かになると思います。
執筆者:池田 さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)
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