「これ持った?」と声がけしてませんか?
子どもが思春期になり、自分のことは自分でやってほしい、自立してほしいと思っても、あれこれ声をかけてしまうことってありませんか?
靴を履いて玄関を出るときに、お弁当持たずに出かけそうになるときなど、がっかりしてしまいますね。
忘れてほしくない気持ちから、「お弁当持った?水筒は?」などと先回りの声をかけてしてしまい、思春期の子どもに、”もう、うるさい!”と煙たがられてしまいます。
我が家にも、今年、高校に入学した息子がおります。あと2年もすれば、18歳で成人!!ちゃんとやっていけるのかしら?と心配になります。
先日も、お弁当を持たずに学校に行こうとしていたので、「お弁当は!」とちょっと尖った言い方で声をかけたら、ムスっとした顔で取りにきました。
父親には、「お互い嫌な気持ちになるなら、忘れるのは本人の責任なのだから、放っておけば?」と言われてしまいました。
何も言わずに自立できるようになるのか…息子の将来が心配になります。
思春期の子育ての要は「自立」
思春期の子育てのゴールは「自立」です。
子どもが自分自身で考え、行動し責任を持つ力を身につけることは、将来の成功と幸せに繋がります。
失敗をしないように、ママが代わりに考えて先回りの声がけをしていると、子ども自身が考えて動く機会を奪ってしまいます。
自分自身の行動に責任を持つことも大事です。
さらに、問題が起きたときに、自分で解決する手段を見つける機会を思春期のうちにたくさん体験させてあげましょう。
日々の生活の中で、朝は、子どももママも時間がなくバタバタしがちです。
何気なくかけている声がけが、先回りの声がけになっている可能性があります。
些細なことですが、朝の持ち物にしても、自分で考えて動けるようにしていきましょう。
”声がけゼロ”にするツールで親子関係を良好に!
子どもに、先回りの声がけをせずに、思春期の子どもに自ら気が付かせる”声がけゼロ”のツールは、子どもの目に入るところにメモをおくことです。
我が家では、靴を履くときに目に入るように、”持ち物メモ”を玄関におくことにしました。
いきなり声がけゼロにすることに、私が不安に感じたので、スモールステップを踏むことにしました。
「お弁当持った?」と尖った言い方をしてお互いが気分が悪くなるくらいなら、私からは声をかけないというルールにしました。
メモには、
・弁当・水筒
・体育着
・部活の道具
<自転車のバッテリー>
と書いてあります。
メモを置いてからは、鞄のチャックをしめた後に、自分で気がつき、玄関からお弁当を取りにくることが増えました。効果ありです。
しかし、書いてあっても、メモを見ずに慌てて出かけ、お弁当を忘れた時がありました。
通学途中で気がついたようですが、取りに帰る時間もなく、どうするのか?自分で考えたようです。
そのときは学食がお休みだったのでコンビニで買ったようですが、自分でピンチを乗り切ったという体験が積めました。
もうこんな思いはしたくない、これからは気をつけよう!と玄関のメモを見ることを意識するようになるかもしれません。
先回りの声がけで、じゃあどうする?を考える機会を奪ってしまわないように、これからも見守り続けたいです。
「これ持った?」と言いたくなってしまうママは、”声がけゼロ”のメモを置いてみてください。
思春期の子どもが自分で考えて行動することは、自立の一歩です。結果として、親子が穏やかに過ごせるようになります。ぜひ試してみてください。
執筆者:池田 さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)
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