うまくいかなくて諦めてしまった息子に、母の「出来たことフォーカス」の声掛けで、最後までやり遂げることができた!

お子さんが何事にもネガティブに考えてしまって、うまくいかないと諦めてしまうことってありませんか?そんな時、スピード感をもって、息子の「出来たこと」にフォーカスして声かけをすることで、諦めずに最後までやり遂げることができました!

息子の行動を加速させたい!何かいい手はないか?

今年18才になった息子は自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD) の特性があります。
不安が強く、外に出るのも嫌で、ネガティブ思考からなかなか抜け出せません。

そんなネガティブですぐに諦めてしまう息子が最近少しずつ行動力が出てきたなと感じていました。

今がチャンス!もっと何か「いい手」はないか?
と考えてみました。

息子の興味があるものは何だろう??
学校に通っていない息子は、家にずっといるだけあって、「食」には興味があります。

よし、冬だし ”毎週お鍋デー” を作ろう!と考えました。

今はいろんなつゆが売られていますよね。それを選ぶのは、楽しくやってくれそう♪

今の鍋は、家族4人で食べるには小さいから、大きな鍋を買おう!

鍋の広告を2種類見せて「どっちがいい?」と聞くと、それぞれについて論理的に語ってくれます。

一緒に鍋を買いに行き、たくさんあるつゆを二人でワクワクしながら選びました。

息子も美味しいものを食べることには前向きな様子。

外に連れ出すことにも成功!

よしよしとってもいい感じ。
私の心も軽くなっていきました。

簡単そうに準備しておくと言ってくれたけど、つまずいて「自分は無能」モードに・・・

いざ鍋作り当日になりました。

事前に鍋も出して、入れる具材の話も息子としっかりしました。
準備万端!

当日は夕方用事があったため、準備は母の帰宅前から息子だけで初めてもらうことに。

「LINEして。そしたら忘れないから」と言うので、「今から帰るよ~よろしくね!」と連絡をしてドキドキしながら帰宅。

すると、、、

「野菜を切る事すら出来ない無能of無能」

と書いた紙を持って正座していました…

あちゃ~そうかそうか。
皮むき器の場所を言ってなかったか。

皮むき器の場所が分からず、人参の皮むきを包丁でチャレンジしてみたが断念…

準備をやっておくと言うからやらせてみたら、やっぱりネガティブになってしまいました。

出来ていないことには見向きもしないで、できていることにのみフォーカス!

今回、確かに出来なくて断念したかもしれないけれど、チャレンジしたことは大拍手!

発コミュの教え「出来ていることに目を向ける!」を実践する時です。

そしてもう1つ私には気づきがありました。

ちょうど同じタイミングで帰宅した主人も、息子のそんな姿を見てもスルー。

主人もスルーができるようになっています!

いつもの「余計な一言」を出さないようになりました。

そんな主人に「こうなるから、やらせるの嫌なんだよ」と本音を愚痴って私は少し発散。

主人は私の言葉に「そうだね」と共感してくれます。

共感をしてもらった私は、落ち着いて息子の「出来ていること」を見て声をかけることが出来ます。

いかに行動を促せるか。を考えて声掛け!彼には考える余地を与えてはいけない!

ネガティブモードの彼に寄り添っても、益々ネガティブスパイラルから抜け出せないだけ。

考える余地を与えないほどのスピード感で次々言葉を浴びせていくんだ!

明るく楽しい雰囲気を忘れずに!

 包丁で皮をむいてみたの?
 すごいすごい!
 頑張ったね~。
 はい、次はネギ切るよ~いいね~。
 次は白菜!そうそう!

ネガティブ発言も挟ませないように「褒め」と「やる事」を一つ一つ声かけしていきます。

もちろん声かけは「笑顔で」「優しい声で」行いますよ

そうすると、「じゃあ、つゆを入れておこうか」と自分から考えて行動しはじめました。

 そう?おねが~い。
 野菜は何から入れていく?
 いいね~。
 見栄えがよさそうだね。
 この鍋にして正解だね。

私は自ら行動し始めた息子に、さらに声をかけていきます。

そして、何をどうしたらいいのかをサポートします。

自分で選んだ鍋が、使ってみたら良かったということも実感させていきました。

何事もチャレンジ&繰り返し。めげずに何度も背中を押す!!

今回、息子はつまづいてネガティブ無能モードになってしまったけれど、逃げずに最後までやり切ることができました。

「どうせ自分なんて」と思ってへこんでいる息子には見向きもせず、

「出来ていること」だけにフォーカスして、次々と声をかけ、行動を促したことによって、

自ら次の行動を考えて動く様子も見えてきました。

来週も同じようになってしまう可能性もありますが、もう皮むき器の場所は分かったし、1つ1つ経験して成長していってくれるはずです。

またネガティブ無能モードに入ってしまっても、今回の成功パターンを使ってやり切る成功体験を積ませていくことで、少しずつ彼の自信をつけていきます。

鍋作りの何回目で声かけしなくても良くなって、「いいね~」さえ言っていればいいようになるのか、楽しみで仕方がありません。

焦らずにスモールステップで1つ1つ出来たことをしっかりと見ることが大事です。

そして、息子本人にも「できたこと」をしっかり伝えて認識させていくことが自信につながっていきます。

息子は「料理ってマルチタスクだから苦手」だと言っていますが、食には興味があって、美味しいものは大好きなんです。

マルチタスクも段取りをして手順を踏んでいけば、できるんだと実感できるように、これからも諦めず背中を押していきたいと思います。

執筆者:橋本 さえ(New Mammyアンバサダー★)

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