公立中学校から謹慎処分を受けたグレーゾーンの息子
高校3年生になった発達グレーゾーンの私の息子は、県外の高校で一人暮らしをしながら大好きなバスケに情熱を注いでがんばっています。
ですが、ここまで順調だったわけでは決してありません。
小学校3年生から授業中の立ち歩きが始まり、困りごとが増えていきました。
私は息子が何か間違ったことをしている時に、それ違うよ!と教えてあげないといけないとこの子が将来困る!と思っていました。
だから何とかしなければと焦り、息子を変えなければ!正していかなければ!といつも厳しく叱ったり注意したり、ときには怒鳴り散らしていました。
発達グレーゾーンの息子を育てていると、たった一人で針のムシロのような白い目に耐えなくてはいけないことが何度もありました。
私はひとりぼっちになるのが怖かったのです。
そして私がガミガミ言えば言うほど、通っていた公立中学校から謹慎処分を受けるほどに息子は荒れていってしまいました。
よかれと思ってしていたことが、すべて裏目に出てしまったのです。
ただ単に関わり方の正解を知らなかっただけなのですが、このころはグレーゾーンの息子との関わり方が全くわかりませんでした。
思春期凸凹男子との関わり方で知っておいてほしいこと
ただでさえ思春期になると子育ては難しくなります。
子育てに正解はないというけれど、グレーゾーンの思春期凸凹男子への関わり方として正解、不正解は間違いなく存在します。
私たちが心で作られていると思っている感情(=情動)は、実は脳の中で生まれているものになります。
心の問題だと思っていることも、案外脳の問題だったりするのです。
つまり、不登校も暴言も暴力も、全てはストレスがたまりすぎた!!負荷が高すぎる!!と脳が言っているということです。
だから、悲鳴をあげているグレーゾーンの思春期凸凹男子の脳への負荷を軽減し、もっと脳を楽に使えるようにする関わり方が必須です。
もっと具体的に説明していきますね。
脳にはおおまかに8つのエリアがあり、例えば理解を担当するエリア、伝達を担当するエリアなど、それぞれ担当する機能が異なります。
誰もが得意な機能があれば、苦手な機能もあり、得意なことや好きなことから脳は発達していきます。
つまり苦手なことは脳への負荷が高いため、ママがいくらガミガミ言ったところで、その声は残念ながら子どもの脳に届くことはありません。
だからこそ、得意なことやできていることに目を向けて声をかけてあげることで、脳の発達が進みやすくなるのです。
苦手なことも少しずつできるようになっていくのは、さらにその先の話になるのです。
グレーゾーン男子との関わり方でやることは、たったこれだけ!
グレーゾーンの思春期凸凹男子との関わり方をどうしたらいいか…それは
できていないときは放っておいて、うまくできているときだけ関わる!
たったこれだけです。
思っていたよりずいぶんシンプルな作戦でしょう?
ママはつい正したり注意したりしたくなりますが、これも子どもを否定することになるので、そのような否定の声かけを一切やめるのです。
そして、できていることだけを見つけて褒めたり認めたりという肯定の声かけをするのです。
できていることを見つけて褒めるというのは、何も特別なことを指すのではありません。
ご飯を食べた、歯を磨いた、洗濯するものを出した、などを見つけて声をかける、そういった関わり方をするだけです。
それだけで本当に大丈夫なの?と心配になるかもしれません。
ですが、これまでのやり方でうまくいかなかったのだから、今は思いきった作戦変更をするときです。
今までガミガミ言うことで親子関係を悪化させていたママが、よかれと思ってやり続けていた叱責や注意を手放すこと。
これが、グレーゾーンの思春期凸凹男子との関わり方でまず必要なのです。
あなたの子育てを変える、きっかけになってくれるはずですよ。
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーション マスタートレーナー)
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