わが子の言動に、今日もカッとなってしまった。そんな自分を責めていませんか?
子育てをしていると、つい子どもとバトルになってしまう。
そんな経験は、どのお母さんにもあることかもしれません。
ですが、発達の特性がある子との暮らしでは、予想外の言動の連続にエネルギーを使い果たし、毎日のように親子バトルが繰り返されている…そんな家庭も多いのではないでしょうか。
かつての私も、まさにその一人でした。
些細なことでキレやすい子どもに対して、負けじと私もカッとなり、大声で叱りつける。
ときには取っ組み合いになることもありました。
叱り始めると、どうしても感情が止められなくなるんです。
「この前だってそうだったでしょ!」と以前の話を蒸し返したり、言葉遣いも荒くなって「ふざけんな!」と怒鳴り散らしたり。

冷静になったあと、散らかった部屋で「こんな母親になるはずじゃなかったのに…」と、自己嫌悪で胸が押しつぶされそうになっていました。
「どうして私は、こんなにコントロールが効かないんだろう」 自分が自分じゃなくなっていくような感覚に、何度もゾッとしました。
「私はダメな親なんじゃないか」と自分を責め、理想の母親像と、現実に繰り返してしまう怒りの自分とのギャップに、ただただ苦しんでいたのです。
良かれと思っていたその声かけ、
実は癇癪を長引かせているかも?
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なぜ叱っても叱っても変わらないの?親子バトルが止まらない『脳の仕組み』の正体
そもそも、子どもがすぐ怒ることをどうにかしようと口うるさく言って、子どもの行動は変わっていますか?
親子バトルに発展したり、子どもとの関係性が悪化することはすでに経験済み。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
親子バトルに発展してしまう原因と、バトルによって引き起こされるリスクを考えてみましょう!
親子バトルが起きるのは、脳の「処理オーバー」が原因
お母さんが何度も言い続けたり、親子バトルを続けていても、子どもの言動は変わっていきません。
なぜなら、「負の強化」と言われる、怒られたり、何度も注意されたことを繰り返してしまうという脳の特性があり、「怒られる刺激」に反応し続けているからです。
バトル中、実は親子の脳は冷静な判断ができない「処理オーバー」状態になっています。
この処理オーバーを起こしている状態で、正論を言い合っても火に油を注ぐだけ。
これが、バトルが止まらない科学的な理由です 。
ですから、お母さんが注意すればするほど、子どもの怒りは続いてしまうのです。

母親としての自信を失う前に
お母さんが感情的に口出しを続けることで、本質的な「伝えたいこと」が子どもに届かない、という経験はありませんか?
自分自身も感情の制御が難しく、自己嫌悪に陥ることで、親としての自信が奪われていきます。
お母さんが自分を責めて自信を失うと、子どもを安心させてあげる余裕もなくなります。
すると子どもは余計に不安になり、またキレるという『負のループ』に陥ります。
私たちが変えるべきは、子どもの行動への対処ではなく、この『ループを断ち切るための親の関わり方』なのです。
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毎日のイライラバトルは卒業できる!
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10年後の親子関係を左右するのは、今この瞬間の「対話」です
「特性があるから、すぐキレてしまうのは仕方ない」
「親も子もこういう性格なんだから、もう変わらない」
もしそう思って、今の親子バトルを「いつものこと」として放置してしまっていたら、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
親子バトルが繰り返される毎日は、単に「今がしんどい」というだけではありません。
実は、「10年後、20年後に親子で笑顔で話せる関係」を、今この瞬間に少しずつ手放してしまっている可能性があるからです。
子どもがこれから成長し、進路や将来、あるいは人生の大きな決断をする時。
その時、真っ先に相談したい相手が、ずっとバトルを繰り返してきたお母さんで良いのでしょうか?
大切な話をしたいとき、感情が先走ってしまい、心からの言葉が届かない。
そんな関係性では、お互いに一番伝えたいことが伝わらないまま、距離だけが離れていってしまうかもしれません。
わが子の未来を大切に思っているからこそ、そんな悲しいすれ違いは避けたいですよね。
今、私たちが目指すのは、子どもを思い通りに動かすことではありません。
お互いの感情に飲み込まれず、フラットな視点で向き合える「対話の土台」を整えること。
お母さんである私たちが先に、感情に振り回されない「整理された対話のルール」を身につけること。
そうすることで、子どもの未来を尊重し、対等に言葉を交わし合える関係を、今から積み上げていくことができるのです。
10年後、20年後に、わが子から「一番の理解者」として頼られる親子関係を創るために。 そのためのスタートを、今日から切りませんか?

脳の仕組みから考える「3文で伝える」話し方
10年後も頼り合える関係を目指したい。そう願うお母さんほど、今の親子バトルをなんとかしようと、つい子どもに「あれもダメ、これもダメ」と一生懸命に言葉を尽くしてしまいがちですよね。
ですが、脳科学的に、余計な言葉は子どもにとって「ノイズ」として処理されやすいのです。
だから、そのノイズを減らして、子どもの脳にメッセージを届けることができたら、親子バトルを起こさずに済むのです!
そのための、「3文で伝える」対話のルールを、今日から練習してみませんか?
やり方はとってもシンプル。
伝える前に頭の中で以下の3つを組み立てるだけです。
「言いたいこと(結論)」をまず言う
↓
「その理由」を添える
↓
「だから…」と、もう一度結論を伝える
たとえば、ゲームをやめない子どもに「ごはん食べようよ」と伝えたいとき。
「いい加減にして!いつまでやってるの?準備もまだでしょ…」とノイズを並べる前に、こう変換してみてください。
① 言いたいこと=「ごはん食べようよ~」
② その理由=「ママ、お腹が空いて倒れそうだから!」
③ もう一度結論=「だから、一緒に食べよう!」
たったこれだけ。
ママがこの3文以外の言葉を話さないことで、子どもの脳は「ママの要求」というメインの情報を、ノイズなしでスムーズに受け取ることができます。

「ちゃんと伝えなきゃ」と思うあまり、情報を詰め込みすぎていた自分を責める必要はありません。
ただ、「脳の処理容量に合わせて、言葉を3つに絞る」という小さなルールを、練習として取り入れてみてください。
自分の伝え方を構造的にシンプルにすると、不思議と子どもへのイライラも減っていきます。
「対話の土台」は、こんな小さな積み重ねから、脳科学に基づいて整えていくことができるのです。
執筆者:津森あかね
(Nicotto Prooject 発達科学コミュニケーションアンバサダー)


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